「わざわざ」という感覚、大事だと気付きました。





「わざわざ」って、日本語でもポジティブな印象はあんまりないけど、英語だったらもっとひどい。

辞書ひいてみると・・・



bother

trouble

go out of the way



まぁ、ひどい。効率主義の欧米では、「わざわざ」は煩わしかったり(bother)、トラブルだったり(trouble)、ずれた行動だったり(go out of the way)するわけです。ま、辞書やから、ホントのところどんな感覚で使われているかはわからへんけど。





極端にいえば、「わざわざ」は非効率的で、他人からは理解しがたい行動。

なのかもしれません。







ささ、何が言いたいかというと、私はかなり「わざわざ」なことします。



台風の日にカッパ着て、雨に打たれてみたり。

遠くの田舎のカフェにいってみたり。

朝からスコーン焼いてみたり。

寒いのに、外でごはん食べたり。

気に入った写真撮るために30分以上待ったり。

ビーズを何千個も糸に通してみたり。

ほしいカメラを週1回は眺めに行ったり。

旅行のために手書きでしおりをつくったり。

安定してて、そこそこの収入の会社辞めてみたり。

引っ掻いてみたり。

だいぶ甘~い環境から逃げたがったり。



これ以上書くと、怪しさ満点やからこれくらいに・・・。とにかく、人生わざわざだらけ。みんなそうかもしれないけど、書いてみるとほんと、「わざわざ」な人生です。



意味がある(と思っている)「わざわざ」であったり、ほんとにただそうしたい「わざわざ」とか、種類はいろいろやけど、そういう「わざわざ」を大事にしたいと思ったのです。自分のも、誰かのも。





ある日、船に乗っていました。とても風が強くて、肌寒い日でした。



午後6時。



海に浮かぶ島々を夕日が赤く染めるのと同時に、反対側の空には月が輝き始めます。



オレンジと群青の空。宇宙とのつながりを感じられる時間帯。



でも、その美しい風景をデッキで楽しむには、風が強くて、寒すぎました。









さて、こんなシチュエーション。



あたしは絶対、デッキで景色を楽しみたい。寒くても、風が強くても。ずっとは無理でも、できるだけ長い間。







外に出る理由は「ただ、もっとしっかりその景色を見たいから」。それ以外の理由はないけど、「なんで?」と聞く人がいる。「何かつらい事があるんだったら、話聞くよ?」って、あれ?そんなに、寒い中景色を見に行く事、おかしい事?とても優しいけど、「わざわざ」の感覚が全然違うんだろうって思った。

















この「わざわざ」の感覚を、共有できる人と一緒にいたい、と思いました。