聞いた途端、身体が凍りついたように冷たくなるのを感じた。
何故か震えが止まらない。
さっき以上に悪寒がする。
まさか…
恐る恐る振り替えると、そこには男性が立っていた。
全身黒ずくめで背が高い。
背中には立派な漆黒の翼。
残酷な眼差しでこちらを見ている。
今まで感じたことない、異様なほどの闇の気配を放っている。
辺りは世界が消え去り、何もない空間になっていた。
奴と私が立っている。
不気味なほどの沈黙。
一歩一歩、奴が静かに近づいてくる。
逃げろと理性が警告を鳴らす。
しかし身体がいうことを聞かない。
「……てめぇか……俺の邪魔をしてたのは……」
低く冷たい声。
聞いているだけで恐怖が沸き上がってくる。
「……あ…あなたは………」
「なぁんだ…こんなザコならさっさと消せば良かったなぁ…」
「なっ!?」
馬鹿にされた…!?
何こいつ…
今までいろんな悪魔を見てきたけれど、こんな奴見たことない……
こいつが世界を荒らしている奴…
絶対に許せない…!!
「あなたが…世界を荒らしていたの…?」
「荒らす?そんなんじゃねぇよ…陣地増やしってとこか…まぁ暇潰しみてぇなもんかな~」
「っ!?」
酷い……
酷すぎる……
暇潰しって…!?
「あんたの行為でどれだけの人達が犠牲になっていると思ってんの!?一つの世界にどれ程の命がかかってると思ってんのよっ!!その暇潰しのせいで何の罪のない人達が意味もなく消えてるっていうの!?」
「ちゃんと意味もあるぜ?ただ使えない人間達を排除する…ゴミはゴミ箱へって言うだろ?そのゴミを片付けてる、ただそれだけだ…残った世界は有効活用できるしな…まぁそんなもんだ」
「な…っ」
何言っているの…
こいつ腐ってる…
絶対に許せない!!
私は気づかれないように、こっそり能力を発動させた。
辺りの空間が歪み始める。
奴は驚いているようだが、空間の歪みのせいで身動きが取れていない。
標的を指差すと、奴の動きがスローになる。
「ッ……!?」
「絶対に許さない…滅ぶべきなのはあんただよっ!!」
私は奴に走り寄ると、思いきり飛び蹴りを食らわせた。
スローの相手にはただの蹴りだけでも相当ダメージが行く。
連続なら尚更、急所を狙うと一発で倒せる。
私の得意技だ。
…普通ならそうなるのだが…
「……な~んてな……」
「え?」
私の足が奴に触れるや否や、足を捕まれる感覚。
その途端視界が一回転する。
一瞬何が起こったか分からなかった。
宙に舞う私。
力強く地面に叩きつけられる。
背中に鋭い痛みが走る。
「ッ!!」
能力が効いてない…!?
「そんなグズ能力なんざ効かねぇよ…そんなので俺の邪魔をしてたのか…笑えるなぁ…」
「ッ……」
怯んでいる暇はない。
能力なんてなくてもやってやる。
絶対に倒す。
絶対に許せない。
すぐさま立ち上がり、今度は自分の時間を操る。
光の早さで奴に飛びかかる。
「効かねぇな……フフ……」
笑い声と共に、奴は姿を消した。
不気味な笑い声が響き渡る。
急いで気配を探る。
何故か全く感じられない。
「消えた…!?」
でも声が聞こえる。
油断は絶対に禁物だ。
神経を研ぎ澄まし集中する。
「どこ見てんだ?こっちだぜ…?」
「!?」
耳元で声がした。
振り返ろうとするも、身体が動かない。
奴が突如目の前に現れた。
不意に首を捕まれる。
物凄い力だ。
息が出来ない。
苦しい。
身体の力が抜けていく。
「おいおい…さっきの威勢はどうしたよぉ?」
「くぅ…ッ」
力が強まる。
爪が食い込んでくる。
恐い…
恐怖が私を包み込む。
身体中を駆け巡る。
嫌だ…
恐い…
「俺はお前の相手をしてる暇はねぇんだ……お遊びはここまでだな……」
「……ッ」
「クク…今まで俺の邪魔をご苦労様でした…さぁて…どうしようか……ククク……」
必死に足掻くもびくともしない。
鋭く赤黒い冷酷な眼が私を見据える。
「まぁ最期をせいぜい楽しめ…よっ!!」
「ッああぁっ!!!」
身体中に漆黒の電流が流れる。
苦しみが、痛みが、恐怖と共に駆け巡る。
奴は楽しそうに笑っている。
こんな奴…絶対に倒してやる…
絶対に許せない…
なのに…捕まって…
情けない…悔しすぎる…
絶対に…許さない…
「うああぁぁ!!っ!」
「おぉ良いねぇ…憎しみが籠ってるその表情…最高だな……!!」
「ッあぁぁ!!」
私は物凄い力の波動で遠くの方に吹き飛ばされた。
何故か震えが止まらない。
さっき以上に悪寒がする。
まさか…
恐る恐る振り替えると、そこには男性が立っていた。
全身黒ずくめで背が高い。
背中には立派な漆黒の翼。
残酷な眼差しでこちらを見ている。
今まで感じたことない、異様なほどの闇の気配を放っている。
辺りは世界が消え去り、何もない空間になっていた。
奴と私が立っている。
不気味なほどの沈黙。
一歩一歩、奴が静かに近づいてくる。
逃げろと理性が警告を鳴らす。
しかし身体がいうことを聞かない。
「……てめぇか……俺の邪魔をしてたのは……」
低く冷たい声。
聞いているだけで恐怖が沸き上がってくる。
「……あ…あなたは………」
「なぁんだ…こんなザコならさっさと消せば良かったなぁ…」
「なっ!?」
馬鹿にされた…!?
何こいつ…
今までいろんな悪魔を見てきたけれど、こんな奴見たことない……
こいつが世界を荒らしている奴…
絶対に許せない…!!
「あなたが…世界を荒らしていたの…?」
「荒らす?そんなんじゃねぇよ…陣地増やしってとこか…まぁ暇潰しみてぇなもんかな~」
「っ!?」
酷い……
酷すぎる……
暇潰しって…!?
「あんたの行為でどれだけの人達が犠牲になっていると思ってんの!?一つの世界にどれ程の命がかかってると思ってんのよっ!!その暇潰しのせいで何の罪のない人達が意味もなく消えてるっていうの!?」
「ちゃんと意味もあるぜ?ただ使えない人間達を排除する…ゴミはゴミ箱へって言うだろ?そのゴミを片付けてる、ただそれだけだ…残った世界は有効活用できるしな…まぁそんなもんだ」
「な…っ」
何言っているの…
こいつ腐ってる…
絶対に許せない!!
私は気づかれないように、こっそり能力を発動させた。
辺りの空間が歪み始める。
奴は驚いているようだが、空間の歪みのせいで身動きが取れていない。
標的を指差すと、奴の動きがスローになる。
「ッ……!?」
「絶対に許さない…滅ぶべきなのはあんただよっ!!」
私は奴に走り寄ると、思いきり飛び蹴りを食らわせた。
スローの相手にはただの蹴りだけでも相当ダメージが行く。
連続なら尚更、急所を狙うと一発で倒せる。
私の得意技だ。
…普通ならそうなるのだが…
「……な~んてな……」
「え?」
私の足が奴に触れるや否や、足を捕まれる感覚。
その途端視界が一回転する。
一瞬何が起こったか分からなかった。
宙に舞う私。
力強く地面に叩きつけられる。
背中に鋭い痛みが走る。
「ッ!!」
能力が効いてない…!?
「そんなグズ能力なんざ効かねぇよ…そんなので俺の邪魔をしてたのか…笑えるなぁ…」
「ッ……」
怯んでいる暇はない。
能力なんてなくてもやってやる。
絶対に倒す。
絶対に許せない。
すぐさま立ち上がり、今度は自分の時間を操る。
光の早さで奴に飛びかかる。
「効かねぇな……フフ……」
笑い声と共に、奴は姿を消した。
不気味な笑い声が響き渡る。
急いで気配を探る。
何故か全く感じられない。
「消えた…!?」
でも声が聞こえる。
油断は絶対に禁物だ。
神経を研ぎ澄まし集中する。
「どこ見てんだ?こっちだぜ…?」
「!?」
耳元で声がした。
振り返ろうとするも、身体が動かない。
奴が突如目の前に現れた。
不意に首を捕まれる。
物凄い力だ。
息が出来ない。
苦しい。
身体の力が抜けていく。
「おいおい…さっきの威勢はどうしたよぉ?」
「くぅ…ッ」
力が強まる。
爪が食い込んでくる。
恐い…
恐怖が私を包み込む。
身体中を駆け巡る。
嫌だ…
恐い…
「俺はお前の相手をしてる暇はねぇんだ……お遊びはここまでだな……」
「……ッ」
「クク…今まで俺の邪魔をご苦労様でした…さぁて…どうしようか……ククク……」
必死に足掻くもびくともしない。
鋭く赤黒い冷酷な眼が私を見据える。
「まぁ最期をせいぜい楽しめ…よっ!!」
「ッああぁっ!!!」
身体中に漆黒の電流が流れる。
苦しみが、痛みが、恐怖と共に駆け巡る。
奴は楽しそうに笑っている。
こんな奴…絶対に倒してやる…
絶対に許せない…
なのに…捕まって…
情けない…悔しすぎる…
絶対に…許さない…
「うああぁぁ!!っ!」
「おぉ良いねぇ…憎しみが籠ってるその表情…最高だな……!!」
「ッあぁぁ!!」
私は物凄い力の波動で遠くの方に吹き飛ばされた。