みなさまごきげんよう。

おかえり伯爵、ただいま伯爵、ぽんぽん工房です。


戻ってきたくもない現世ですな。




早いもので、もう年末です。今年も残すところあと4日です。という訳で、年末が舞台の、世紀末年末にぴったりな映画をご紹介します。



[エンド・オブ・デイズ](1999/アメリカ)


カリフォルニアからやってきた肉密度1000%

鉄骨州知事ことアーノルド・シュワルツェネッガー(通称シュワちゃん)の主演作です。

シュワちゃんの代表作といえば「ターミネーター」シリーズ、「コマンドー」「プレデター」などが筆頭かと思われます。

最近じゃプレデターといえばどいつもこいつもアペの話をするので嫌になります。

それらのタイトルと比較すると少しマイナーかも知れませんね。エンド・オブ・デイズも含めて他にももっと知っているよ、という方はおそらく港湾労働者組合員でしょう。


本作でシュワちゃんが演じるのは元刑事で今は警備会社で働く警備員のジェリコ。


この頃としては珍しく無精髭を蓄えているシュワちゃんがカッコいい。(キンダーガートン・コップの冒頭シーンでも同様にヒゲ面が拝める他、老齢期に入ってからは逆に豊かなヒゲがトレードマークでもある)



では次にあらすじです。

時は1999年12月28日(なぜ今日この記事を投稿したのかというとそういうことです)。悪魔サタンが、次の1000年を支配すべくクリスティーンを狙います。彼女はサタンの妻となりその子を産むことを運命づけられていました。ジェリコはクリスティーンを守護(まも)りつつサタンと対峙しますが、サタンの崇拝者の軍団に襲われ、さらには味方であるはずのカトリック教会側からも命を狙われ…。果たして人類の存亡やいかに、という内容。


上記の通り、今回のシュワちゃんの敵は悪魔サタン。


(演:ガブリエル・バーン)


これまで宇宙人やら液体金属やらと戦い討ち倒してきたシュワちゃんですが、今回のサタンは最強の敵とも言えます。なんせ悪魔ですからね。銃器等の物理的な攻撃は効かないし死者を蘇らせて使役するし。精神に揺さぶりをかける攻撃だってお手の物です。



悪魔やらキリスト教やらがテーマなのもあり、シュワ映画にしては珍しくゴシックホラーな、暗くてシリアスな空気が続きます。出世作「ターミネーター」で無口な筋肉モリモリマッチョマンの大男というキャラを獲得し、「コマンドー」ではその軽快なジョークでコメディリリーフもできる筋肉モリモリマッチョマンの変態大男という可能性も見せ、「ツインズ」ではアクション映画だけでなくコメディ映画もできる筋肉モリモリマッチョマンの大男と、キャリアを多彩化させていったシュワちゃんですが、本作ではそんな絶妙なセリフ回しやコメディ的な振る舞いも控えめ。終始シリアスです。

映画の雰囲気に合わなくなる、と言われればそれまでですが、コマンドー的なノリを求めると少し寂しい部分もあります。



22歳でスクリーンデビュー(SF超人ヘラクレス)し、37歳でブレイク(ターミネーター)したシュワちゃんも、この時すでに52歳。ストーリーの都合もあり「コマンドー」ほどのドンパチや格闘はありませんが、それでも年齢を感じさせないアクション、タフさは見どころの1つです。


とはいえ集団リンチされてボコられるシュワちゃんは見たくなかったな…。


終盤、\デェェェェェェェェェェン/な装備でサタン様のアジズアジトに殴り込みに行くシーンは必見です。


神か拳銃どちらかを選べと言われたら、俺は銃を選ぶ



結末

ネタバレなので格納 自身に乗り移ったサタンを倒すために、自分の体を聖剣で貫く、サタンは倒されるが同時にジェリコも死亡、というのがこの映画のラスト。命は落とすもののかつて亡くした妻子と再会できた、ということで一応大団円の結末。ではありますが、サタンを討ち倒して完全勝利するシュワちゃんが見たかったのが人情ではあります。



こちらのエンド・オブ・デイズ、現在Amazonプライムビデオにて視聴可能です。その他アマプラでは、コラテラル・ダメージとSF超人ヘラクレスなどが現在視聴可能です。




大晦日には、今年(下半期)に観た映画の総括記事を投稿予定です。

それでは。