両足をギプスで固定。
車椅子ではなく松葉杖を使う。
動きの制限、足への負荷の軽減。
移動は出来るが走れない 。
遊びが制限される。

キャッチボールは?
手だけで投げることは出来るし、自分の所にちゃんと来ればキャッチも出来るが取りに行くことが出来ないのがもどかしい。
外の遊びも制限。
少年野球も辞めた。

ただ、幸いにもボクは室内での遊びも嫌いでは無かったので粘土遊びや絵を描いたりインドアなものでも遊びはあった。
幼稚園の頃はそれでも我慢出来た。 

小学校に上がるとギプスを付けて松葉杖を持ったボクを母は自転車で送り迎えしてくれた。
ボクはこの状態で自転車に乗るのは好きでは無く、登校の不自由さに文句を言い困った子供であった。母には相当な気苦労をかけていたことだろう。
体育も始まる、ボクはもちろん参加出来ない。
実は小学校低学年のこの時期、ギプスなどの煩わしさが嫌でギプスを外してしまうことが多かった。病気の急性期は過ぎているが頭骨がある程度戻り切るまでは安静にしなくてはならないのだが。
急性期を過ぎているこの時期は外しただけでは痛みはなかった。我慢の足りない子供だった為に外してしまっていた。外して遊び過ぎたり動き過ぎたりするとやはり痛くなりマッサージをしてもらったりしていた。この頃のギプスの使い方でやはり後々の病状に響いたのだろうが馬鹿なボクには知る由も無かった。

ギプスを外していた理由だがやはり皆んなと一緒に同じように遊びたい!動けないままでいるのがギプス姿がやはり恥ずかしい。外しても痛くは無いし大丈夫だろう。
後で痛くなるのに・・・。

三年生くらいになると頭骨の戻りも治まりつつあり60%くらいは戻ったように見えた。
年数も経ったのでこれ以上は戻らないだろうと言われた。
この頃にはギプスも松葉杖も完全に使わなくなっていた。