夢か幻を、見ていたようだ


砂は砂に、塵は塵に
あるべきものは、あるべき姿へと返る


薄暗い部屋も
不気味な程の静寂も

甘い匂いも
腐った臭いも


汚れた手にはさよならを
濁った目には偽りを

ぼくの言葉もまた
偽りに成り下がる


"汝とは何ぞや?"

幻想に期待を抱き続ける
愚か者