🔰BMW初心者→シャフト使いへの道(乗り物と食べ物と生き物と)

 

らしくないので出そうか出すまいか迷っていたら月末になってしまいました、ペット依存症(笑)と歴史オタク(笑笑)のたわごとです、長くてつまんないです、バイクのブログだと思ってこられた方はここで御退席ください

 

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江戸時代徳川綱吉(五代将軍)の時代

 

生き物を大切にする事を骨子とした

 

生類憐れみの令関連の法律が

 

たくさん出されました

 

生類憐れみの令と言うと

 

一般に日本史上最悪の

 

 

法律とされています

 

学校の教科書にも悪法って

 

書いてあった気がします

 

でもほんとに悪法でしょうか?

 

私は動物が好きだから

 

生類憐みの令は良い法律だとか

 

 

そんな事はもちろん言うつもりはありません

 

当時、江戸時代の日本で生活し

 

生きていく事は想像以上に大変でした

 

地震、火災、干ばつ、水害、飢饉・・・

 

どういう時代だったかというと

 

災害等で食べ物がなくなると

 

 

自分が生き残る為に(仕方なくですが)

 

自分の子供を殺すという考え方が

 

あった時代です

 

今とは大きく倫理観が違います

 

そんな時代に学問や

 

儒教思想に長けていた5代将軍綱吉は

 

 

日本を争いなく治める為

 

生き物(人も)に対する意識改革をする事で

 

武力や権力を行使するよりも

 

効果的に日本を治められると考えました

 

まあ、5歳年上の兄貴が4代将軍だったので

 

まさか自分が将軍になるとは

 

引用:刀剣ワールド https://www.touken-world.jp/tips/44517/

 

思っていなかったていうのもあると思うんですけどね

 

周りも将来将軍になったらね・・・みたいな

 

保守的な教育なんてしてきませんでした

 

学問だか宗教だか知らないけど

 

好きな事させとけばいいや

 

どうせ将来お金には困らないし

 

引用:刀剣ワールドhttps://www.touken-world.jp/tips/44517/

 

あなたの周りにもプチ綱吉みたいな方いますよね?

 

その方を思い浮かべながら読んでください(笑)

 

そしてびっくり、40歳で早くして亡くなった

 

兄家綱には子供・養子がいませんでした

 

1680年病死した兄に代わり5代将軍に大抜擢(汗)

 

そしたら・・・1682年、犬を殺したら死刑

 

 

に始まり~1709年綱吉の没年まで

 

30年近くいろいろな悪法と言われる

 

生類憐みの令が施行されました

 

犬、猫、鳥、魚、貝、虫、全部殺しちゃダメ(汗)

 

例:釣り禁止、ハエ叩き没収、ノミ取り禁止

 

流石にこれはやりすぎ、悪法ですよね(滝汗)

 

 

当時の風刺画で1匹の蚊を家族総出で

 

ぱちんと手で叩かないように?

 

家の外に誘導する様が

 

描かれているものを

 

見た事があります(笑)

 

蚊を叩いて終身刑とか嫌ですからね

 

 

単なる世間知らずのお坊ちゃんが

 

現代の世襲議員のように

 

将軍の座についてしまったのか?

 

悪法を作った綱吉は

 

やっぱり悪人だったのか?

 

そうではなかったようです

 

 

綱吉は学問や文学を愛し

 

仏教や儒教の精神を重んじていました

 

1600年の関ケ原の戦い以後

 

1代家康→2代秀忠→3代家光

 

3代目までは武闘派(武断)政治

 

を行ったと言われています

 

 

3代家光は軍事政権の限界を感じ

 

自分の子供長男4代家綱

 

三男5代綱吉(何故か兄弟で将軍に)

 

に武力や暴力以外で

 

政治を行う為の教育をしました

 

 

武力を持った軍人の

 

クーデター政権?が

 

国の司法や立法や行政の

 

頂点にいたんです

 

綱吉は何かあったら

 

殺してしまえばいい

 

 

弱いものが死んでいくのは(かわいそうだけど)

 

ある意味しょうがない

 

といった戦国時代の延長の様な世の中から

 

犬、猫、鳥、魚、貝、虫、全部殺しちゃダメ(汗)

 

日本国民総ベジタリアン化計画だ(笑)

 

殺生というものをもう一度考え直そう!

 

 

目には目をなんて言ってたら

 

目と歯の無い人だらけになるぞ!

 

まあ、同時期にイギリスで起こった

 

名誉革命とか

 

思想(無血)革命的な世界の流れも

 

 

小耳に入ってたと思うんですよね

 

関ケ原の戦い後80年

 

天下泰平の世を今後も

 

平穏に続けるためには

 

軍部による武力支配ではなく

 

学問や日本の文化を身に付けた

 

 

尊敬される人が上に立つ

 

綱吉は文治政治みたいなものを

 

日本に根付かせようとしました

 

戦国時代から続く強いものが

 

弱いものを殺していい

 

といった当時の倫理観に一石を投じたくて

 

 

急進的な法律を作ってしまったんだと思います

 

日本人の意識を根底から変えないと

 

また内戦がおこる

 

せっかく天下統一を果たしたのに

 

武力で脅さず人を殺さずに

 

権力を維持するには

 

 

どうしたらいいのか?

 

色々な本を読んだり

 

宗教家に相談しています

 

今の日本同様?

 

大きな戦争(第二次大戦)の終戦後80年

 

いろいろな制度の転換期で

 

 

制度に歪が出はじめていました・・・

 

じつはこの法律の生類をあわれむ対象は

 

動物だけではなく子ども、病人、老人

 

弱者救済の要素が取り入れてあります

 

捨て子がいた場合

 

その地域で保護を義務付け

 

 

養子縁組の複雑な手続も不要にしました

 

熊本に赤ちゃんポストができる300年以上前に

 

綱吉は赤ちゃんの命を助ける

 

独自のシステムを確立しました

 

こういうところは民主的に会議をしても

 

絶対に決まりません

 

 

ある意味独裁政権の良い所ですね(汗)

 

警察官は道端で倒れている病人と

 

酔っ払い(笑)に対して

 

保護する事が義務づけられましたし

 

道路を管理する国土交通省みたいなところには

 

旅人が旅行先で病気になったら

 

 

薬の投与や静養を義務付けました

 

それから日本昔話のうば捨て山ではないですが

 

社会的弱者である高齢者についても

 

救済を行いました

 

日本中に実在したといわれる黒ローカルルール

 

60歳、還暦ともに山に捨てられる規則も廃止(汗)

 

・・・私もあと数年で還暦・・・

 

生類憐みの令が出来る前に生まれていたら

 

ロッシ(子)に連れられて

 

山に登らされ、山の中に

 

捨てられてたかも知れませんね?

 

綱吉は愛犬家の私が見ても

 

 

おかしいと思う程の極端な法律を100以上作り

 

過剰な動物愛護法や

 

弱者救済法を立案・施行しました

 

当時の世界基準をはるかに超えた

 

福祉国家となった(30年だけ)のです

 

そして綱吉は時には国会議員

 

 

時には最高裁判所長官

 

時には内閣総理大臣になって

 

生類憐みの令を30年間厳しく取り締まりました

 

しかし・・・綱吉の病死後6代将軍家宣は

 

生類憐みの令をサクッと廃止

 

自分の血を吸う蚊を反射的に

 

 

ぱちんと叩いて殺した罪で?(汗)

 

佐渡に流されちゃった様な

 

気の毒なおっさん達を次々釈放しました

 

しかしここからが綱吉の本当の業績で?

 

1682年生類憐みの令以前は

 

日本で犬は食用とされていましたが

 

 

1709年の死後生類憐みの令が

 

廃止となってから

 

今まで日本では犬は食用とされていません

 

食べていいのに食べなかったんです

 

綱吉は極端な法律を作り

 

国民に考えさせたんだと思います

 

 

他の生き物(他人も)に対する意識を

 

短時間で変える事に

 

成功したともとれます

 

そして300年近く殺し合いで

 

物事を解決する

 

内戦はおきませんでした

 

 

自分の子供ではないので綱吉とは

 

仲が悪かったんですが

 

6代将軍家宣は日本の実情とすり合わせ

 

いい法律は残しました 

 

捨て子禁止法 は残り

 

生類憐みの令に代わって

 

 

生命は大切にしなければならない

 

といったぼんやりとした

 

通達も出され存続されました

 

そしてこの考え方は人質として江戸で暮らす

 

各地の大名の子供にも教育され

 

代々受け継がれて

 

 

その子供達が成長して国に帰り

 

政治を行う時、意識の根底に

 

生命尊重を根付かせたとも言われています

 

例え、幕府に不満があっても

 

相手(徳川)を殺せばいいのではなく

 

話し合いで解決という選択肢を根付かせました

 

 

生類憐みの令の悪法が

 

日本人の意識を変え戦国時代まで続いた

 

武力による支配を本当の意味で終わらせ

 

300年に渡る天下泰平の世を作る

 

基礎を作ったという

 

研究者もいるほどです

 

 

300年以上前日本人の意識を変え

 

今の世の中の基本を作るきっかけとなった

 

生類憐みの令 私はこれを現代に

 

復活させてほしいとか

 

今回元日に起った航空機事故の時

 

なんでペットを助けなかったのかとか

 

 

そんな事を言うつもりはありません

 

貨物室に総理大臣がいたとしも

 

おそらく助けられなかったでしょう

 

しかし、1682年の生類憐みの令が無ければ

 

この議論さえ生まれてこなかったようにも思えます

 

今回のこの不幸な航空機事故をきっかけに

 

 

国や航空機会社から押し付けられるのではなく

 

令和版?生類憐みの令が

 

航空機事故をご覧になった方々の

 

心の中で芽生える事を切に願ってやみません

 

最後までお付き合いいただき

 

ありがとうございました