2017/3/28 | 我流記

我流記

あんとき こんとき

俳句で「春の季語」は、梅や桜は言わずもがな、

驚いたのは「凧」である。

正月に揚げるイメージから、冬の風物詩と思っていた。

そもそも江戸時代に春の行事として流行したものらしい。

凧のほかに風車、風船、石鹸玉も春の季語に入るそうだ。

いずれも風と遊ぶ玩具である。

 

季節の移ろう日本では、風の変化を鋭敏に読み取る感性が

磨かれるのかもしれない。

 

「風」の語が、自然現象にとどまらず、「世の動き」「形勢」等の意味で

使われるのも興味深い。

 同じ”風”でも捉え方は人それぞれ。

少々の「向かい風」に怯む人もいれば、鳥や飛行機のように

飛翔の好機とする人もいる。

 向かい風であれ、追い風であれ、生かせるかどうかは自分次第。

どうせなら風を利用して勢いづけたい。

伝説上の虫「求羅」は大風に吹かれるほど、その身が倍増するという。

「変化の突風が吹くとき、防壁を立てる人もいれば、風車を創る人もいる。」

”攻め”の姿勢こそ、あらゆる風を楽しめるための急所に違いない。

{A9ECD503-B405-4D0F-808B-0ECD814BDA53}