静かな廊下をいくつも過ぎると、徐々に子供達の声が聞こえ始めた。声に近づくにつれ、極度に緊張している自分が不思議でたまらないまま僕は灰色のドアの前に立っていた。
「どうぞ。愛斗君が待っています。」
そして彼女は静かにドアを開けた。
固く閉じていた目を開けると、2段ベットが2つならんでいる狭い部屋の右側のベッドに、彼がちょこんと腰かけているのが見えた。
一瞬驚きの顔を見せた彼が、その胸に大事そうに、本当に大事そうに抱いている僕の写真集を見た。そして僕は、走り寄って彼を腕に抱いた。
「愛斗君だね、会いたかったよ。

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