親父の言葉。 | 福見荘

親父の言葉。

ピザ屋の日の今日。
びわこトライアスロンの日の今日。
夫が夜から打合せで、
ひとり夜ごはんの日の今日。

今日中に食べなくちゃいけなかった
近江牛でひとり焼肉でした。
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アワアワも飲んでるよー
ぐふふ。満喫。


そんなこんなで
全国的には父の日の今日。

義父に何をプレゼントしようかと考えて
お気に入りの本を探してる中で
見つけたある一つの文章が、
今日の日にピッタリなんじゃないか
と思いご紹介させてもらいます。

※今日はちょっと長いです。
お時間のあるときにどうぞ。
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「努力の上に辛抱という棒を立てろ」
~私の人生を支えてくれた親父の言葉~
桂小金治氏

ある日、友達の家に行ったらハーモニカがあって、
吹いてみたらすごく上手に演奏できたんです。
無理だと知りつつも、家に帰って
ハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみた。

すると、親父は、
「いい音ならこれで出せ」
と神棚の榊の葉を一枚取って、
それで「ふるさと」を吹いたんです。
余りの音色のよさに僕は思わず聞きほれてしまった。
もちろん、親父は吹き方など教えてはくれません。

「俺にできておまえにできないわけがない」

そう言われて学校の行き帰り、葉っぱをむしっては
一人で草笛を練習しました。
だけど、どんなに頑張ってみても一向に音は出ない。
あきらめて数日でやめてしまいました。

これを知った親父がある日、

「お前悔しくないのか。
 俺は吹けるがお前は吹けない。
 お前は俺に負けたんだぞ」

と僕を一喝しました。続けて

「一念発起は誰でもする。
 実行、努力までならみんなする。
 そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。

 一歩抜きん出るには
 努力の上の辛抱という棒を立てるんだよ。
 この棒に花が咲くんだ」

と。その言葉に触発されて
僕は来る日も来る日も練習を続けました。

そうやって何とかメロディーが
奏でられるようになったんです。

草笛が吹けるようになった日、
さっそく親父の前で披露しました。

得意満面の僕を見て親父は言いました。

「偉そうな顔するなよ。
 何か一つのことができるようになった時、
 自分一人の手柄と思うな。

 世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。
 キリだってそうじゃないか。
 片手でキリは揉めぬ」

努力することに加えて、
人様への感謝の気持ちが生きて行く上で
どれだけ大切かということを、
この時、親父に気づかせてもらったんです。

翌朝、目を覚ましたら枕元に新聞紙に包んだ
細長いものがある。

開けて見たらハーモニカでした。

喜び勇んで親父のところに駆けつけると、

「努力の上の辛抱を立てたんだろう。
 花が咲くのは当たりめえだよ」

子ども心にこんなに嬉しい言葉はありません。
あまりに嬉しいものだから、お袋にも話したんです。
するとお袋は

「ハーモニカは三日も前に買ってあったんだよ。
 お父ちゃんが言っていた。
 あの子はきっと草笛が吹けるようになるからってね」

僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。

いまでもこの時の心の震えるような感動は、
色あせることなく心に鮮明に焼きついています。

かつての日本にはこのような
親子の心の触れ合いが息づいていたんです。

一流たちの金言(藤尾秀昭・監修)/致知出版社