【古寺巡礼】 ~白隠の里を歩く~
松蔭寺(2)圓通殿彫刻
松蔭寺本堂に向かって右手にある圓通殿。その入口に唐破風の軒が突き出て見事な彫刻が付けられていました。
作品には銘が彫られておりませんでしたが、平成24年(2012)に工房を訪問した折に聞いておりましたので沼津の「梶山桂成」師だということはわかっておりました。
※梶山桂成(本名:博・昭和10年生)=常州後藤流彫工、後藤縫殿之助の孫弟子である梶山桂仙師(明治32年生~昭和60年没)が父で6人の男兄弟の4男として生まれました。初めは5男の享秀師が後を継いだが廃業し、その後を桂成師が継いで沼津市内で「梶山木彫刻店」として営業しております(訪問した2012年時点)。
桂成師の作品で私が実見したものは富士市中島の安立寺、藤枝の益津区屋台・上伝馬屋台彫刻があります。
松蔭寺圓通殿入口 唐破風懸魚「鳳凰」
大瓶束と鰭「菊」
蟇股「雲龍」水引虹梁「牡丹」 蟇股「雲龍」
二重虹梁左側「菊唐草」 二重虹梁右側「菊唐草」
水引虹梁左側「牡丹」 水引虹梁右側「牡丹」
木鼻左側「獅子」 木鼻右側「獅子」
木鼻左側「象」 木鼻右側「象」
繋虹梁右側「菊唐草」 2012年訪問時の梶山桂成師