恋に落ちた☆妄想女子 -3ページ目

恋に落ちた☆妄想女子

読んでも何の得も無し。




お互いの舌をゆっくりと絡ませながら。


何度も、何度も。


果て無く、口付けを交わす。


着物を脱ぎ捨て、身体をぴたりと重ねて。


夜風が冷たくなったら、湯壺に漬かり。


後ろから私を責める指を堪能した。



『…風・柱、…様ぁ…っ!』



ビクビクと身体がおかしな動きをする度に。


ぱしゃりと湯が跳ね、踊る。



『…イイ声で啼くじゃねェか…。』



そんな風に、耳元に囁かれると。


ぞわぞわと、背筋に甘い疼きが奔った。


後ろから、指だけなのに。


果てそうになると、唇を塞がれて。


塞がれているのに、淫らな声が漏れた。




『…ここでイッちまうかァ。


床で壊されちまうかァ。



…どうする?



テメェで選べェ。』





湯船の中で、私を責める指を止めないまま。


風柱様が意地悪な質問をした。



『……っ、ぃや…っ!』



張り詰めた乳房の突起が痛い。



『…どっ…、ち…もっ、


…全部、した…っ、い…っ!』



息も絶え絶えに、そう告げると。



『…いい度胸だぜ。』


と、口の端だけで笑った。


立ち上がるよう導かれ、岩場に、手を付く。


私の腰を掴むと、後ろから、熱い塊を挿入られた。



『……ぁ、あぁ…っっ!』



…肉が、裂けるのが解る。


破果を迎え、一筋の朱が、すぅ…と。


白い太腿の内側を滴り落ちるのを見ても。


風柱様は、容赦しない。



『…嬉、し…っ…』



痛みより何よりも。


貴方をこうまで突き動かせたことが、嬉しい。


肉のぶつかり合う音も。


私の、獣の様な息遣いも。


全部、貴方に捧げるから…。



だから、まだ止めないで…。



そう、願うのに。


カラダはまるで、言うことを聞かない。


びく、と私のナカで震えた、風柱様の熱い欲を。



全部、受け止める。



『…イヤ、よ、まだ…もっと…欲し…っ!』



自分が、ここまで淫らな生き物だなんて、知らなかった。



『…足りるかよ、阿保がァ…。』



ザバッと、湯船から抱き上げられて。



離れの寝間へ、運ばれた。


濡れた髪のままでも、もう構わない。


向かい合った座位で、また彼を受け挿れた。


口付けをしながら、繋がって。



彼の上で、波間を漂う小舟のように、たゆたう。






『…テメェ、…これで男知らねェ、とか…。』



微かに眉を寄せながら、風柱様が忌々しそうに吐く。



『…誰かに仕込まれてンじゃ…ねェ、だろうなァ?』




その問いに応える代りに。



風柱様の、しがみついた肩先に噛み付く。



だって、酷いこと言うんだもの…。



『…こ、ンの…っ、メス猫がァ…。』



荒々しく、布団に押し倒されると。


私の両脚を、拡げて抑えながら、その間に潜り込む。


今…破果を迎えたばかりの、蕾を、…舌の先で…。





『…ィやぁ、あ・・っ!! ぁ、んっっ…っ!!』



風柱様の、髪に指を差し入れて、押し除けようとするのに。



『…力、抜けェ。』



指先で、ゆっくりと蕾を拡げられて…。



滑らかな舌が、ソコの縁に沿って、這い上がる。




時折、強く吸い上げて。




溢れる蜜を、舌の先で絡めとり、混ぜながら。



たまらず、嬌声が漏れた。



泣き声に似て、もっと淫らな、声だった。


話す声とも、全く違う。


自分がもう、まるで違う生き物に変わってしまったのだと思った。


しなる背中が痛い。


びくびくと、痙攣しながら。


何度も、うわ言のように、名前を呼ぶのに。



湿った水音を撒き散らしながら、風柱様は、執拗な程に責めた。



『…も、だめ…ぇ…』



声を張るチカラも無い。



『…イキてェか。』



くぐもった声で、風柱様に問い掛けられても。



涙を流しながら、首を縦に振れたかどうか。




…壊れてしまう…。




壊されてしまう。




もう、これ以上は。



だけど。



ぐったりとカラダを投げ出している、私を。


心底満足そうに、見下ろすと。


…また、再び、私のナカへゆっくりと、硬い欲を突き立てた。


だけど今度は、寄せては返す、波のようにゆっくりとした律動で…。


なのに私の膨らみを揉みしだく、両手は荒々しい。




低く、身を伏せ、私の耳朶を舐め上げながら。




甘い声で、囁いた。





『…見せろよォ、紗夜ァ。




…三年前。





抱けと泣いてたあのガキが、俺の女になる様を、よ。』






その言葉で、十分だわ…。



そう思いながら、言葉に出来なくて。



風柱様の方へ、必死に手を伸ばすと。



その手を掴み、指を絡ませ、掌に唇を押しつける。



その、愛しむような仕草をする、綺麗な横顔を。









私は生涯、忘れないと思ったのよ。














【藤花の契 終】