本家のライブと同様にThe Ecstasy of GoldでHATTALLICAライブは始まった。
そしてまさかの映像つき。映像まで流れてなんか本家ライブをここで見てるような錯覚に陥ってきた。最近のライブハウスは映像まで使うの??すごい豪華だ!
そして一曲目は、これまたライブでは世界初披露では??と思わずにはいられない72Seasonsだった!
Lux Æternaがある日突然リリースされ、世界中が驚いている中、これを本家よりも大分早くライブでやってしまったのがHATTALLICAだ。ラーズはちゃんとそれをチェックしていたようで、先日Howard Stern Showという番組に出演した際に、この件について言及していた。
その動画はこちら(30秒から開始します)
ラーズの口から"A Japanese METALLICA tribute band called HATTALLICA"という言葉が出てくる。これって物凄い快挙ではないだろうか??
自動生成された字幕にもHATTALLICAの文字が(スペル違うけど!)
そして今回の72Seasonsだ。「またラーズに言われちゃうな、いやあ、まいったなー!」と全くHATTALLICAの関係者でもなんでもない自分が、その起こるべき未来を想像して自分ごとのように喜びニコニコしてしまった。知り合いが見たら「何をニヤニヤしているんだ」と怒られたに違いない。
実際の演奏はというと、「本家と遜色ないほどのクオリティだった」という表現はもう当たり前すぎるし、この後も全曲そうなので言う必要すらない気がする。とにかく素晴らしいの一言。語彙力が足りないだけかもしれないが、それしか浮かばない。
そして次に来たのがCreeping Deathだ。2曲目にこの曲が来るとブラック・アルバム時代のツアーを思い出してしまう。あの時は1曲目がEnter Sandmanで2曲目がこの曲なのが定番だった。その時以外にも2曲目これというのはもちろんあったかもだけど、なぜかあの時を思い出してしまう。HATTALLICAメンバーの熱量と雰囲気がそれを思い起こさせるのかもしれない。(あとはJasonを彷彿させるMinolsonさんの存在も大きいかも!)
そして3曲目がまさかのEnter Sandmanだ。ブラック・アルバム時代のツアーと逆だった!イントロのドラムが個人的に好き。特にライブだとあの重いバスドラムとタムの音が内臓に響く感じが素晴らしい。やっぱりこの曲は盛り上がる!
そして4曲目がScreaming Suicideという曲調明るいのに「My Name is Suicide」とか結構ダークな歌詞が特徴の曲で、5曲目がIf Darkness Had a Sonという本家メンバー4人それぞれがプライベートな映像で楽しそうにジャムってるあの光景が否応なしに浮かんでしまった、まさに新曲ラッシュ!
新曲をライブに備えてあっという間に仕上げてきてしまうのが凄い。72Seasonsなんて特に発表されてそんなに時間も経ってない気がするし。
プライベートの時間はすべて練習に費やしていたりするだろうか?
家族サービスとの狭間で大変だったりしないのかな?
他の仕事に支障は出ていないのだろうか?
バンドと家庭どっちが大事なの!などと詰め寄られたりしていないだろうか?
などとメンバーのプライベートな事情(家族、他の仕事などなど)は一切把握していないにも関わらず、目の前で披露されている素晴らしい演奏を見つつもそんな大きなお世話な心配をしたりしてしまった。
#それぐらい完成度が高かったということです
#本当に大きなお世話
そしてここで一段落で、JamesHiroさんがMCでご挨拶。「今日は来てくれてみんなありがとうございます!」という言葉に「感謝したいのはこっちですよ!」と会場にいるみんなに聞こえるような大きい声で心の中で叫んだりした。
その後に「セイント・アンガー?↗」とマイクに叫ぶJamesHiroさん。親指を上に向けたサムズアップと共に。どうやら次の曲はSt.Angerかな?しかしその後に今度は「セイント・アンガー??↘」と下がり気味に叫んだ。サムズダウンと共に。
そしてなんと始まったのは6曲目Franticだった。ドラムスネアの連打がライブハウス内に鳴り響く。まさかFranticが聞けるとは。懐かしい!
しかしここでスネア連打に失敗してしまい、演奏は一時停止。でも大丈夫!ミスは誰にでもある!
実はこの一連のやりとり、METALLICA40周年ライブの時に実際にラーズがやったもの。そのラーズのお茶目なミスも見事再現したってわけだ。こんなものまで再現するとは、ファンにはたまらない演出だ!
Franticはギターのチューニングがだいぶ下がるので、それに合わせて登場したのが紫のエクスプローラー。一時期欲しくてカタログを良く見ていたので実物が見れて嬉しい。うーん、やっぱりキラキラして格好いい!
そして場内が暗くなり、爆発音がスピーカー越しに聞こえだした。そうなるとあの曲しかない。7曲目はOneだ。
本家ライブでも流れると思われる映像もすごいけど、照明も凄い。レーザー光線とか曲中盤の稲光りのような照明とか、再現クオリティがすごい!ここまで行くと本家のライブを見に海外まで行かなくていいんじゃ?と思ってしまいそうでまずいぐらいだ。
そして8曲目は意外だったけどRide The Lightningだった。この曲は初期METALLICAの中でも大好き!というわけではなかったんだけど、ギターソロを練習するようになって、このソロが大好きとなった。しかし結構長いし激しいので最後の方は腕がかなりしんどいはずなんだけど、それをさらっと弾いてしまうKirzさんはやっぱりすごい!
そろそろ休憩かもしくはまったりタイムかな?と思っていたら、スピーカーから流れ出したのはあのイントロ。9曲目はここに来てまさかのSpit Out the Boneが始まった!
最初のメインリフのところ、ちゃんとライブ仕様になっていてJamesとKirkでそれぞれ違う音階?で弾いている部分まで再現されていた!そしてJamesとRobが交互に歌う部分も、JamesHiroさんとMinolsonさんが再現していた。
Ride The LightningとかCreeping Deathのソロもそうだったけど、ライブの再現度がとにかくすごいぞ!なんだかなんだかとりあえず見ていて楽しい!
そしてここでひと息。JamesHiroさんのMCが入り、そして本日のスペシャルゲストの登場だ。それぞれが思い思いに「つるのさん!」「ダイナー!」「ウルトラマン!」と叫びステージに呼び寄せた。
JamesHiroさんの「今日はなぜ出てくれようと思ったのでしょうか?」という質問に「さっきトークで話したのに、またそれ繰り返すの??」というコントのような微笑ましいやりとりを見せてもらった後に始まったのが10曲目のSeek And Destroyだった。
これはMETALLICAがデビューから唯一ずっとライブで演奏している定番の曲だ。なにせみんなで大合唱がとにかく盛り上がる。歌いやすいようにチューニングも1音下がってたりするぐらいの徹底ぶりだ。
当然今回も大盛りあがり。つるのさんがリズムギターとなりJamesHiroさんはボーカルに専念。ギターを持っていないその姿は、モントリオールのパイロ事故の後に奇跡的に復活し大やけどの傷跡がまだ痛々しくも早々に現場復帰してファンのためにライブやってくれたJamesの姿を彷彿とさせた。
つるのさんは完全にメタラーそのものだった。そのギターを弾いてる姿、歌っている姿、ヘドバンしている姿は、まさにメタル大好きな少年のようで、そこには一切の「羞恥心」はなく、あるのはMETALLICA愛のみだった!演奏中の笑顔がとにかく眩しかった!
続いて11曲目がHardwiredだ。この曲はつるのさんとHATTALLICAを繋げるきっかけとなった曲らしく、そうなるとこれはライブでは演奏しないわけにはいかない。短い曲なのであっという間に終わってしまったけど、この曲でも引き続き全員が楽しそうに演奏していた。
本家ライブではSpit Out the BoneもそうだけどこのHardwiredも終盤の盛り上がるところでのドラムのダブルバス(ダブルキック?)はラーズはやってくれないので、生ライブでこれを聴けるのは初めてなので、それも嬉しかった!
#あの年齢であの長時間ライブは大変なので体力温存のためにやらないのは当然
#ライブやってくれてるだけで感謝なので全くクレームとかは微塵もないです
#ラーズのアンチはとにかくラーズに厳しい
ドラムの人は演奏中は終始目を細めていたので「照明が眩しいのかな?気の毒に」と思っていたけど、そんなの逆境にも負けないパワフルさでキックも見事再現してくれていた。
そして、この2曲でつるのさんはステージを去った。あっという間の時間だったけど、そのインパクトは絶大で、テレビでしか知らなかった「つるの剛士」という人の、違う一面をがっつり見せてもらえた。というよりもこっちが本来のつるのさんかもしれない。と思うぐらい自然な笑顔で溢れていた。
つるのさんが去った後のステージは、メインゲストが帰ってしまった後のなんとなく寂しい雰囲気が漂っていた。
とは全く思わなかったけど、JamesHiroさん(他のメンバーも?)はそう感じたのか、「つるのさんいなくなってしまいましたけど、みなさんまだ大丈夫ですか??まだ盛り上がれますか!?」とオーディエンスに問いかけていた。
そんな雰囲気を一層するかのように始まったのが12曲目、ファンが選ぶMETALLICAベスト1にも輝いた不朽の名曲Master of Puppetsだ。
この曲に関してはもう言うことがない。きっとギターキッズなら一番弾いたのがこの曲ではないだろうか?HATTALLICAのメンバーも一番弾いた曲の上位10位には必ずこの曲が入るに違いない。この曲(とアルバム)でMETALLICAを知り、そしてMETALLICAにはまった人が一番多いのではないだろうか??
#自分がそうなので完全に主観です
最近ではNETFLIXで配信された『ストレンジャー・シングス』というドラマで使用されたのがきかっけで、若い層にも再び人気となってしまったのがこの曲だ。名曲はいつ、どんな世代が聴いても、やっぱりいいものってことだ。嫌でも発見されてしまうってことだ。
8分を超える大曲でもあっという間に感じてしまう。そしてすべてのパートを完璧にこなすHATTALLICAのメンバーたち。METALLICAの曲の中ではBATTERYとかと比べると比較的ゆっくりな曲だけど、実は演奏する方にとってはこの曲は結構大変だったりする。
何せ「永遠の高速超絶ダウンピッキング」とも言えるぐらい、とにかくメインのリフからずっと高速ダウンピッキング。そして歌の途中に刻むリフは指のスライドが大変も大変。今では本家のJamesもスライドはやめてしまったぐらい大変だ。
そしてこれでライブは終了。メンバーが集ってみんなに挨拶!とにかく楽しいライブとなったようでテンションもマックスのようだった。もちろんこっちも負けないぐらいのテンションだ!
終わりかと思ったけど、場内がまだ暗いまま。そうなるともちろんまだ何かあると期待してしまうのはライブハウスでもアリーナでも一緒。
そして再びHATTALLICAメンバーがステージに登場。しかもつるのさんとコラボで作成した黄色Tシャツに身を包み、お色直し完了状態での再登場だ。そして始まったのが13曲目のLux Æternaだ。
本家ライブではまた見たことな曲だけど、ライブでめちゃくちゃ盛り上がりみんなで一緒に大合唱する光景が今から目に浮かぶ。それぐらい分かりやすくノリやすい曲だ。今日のライブでは聴けないかなと思っていたので、これは嬉しい。結局今回は新曲4曲も披露するという快挙だった。
そしてここで「帰ってきた」つるのさん。ステージに再び登場。もちろんメンバー同様で黄色に変身済みだ。そして今日のラストを飾る14曲目No Remorseが始まった。
今回はJamesHiroさんもギターを携え、トリプルギター体制での演奏だ。No Remoreseで個人的に一番好きなのはなんと言ってもイントロのギターソロ。いきなりテンションマックスになるこのノリがめちゃくちゃいい。
確かSlayerのKerry Kingもこの曲を聴いて「なんてバンドなんだ」と思ったとかなんとかだったような、うろ覚えだけどまあそれぐらい素晴らしい曲ってことだ。
JamesHiroさんがこの時に使っていたのが木目のESPのエクスプローラー。「ん、あれってもしかしてKen Lawrenceモデル?本物??」って興奮せずにはいられなかった。どこで手に入るのだろうか。めちゃくちゃ欲しい!(でもめちゃくちゃ高そう)
そんなこんなであっという間に曲も終盤。全員がこれまた嬉しそう&楽しそうに演奏していて、ラストの曲って観客もわかっていたのか全員でノリノリでその一体感がすごかった。
そして最後はみんな集まって最後のご挨拶。ビール飲んでご機嫌になった増田勇一さんも合流た。(トークショーの時からご機嫌だったけどさらに!)
時刻はほぼ21時ジャスト。こうして18時からスタートした熱い渋谷REXでのライブは幕を閉じた。あっという間の3時間ライブ。でも終わった時には足が棒のように痛かった。
ライブが終わった後も余韻に浸る人たち、友人・知人と話が尽きない人たち、急いで帰る人たち、Tシャツを買いに並ぶ人たち、と様々だ。
自分はと言うとライブでヒートアップしまくって熱帯びた頭を多少でもクールダウンするために、ステージの方に近づきしばしボーっとしていた。
使用された機材を眺めながら、「格好いいなー、あのアンプはどこのだろう?ドラムまでTAMAなのかー、ベースはわからないけどJason仕様なのかな?ギターはがっつりJames&Kirk仕様だったなー」とぶつぶつしながらぼーっとしていた。(口に出してないことを願いつつ)
自分も同じように黄色に変身するべくTシャツも購入。いい記念になった。売上の一部はMETALLICAのAWMH財団に寄付されるとのこと。そんなところまで繋がっているとは、さすがトリビュートバンドだ。
これにて初のHATTALLICAライブは終了。本当に素晴らしいの一言だった。
JamesHiroさんはそのキャラなのかMCのユニークさ由縁なのか、なぜかいじられることが多いようだ。でもそれも彼独自の持ち前の愛嬌が為せる技なのかもで、見ていて微笑ましかった。そしてJamesのようにあのリフを弾きながら歌うって普通に考えてすごすぎる。しかもMCまでやるのは相当大変なはずで、本当にすごい!(笑いもたくさんとってた!)
Kirzさんのギターソロなんて本家のKirkもあそこまで再現できるのか??って思ってしまうぐらいのレベルでびっくりだし、しかもオリジナル音源よりライブ風にアレンジしていたりだし、2本線ストライプというKirkと同じものをはいていたり、ギターピッキング用に右手にテーピングまでしているという徹底ぶり。そりゃKirkから「Bro!」と言われるのも納得!(確か言われてた気がする)
Minolsonさんのベースもどっしりとしていて素晴らしかった。そしてピックの使い方から首の振り方からシャウトから、さらに首から背中にかけての湾曲具合までJasonを再現するとはびっくり&脱帽!MCや告知でJamesHiroさんをカバーしていたのも素晴らしい&微笑ましい連携プレーだった!
そんなハイクオリティのバンドが結成20周年になるとは。20年といえばもう歴史だ。偶然か必然か、そんな大切な節目である20年のライブに立ち会えるとはこんなにうれしいことはない。次のライブも是非見に行きたい!
以上、そんなこんなで1週間経っても興奮&熱狂冷めやらぬ状態で書いたHATTALLICAの初ライブ参戦レポートでした!
#興奮のせいか長くなりすぎました











