新・戦国降臨ガール[2015.10.21~24] | るんどどど

るんどどど

遠藤瑠香さんとMia REGINAさんとスフィアさんが好き。
ライブや舞台など推し事感想文とかをたまに書きます。

2015/10/21(水)~25(日)全8公演
全労済ホール スペース・ゼロにて公演中のアリスインプロジェクトの舞台「新・戦国降臨ガール」を観てきました。

戦国降臨ガール

全くまとまらない文章で公開するか悩んだのですが・・・折角書いたので公開します。
観てない方に興味を持ってもらったり観た方に共感してもらえれば幸いです。



本当にざっくりと一言で言ってしまうと"戦国SFチャンバラ"というような内容でした。
演者、脚本、演出全てが男心をくすぐる面白い舞台でした。

30人以上全員女性のキャストが剣や槍を振り回し走り回る殺陣が非常に多い舞台でした。
連日激しい殺陣を繰り返して演者の皆さんは身体は辛いはずなのに舞台から感じる熱は上がっていき演者の熱意がびしびし伝わってきました!

私は全8公演中の6公演を観ましたが初めての2公演は全体が見える席でストーリーを理解しつつアクションを演出を楽しみました。
3回目以降はステージに近い席を取って細かい表情や小芝居にも注目して楽しみました。
特に土曜の昼夜はどちらも3列目で観られたので細かい表情までしっかり見えたので役の心情がより明確に伝わってきました。

伊達政宗役を演じた遠藤瑠香ちゃん目当てで観に行ったのですが他にも魅力的な役者さんがたくさん居ました。

アリスインプロジェクトの舞台では恒例となっている終演後のサイン&握手会も全公演後にありました。パンフレット、Tシャツ、ブロマイドなど公式物販品に目の前でサインを書いて貰って握手もしてもらえます。
サインと握手ももちろん嬉しいのですが、直接舞台の感想を伝えたりお話ができるというのがとても嬉しいイベントでした。


※ここから先は観た方を想定した感想文なので観てない方にはなんのこっちゃ分からないと思われます。
特に気に入ったシーンや役について簡単に感想を書いていきます。


・オープニングとカーテンコール
オープニングとカーテンコールでテーマソングに合わせて演者全員で踊るのですが、あれだけ踊れる人があの人数揃って鮮やかな衣装を着て踊る様子は圧巻でした。
花道も使っていたのでどこの席にいてもあまり遠くは感じなかったのではないかと思います。
オープニングとカーテンコールでは同じ曲同じ振り付けで踊るのですがオープニングは劇中の登場人物としてキリッと凛々しい表情、カーテンコールでは演じきった開放感のある笑顔が見られます。
同じ振り付けでも表情が違うと受ける印象が全く違う事に驚きました。

と言っても私は6公演ずっとほぼ瑠香ちゃんしか見てなかったので他の演者さんの表情は全然見れてないのですけど、、、きっとカーテンコールは他の演者さんもいい笑顔をしていたと思います。

・四武将兄弟の契り
真田幸村、伊達政宗、片倉小十郎、前田慶次の四武将と四人のマスターが契りを交わすシーンとその後の演舞がとても好きです。
神器を求めて争っていた武将達が一丸となって天下統一を目指して進みはじめる高揚感と熱い展開への期待でワクワクします。
そのまま八人でのダンスパートに入り武器を持ったまま踊るので、ダンスというより演舞と言った方がしっくりくるように思います。
互いの武器と視線を合わせる演舞が生まれたばかりなのに強い絆を感じさせます。

この派手なシーンの影で実は雪(平口みゆき)と小十郎(宮島小百合)がすごく良い演技をしてるのも見所でした。
私も初回は見落としてたのですが、三武将が契りを交わそうとする隅で主君である魔夜子の一言一言に表情を変えて複雑な心境をきっちり演じられてました。

魔夜子&政宗
「あいつも仲間に入れてやってくれないか」

という台詞は家臣を想う二人の気持ちが暖かく、それを受ける雪と小十郎の嬉しそうな顔が印象的でした。
特に小十郎は感情を表に出さない人物なのでこのシーンがすごく心に響きました。

・織田信長/なあ坊豆腐@那奈
触れた者全てを斬り捨ててしまいそうな鋭い表情とゆったりとした外套をなびかせてふわっとした足捌きで動く様子がアンバランスでなんとも言い難い異質感のようなものがあってものすごいカリスマ性がありました。

「天下を取りてぇんだよ!」
という台詞が目茶苦茶格好よかったです。

台詞の少し前にリンッ!という効果音共に飛鳥と信長が顔を起こすシーンも素晴らかったです。二人の髪が跳ね上がる時に黒髪に入れたオレンジのメッシュが映えて綺麗でした。
台詞に合わせて流れはじめるBGMも含めてあのシーンの演出は本当にずるいなと思います。あれ見せられて熱くならない人は居ないでしょうと思うくらい。

・長曽我部伊呂波/荒木未歩
最初の登場シーンから全てを持ってくようなキャラ設定がずるいですww
毎回変わる去り際の独り言が面白くて楽しみにしてたのですが、あれは毎回自分で台詞を考えてたそうです。
暇さえあれば鏡を覗いてる仕草やギャル口調など相手をイラッとさせる演技が上手くて元親とのチャラい名コンビも好きでした。
神器を奪った後のシロへの対応がワルくてかわいくて悪女っぷりが良かったです。

・毛利元就/伊勢美雪(天の組)
落ち着いているのによく通る良い声だなぁと思って聴いていました。
不敵で狡猾でプライドが高そうな悪役っぷり素敵でした。
「~じゃ」「~のう」など特徴のある語尾も違和感なく馴染んでいて良い味が出ていました。
毛利加羅・元就は二人で台詞を合わせる見せ場が多かったと思うのですが、武の組の秋元さんも含めて3人ともほぼ全ての公演でぴったり合わせててシンクロ率の高さに驚きました。
お互いが視界に入らない立ち位置での台詞ばかりなので台詞の間だけで合わせてたのだと思うので相当な練習量だったのではないかと思っています。

・伊達政宗/遠藤瑠香
瑠香政宗
ゆったりとした衣装や鮮やかな色合いの衣装を着る演者さんが多い中、すごく細身なシルエットに黒基調の衣装が映えて見えました。上の写真では良く見えませんが青のメッシュ、マニキュア、アイシャドウがアクセントになってるのも綺麗でした。
武将降臨の登場シーンやオープニング中に立ち姿でキメるところで、スタイルの良さが際立って綺麗と格好良いが両立していて素晴らしかったです。

スマートなビジュアルとは裏腹にパワフルな殺陣がものすごく格好良かったです。
舞台で使用していた武器は両刃の直剣でしたがこれが他の武将が扱う日本刀より長くて刃が広くてぶ厚い物でした。
つまりめちゃくちゃ重かったみたいです。
その重い剣を政宗は片手で扱うシーンが多かったです。
剣を構えたまま膠着状態での会話もあったりしたので相当ハードな筋トレ状態だったと思います。本当にお疲れ様でした....!

という苦労に気付いたのが3公演でした。
一見片手で軽々扱ってるように見えるのがすごいです。

一番の見せ場となる小十郎が倒れた後の必殺技のシーンでは、家臣を失った悲しみと怒りそれだけでは言い表せない熱い感情が伝わってきました。
それまでの不敵な笑みを浮かべて常にクールな政宗とは違って格好悪くても、一番格好いいシーンでした。
魔夜子と一緒に繰り出す龍王斬は跳ね上げた剣を背中で止めるタイミングまでぴったり揃ってました。

土曜日の公演は3列目の席で観られたので、細かい表情の演技までしっかり見ることができました。
螢に隅に追いやられて不服そうな顔。
改心した勝家を見て嬉しそうに頷く顔。
ミカドへの口づけのシーンで気まずそうに戸惑う顔。
など細かいところまでしっかり作り込んでるのが見えました。
繰り返し観たからこそ目に入った演技なので何度観ても楽しめるし、何度も観て良かったなぁと思います。

他にも良いなーと思ったシーンや役者さんを挙げるときりがないのですが、実は殺陣が初挑戦の方や演劇初挑戦という方も居て驚きました。

今月は運良く平日2連休が取れたので10/21(水)~10/24(土)の4日間毎日舞台を観て、瑠香ちゃんとお話できて、握手とサインももらって幸せな4日間でした。

毎日厳しいアクションをこなして肉体的・精神的に消耗していく中でも笑顔で対応してくれた演者の皆さんと舞台製作に携わった方々お疲れ様でした。素敵な舞台をありがとうございました。
とここで書いても中々伝わるものでもないので次回作公開の際に足を運ぶことで感謝の意を示そうと思います。
次回作の際にはまた是非遠藤瑠香ちゃんを起用してもらえるととても嬉しいです。