-4- 決着へ繋がるチカラ




輝達は大蛇を倒すべく、優斗達のところへ走った。



大蛇は怒り狂い、目を赤く光らせている。



攻撃しようとしても、動き回って狙いが定まらない。



「優斗君達ー!!」



「うわーでっけぇ……」



二人共その大きさに圧倒される。



遠くからでも十分に巨大だが、近くで見るとさらに大きく感じる。



「アリスさん!大丈夫ですか?」



『……レナ達……は……?』



「さっきミオンが助けに行った…無理しないで休め」



『…ちょっと…休ませてもらうわ…でも…まだ大丈夫……』



龍樹は大蛇に銃口を向ける。



目を青白くさせ、引き金を引く。



一発撃つと、それから連射した。



銃弾は次々に大蛇を貫通する。



不意に狙撃され、大蛇は動揺していた。



「お!!輝達ーっ」



「たっちゃ~ん!!」



隙を見せた大蛇に優斗が剣を振り回す。



そこに吉良がナイフで大蛇を切り刻む。



豹の姿に戻ったパルが、吉良を乗せて走る。



頭を何度も吹っ飛ばすが、その分再生する。



「どうなってんだこいつ…不死身なのか?」



「他の影を結合させて傷ついたところを補ってるようですね…」



「つまりキリがないってワケだ」



しかし、やらないよりはマシらしい。



大蛇はさすがに衰弱しているのか、暴れる力が低下している。



ただ、倒さなければそれも意味がない。



優斗達も体力が危うい。



「……や……ヤバいなこれ……」



「……疲れたよぉ……」



優斗は剣を振るのを休める。



夢羽も思わず座り込んだ。