時は2023年4月19日(水)、場所は渋谷REXにて遂にHATTALLICAのライブを見ることができた。
HATTALLICAのことは10年かもっと前に、YouTubeか何かの映像で初めて知った。その時はLOAD時代のMETALLICAのように、JamesHiroさんは短髪に黒のタンクトップ、Kirzさんは丸いサングラスのようなものをかけていたような記憶がある。(Minolsonさんは今と変わってない気がした!)
すごいそっくりだ!Jamesのようにギター弾きながら歌ってる!Kirkのようにソロ弾く時ギターを縦に持ってテーピングまでしてる!Jasonみたいにピッキングしながら首をガンガン振ってる!
と感動したけど、その時は自分でも一番METALLICA熱が低めの時で、それ以上追うことはなかった。(なのでおそらく2005年〜2010年ぐらい?)
そして時が経ち2017年ぐらいから、METALLICA旋風が再び自分の中で起き始めた。海外のライブに行きまくるようになり、2019年は特にあちこち行きまくった。
今年ラストを飾るのはオーストラリア・ニュージーランドだ!と息巻いているとその後Jamesの体調不良により全公演キャンセル。
泣きながらパースやらシドニーやらメルボルンやらオークランドやらのキャンセル手続きに追われつつも、「まあ来年があるからいいや、でも南米は遠いなー」とかのんきに思っていると、その後コロナが世界中で蔓延。どこにもいけなくなった。
その結果、METALLICA40周年ライブもチケットを購入したにも関わらずコロナの影響で参戦できずで、なぜか都内のカフェで一人リアルタイムでいじけながらオンライン参加するという情けない結果となってしまった。(2枚のチケット代はAWMH財団に寄付したと思って諦めがついた)
そんなフラストレーションが溜まる日々を過ごしていたある日、ふとHATTALLICAのことを思い出した。「でもまさかもう活動してないだろうな…」なんて思って検索すると、なんと20周年に突入とのこと!
トリビュートバンドが20周年だって??
そんなことがありえるのだろうか??
YouTubeを漁るように見ると、そこにはあのLOAD時代に見た映像と変わらない面々が、本家と遜色ないパワフルさで演奏している姿が!
METALLICAにはまるきっかけとなったLIVE SHITをやっていたり、アルバム完全再現ライブをしていたりと、自分とは比べ物にならないぐらいのMETALLICAへの愛と尊敬と忠誠心に脱帽&感動。
逆にそこまで長きに渡り一貫してやり続けるHATTALLICAに尊敬の念が生まれ、同じ日本人として誇らしい気分になった。なにせアジアで唯一の公認トリビュートバンドってだけでもすごい快挙だ。(あのラーズが最近でもインタビューで触れていたぐらいだし)
これは是非ライブで見たい!そしてMETALLICAを生で見れないこの鬱憤を、HATTALLICAならきっと晴らしてくれるに違いない!
そんな期待と興奮を胸に、参加したのがこの渋谷REXのライブだった。
#興奮しすぎてついつい前置きが長くなってしまった
#いつライブレポート始まるんだ
しかし初の参戦ということでたださえちょっと緊張していた。そこにきて、さらに渋谷のライブハウスで、しかもメタル系のバンドのライブだなんて。それだけで治安が非常に悪そうだ。
不安になってきた。大丈夫だろうか。手ぶらで行ったほうがいいんだろうか。コインロッカーに荷物預けてもライブ終わった頃にはバールでこじ開けられて中身が何もないのではないだろうか。
でもHATTALLICAは見たい。どうしても見てみたい。葛藤しつつも意を決して行くことにした。HATTALLICAが見れるなら、覚悟の上だ!
実はその前の3月に開催されたDIZZYMETALとの共演ライブに本当は参加する予定だった。
BABYMETALの幕張ライブに行ったばかりの自分としては、気になっていた。あの韓国公演が再現されるなんて、とてつもない贅沢な気がした。とても気になる!
でもこの時もちょっと躊躇してしまい、気がつけばその日が過ぎていた。そして後から激しく後悔した。
もうあんな思いはごめんだ!と自分に言い聞かせ、重い腰を上げ、余計なことは考えないようにひたすら72Seasonsを流しながら瞑想しつつ無の境地、気がつけば渋谷REXの前に到着していた。
緊張&興奮していたせいか、思ったよりも早く着いてしまった(といっても15分前ぐらい)。しばらくライブハウスの前をウロウロ。不審者のように何度も行ったり来たりしている内に、どんどん人が中に入って行った。
これ以上ウロウロしていると本当に不審者認定されてしまいそうなので、気合を入れて中へ入ることを決意。
海外ではアリーナやらスタジアムやらに行っても全く緊張しなかったし、きこりのような大男たちに囲まれてものんびり ”Hey, I am from Japan!”とか言ったり、その人に向かって「ケリーキングみたいだ!」とか軽々しく言ったりしていたのに、なぜか渋谷のライブハウスだと緊張するという不思議な現象が起きていた。
でももういい、ジャパニーズメタルヘッドに囲まれてもみくちゃにされてもいい、失うものは何もないし、それを覚悟して来たHATTALLICAライブだ!行くぞ!
#大げさにもほどがある
#さっさと入れ
いざ中に入ると、そこには優しい世界が広がっていた。
ライブハウスの中はもちろん熱気に帯びてはいたが、みんなキレイに立って並び、人が来たら横によけて通してあげたり、それぞれ思い思いに嬉しそうに語っていたりで、とても和やかな雰囲気だった。
これから間違いなく始まるであろう興奮のライブを前に少年少女のように目を輝かせている人ばかりで、極悪非道のきこりのような猛者や失礼極まりない輩などどこにもいなかった。
自分にはライブハウスに多大なる偏見があったということを思い知り、考えたらMETALLICAファンもHATTALLICAファンもコアな年代は自分と似たようなもの、みんな紳士淑女の集まりに決まってる、という当然の事実を目の当たりにして反省した。
「だったらチキン発動しないで六本木の韓国公演再現もやっぱ行けば良かった…」
とちょっとヘコみつつ、気を取り直して待機していると、そこにつるの剛士さんと増田勇一さんが登場した。そしてKirzさんも後から加わった。
今日のライブ前の目玉イベントである、トークショーの始まりだ。
#ライブレポートはまだなのか
増田勇一さんと言えば、自分の中では伊藤政則さんと並ぶギターキッズの頃から馴染みのあるライターさんだ。(ライターさんだけじゃないかもしれないけど)
特にギターキッズの頃はYoung GuitarやBURRN!が愛読書だったこともあって、増田勇一さんの名前はよく目にしていた。そんな何十年も前から誌面でお世話になった人が、今こうして目の前にいるのが不思議な気分だった。
METALLICAはもちろん、HATTALLICAも増田勇一さんも、未だに現役でやってくれている。その事実だけでありがたい。何十年もやり続けるというのはとても大変なことだ。様々な困難や葛藤を乗り越えて今があるに違いない。だからこそ、やり続けている人はそれだけで偉大だし、みんなからも評価される。(もちろん実力も必要で、そうじゃないとそもそも継続できないけど)
デビュー当時のお笑い芸人が当時は冷めた目で見られギャグをやっても誰も笑わないのに、20年後にはありがたいものを拝むかのように、みんな笑ってくれて何度でもそのギャグを見たくなるようになるのも、地道に同じことをやり続けてきたからこそで、そこを人々は評価する。
歴史を作り続けてきた人はそれだけ偉大ってことで、でも本人たちからしたら同じことずっとしてるのに何で褒められてるの?って感覚もあったりするのかもしれない。(出川哲朗とかダチョウ倶楽部のように)
#要は「やり続けてるみなさんは凄い!」ということを回りくどく言っているだけです
つるの剛士さんはタレントとしては知っていたけど、まさかそこまでMETALLICA愛にあふれている人だとは思わなかった。まさかJamesとJasonに会ったことがあるとは!それだけで凄いし、初METALLICAライブが東京ドームっていうのもめちゃくちゃ羨ましい話だ。
さすがタレントさんだけあってトークも上手。しかもテレビで見るよりもイケメンでシュっとしていた。やっぱり芸能人のオーラっていうのはあるのかもしれない。
そんな芸能人パワーを思い知らされたのが、Kirzさんへのサプライズのプレゼント。なんとKirzさんがずっと相川七瀬さんファンということを知り、ご本人に直接お願いして動画を送ってもらうという粋な計らいが。すごい、何というパワープレイだ!そんな簡単にお願いできちゃうなんて!
自分が昔からファンだった人から直接動画をもらうって、一体どんな心境なんだろうか?とても羨ましくも微笑ましい光景だった。これも20年もの間HATTALLICAを続けてきた努力の賜物でもあるから、本当におめでたい。Kirzさんの笑顔が素晴らしかった。
トークショーは50分ぐらいと聞いていたので、ずっと立って見てるのはちょっと辛そうだなとか思ったんだけど、そんなことはなくてあっという間に30分ぐらいが経過。Kirzさんが準備のために先にはけて、その後2人でちょこっと続けて18時40分にトークショーは終了。
10分程度の休憩の後にライブがいよいよスタート予定だ。この間に、近くにいた人と会話したりで、のんびりで楽しいひと時を過ごした。
お隣にいた方は10年以上前からHATTALLICAを知っているとのことで、HATTALLICAの関係者に近いような方のようだ。
そんな長い歴史のある人から聞く話は、とても興味深くありがたいものだった。サマソニやらノットフェスやらラウドパークやら、メタル好き同士だと共通の話題がありすぎて初対面でも話が全く尽きないといういつもの「あれ」状態で、あっと言う間に休憩時間が終わりそうだった。
その時、近くに知り合いの方がいたのか、その人と別な人で会話が始まったので、自分は邪魔にならないように一歩引いてもうすぐ始まるライブに備えて気持ちを整えることに。
でも聞こえてくる会話がとても気になった。
「だから〜なんですよ」
「いや、でもギター弾きながら歌うってやっぱりすごいですよ」
ん?ギター弾きながら歌う?
まるでJamesやJamesHiroさんのことのようだ。
気になって聞いてみると、なんとJamesHiroさんの関係者の方だった!さっきの人もそうだけど、たまたま近くにいて話した人がHATTALLICAの関係者の方ばかりとは。うーん、すごい、これぞ小規模なライブハウスのなせる技かもしれない。
興奮してついついその人とも話してしまい、先日の六本木ヒルズでの72Seasonsのアルバム上映の感想をシェアしたりと楽しいひと時が過ごせた。ライブ前にすでに楽しさ全開、ライブハウスって楽しいかも!
と興奮していると、AC/DCの "It's a Long Way to the Top"が流れてきた。こんなところまで再現しているとは!
そしてライブ定番のイントロ"The Ecstasy of Gold"が映像とともに流れた。
ついにライブの始まりだ!
#だからライブレポートはいつ始まるんだ







