この1週間は3本立て続いたライブに弟の引っ越しが重なり非常に目まぐるしかった。
なんとか乗り切った、という感じだ。

この速度感の中で見落とした物もあったが、その分得た物も多かった。
満足度数100パーセントのサービス全裸でこの文章を書いている。


改めてこの数日、出会った人達に感謝の胞子を振りまきたい。


ギャ
ザ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



さて、2017年7月23日、我々蓮根ロッカーズは渋谷LUSHでライブを行なった。

フランティックブラウンビートはルーツに根差したクセのあるバンドとDJ、コアな音楽好きが集まる良いイベントだった。

我々の演奏はと言えば、主催者に発射寸前の鬼頭然とした血管むき出しの真っ赤な顔で頭ごなしに激昂される事も無く、何なら仏の顔で何杯もテキーラをご馳走になったくらいなので、屁のように空気を害する自分本位、エゴ丸出しの演奏では無く、ステージ上下の垣根のない、調和を目指す良い演奏が出来たのだろう。
絶望の底に刺す一筋の光の様な救済の音楽が、そこでは流れていたに違いない。
私は自分のグルーヴなのか、ステージ上の照明なのか、はたまた最前列で発光する股間の集合体のせいだったのか、とにかく眩しすぎて薄目でドラムを叩いていたのでよく見えなかったが、泣いている女性もいた様に思う。
彼女にとってこの日の蓮根ロッカーズの演奏が少しの栄養となり、結果少し生きやすくなり、最終的に雷に打たれる等の不慮の事故が起きない事を祈るのみである。

改めまして私が蓮根ロッカーズドラムのユウゴことユナイト融合である。


この日は演奏が終わると素晴らしい音楽の中大いに酒を飲み格別な時間を過ごし、〝ステージ上では〟素晴らしい演奏を披露した潜在的有罪者達とNHK前の公園で朝まで野外打ち上げを楽しんだ。
私が誰にも気づかれる事なく摺り足、後ずさりでほんの少しずつ駅に進みながら飲んでいたお陰で、たった今、午前5時40分、一同はとうとう渋谷駅に辿り着いた。

これは泥酔者を駅に連れて行くのに一番有効な手段なのだが、この日のオールはタフな連中が集まっていた様で、珍しくゾンビの様になる人間が一人も居なかった。
この日に限っては余計な心配は不要だった様だ。


そして仲間達と満足の表情で別れた後、私は始発近くのガラガラに空いた山手線に悠々乗り込んだのだが、オールの帰路、椅子に座ると山手線何周もするハメになる事を経験上知っているので、車両間の連結部分で直立不動。
頭髪を一本一本丹念に毟り取り、下半身を律動運動させ眠気を散らしながら間一髪この文章を綴っているので、とりとめもない文章になってしまった事を許してほしい。

そして只今7月26日、時刻は午前1時。
静岡県の日本平で毎年行われている花火大会に向かう車内、助手席で続きを書いている。
BGMはロッキーシャープアンドザリプレイズ。
この花火大会は私の知っている限り世界一だ。


これから数日の間、一旦落ち着いている今のうちに、落し物を取りに戻ろうと思っている。