【薄桜鬼】 lingeries ③ (斎藤 一) | 恋に落ちた☆妄想女子

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読んでも何の得も無し。




むせかえるバスルームの熱気。



息苦しいのは、その熱気のせいだけじゃない。



まだバスタブに浸かったままの、一くんの目の前で。



海綿のスポンジに、ボディソープを高い位置から、トロリと垂らして見せる。



指先で少し、お湯を注いで。



優しく揉み込むと、みるみるうちに真綿のような泡にまみれてゆく、指先。



バスルームに満ちてゆく、ボィソープの甘い甘い香りは、ジャスミン。



その香りが呼び覚ますのは…、






濃密な、官能。






淫らな雰囲気が濃くなるにつれ…。



反応してしまう、素直なわたしのカラダ。



ダメよ、こんなんじゃ…。



せめぎ合う羞恥と欲望の狭間で、自分を叱咤する。



誘っているのは、わたしの方なのに…。



…見られている。



その事実に、たまらず、確かに、興奮していた。



泡立てたボディソープの泡を、手の中で弄ぶ。



その指先に釘付けになっている、一くんの視線。



その、迷子のような瞳がいたいけで…。





…欲情した。





『…一くん。



早く…上がって?



キレイに洗ってあげる。



全部。』



ふぅっ…と、優しく息を吹きかけると。



ホイップクリームのような泡から、シャボンがふわりと。



柔らかく、2人の間を漂った。



…かわいい。



…一くん。



何かを言うより、正直なその表情が。



わたしのどこかに、火をつける。



『……○○。』



苦しそうに吐き出された、わたしの名を呼ぶその声は、切なくかすれていて。



…あぁ、一くん。



…これ以上…焦らさないでよ…。



視線で告げたのに。



その視線で拒まれる。



眉根を寄せ、抗う瞳




何を、する気だ。



…そんなセリフが聞こえてきそう。



でも、ダメよ。



もう遅いの。



『…一、くん…?』



差し伸べた手を、取ろうとはしない。



しっとりと汗ばむ胸元から。



布の色が変わり、くっきりとカラダのラインを浮き上がらせていく。



そんなはしたないわたしの、淫らな姿を目の前にして。



…目を逸らしてしまう、一くんは。



…とても、可愛いと思った。



『…一くんってば…。



…こーゆーの、キライ…?』



そんなワケない。



だって、強張ったように微動だにしない、バスタブのその中で。



…アナタ自身が、どんな有様かなんて。



想像がつくもの。



キライじゃないわよね。



真っ赤になって、…のぼせちゃうよ?



焦れたわたしは、とうとう。



一くんの、腕を取る。



『…のぼせちゃうってば。』



クスクスと笑って、その腕を引き寄せると。



思ったよりすんなり、バスタブから出てくれた。



『……っ、…。』



観念したのか、大人しく。



“あるがままの自分”



を、晒してくれる。



…脈打つのまでハッキリと判るくらいに、硬くなっているソレを。



じっと、見詰めてから。



一くんの、視線を捉える。



『…ヤダ、…もうこんなになってる。』



『っ、…!!』



立ったまま、ぴったりとお互いのカラダを密着させて。



…くちゅ…、と。







最初から舌を絡ませて、キスをした。