「イサンフ・ツハクバ!!」
アリスの周りに魔方陣が現れ、それが蛇へと広がってゆく。
水柱と化していた蛇は、今度は魔方陣にも包まれる。
そして次の瞬間、大爆発が起こった。
蛇は物凄い爆風と共に跡形もなくなる。
近くにいた優斗達は爆風に吹き飛ばされる。
「おい!!俺達も巻き込むなーっ」
「あ・・・相変わらずすごいですね・・・・・」
アリスは『悪かったわ・・・』と小さく舌を出す。
もう一匹は爆風が引くと、アリスに大口を開けた。
アリスはまた魔方陣を張る。
しかし蛇は魔方陣を避け、アリスに襲い掛かる。
素早く優斗がアリスの前に行くと、剣をこれ見よがしに蛇に見せつける。
するとアリスに向けていた大口は優斗へと急転換した。
「こいつは俺がやる!!」
『どうぞご勝手に・・・』
「輝!!行くぞーっ」
「はっはいぃ~っ」
優斗は持っていた剣の形を変化させる。
そして蛇の頭に飛び乗った。
輝も優斗の後に続く。
「夢羽!!銃を出せ!」
「・・・・・じゅー・・・・十・・・・・?」
龍樹は蛇の前に行くと、眼を光らせる。
夢羽は恐怖のあまり口が効けていない。
しかし手は高速でバッグの中を弄っていた。
夢羽が銃を取り出し、言葉になっていない声を発しながら構える。
夢羽が引き金を引くと同時に優斗が剣を突き立てた。