積極奇異型アスペルガーの父(64)と、息子(9)がいます。
先日、私の姉が実家に帰省しました。
その時の事をちょっと簡単にだけど記録のために残しておこうと思います。
*******
* 車のナビ *
*******
姉が 家族5人分の温泉旅館宿泊予約をしてくれていました。
旅館のチェックインは4時なのですが、姉が旅館近くの牧場でランチを食べたいと言うので、朝10時に出発しました。
旅館と牧場は、距離にして5分程度しか離れていません。
運転は地理や道に詳しい父。
高速道路の入り口で姉が
姉『旅館をナビに入れていい?』
父『いいよ~!入れて』
ぼ~っと外の景色を見ていた私。
高速入り口直前にジャンクションのような道が3つあります。右折と左折は高速道路で、直進は一般道です。
私が牧場に行くときにいつも使う高速は、左折です。
が、
ナビが発した音声は 『右です』
私『?!!』
道路や地理に詳しいという父は、ナビを信じて右折です。
姉が間違えたナビを入力した?!!と、到着予定時刻を見ると、2時間後。
左折して走れば、1時間5分で着く場所です( ̄▽ ̄;)
でももう高速 乗っちゃったし、戻ることは不可能。
それに 地理や道に詳しい父が、疑問を持たずに運転してるのだから こんなルートもあるのしら?と、疑問は残ったものの、
““到着に2時間かかったとしても、お昼やチェックインには余裕で時間がある。のんびり行けばいいさ~““と、頭のなかで納得にこじつけてナビを放置。
するとしばらくして父がイライラし出す。
父『なんで到着にこんなに時間がかかるんだ(ノ`Д´)ノ到着が12時じゃねーか!!家から温泉旅館まで2時間以上かかるわけねーだろが!!!このナビの野郎クソイカれてやがる!!!クッソが!!!クッソが!!!』
不穏な空気が流れる車内
私『目的地が温泉旅館になってるから、牧場に入力しなおしたら?温泉旅館に到着してもチェックイン16時だし その前に牧場でお昼食べるんだよね?ナビ、入れ直そう』
↑(この私の提案は短絡的で早合点させ過ぎた。と、後に反省(_ _))
↑(周りの意見を聞かずに私の考えだけで物事を決めて進めてしまった)
言い直すとしたら『目的地が温泉旅館になってるから、牧場に入力しなしてみない?温泉旅館に到着してもチェックイン16時だし その前に牧場でお昼食べるんだよね?だからナビの目的地を牧場に入れ直してみるのはどう?』と提案の1つとして言えばよかった。
そして私は暴言を吐いてる父を早く黙らせたくて解決を急いでしまった。
私『走行中はナビの操作できないから、SAがあったら止まって~ナビ、入れ直すから。』
(↑父や他の家族はナビを入れ直すことに納得してるのか確認もしてないのに、またもや私の独断で父の行動を勝手に決めてコントロールしてしまった(_ _))
不服そうながらも父はSAに入った。
ナビを入力するだけなので 駐車場に停めず、また再びすぐ高速に戻れるような形で停車。
そして私は急いでナビの目的地を変更しなおすために入力。そして、ルート検索中となったナビを見ながら
私『目的地を温泉旅館から牧場に入れ直したよ』とだけ言う。
(↑はいはい、ここでも反省\(_ _)ナビを入れ直したから何なんだ?という次の行動に結び付かない曖昧な空気にさせてしまっていた)
父は私の指示語のない言葉に頭がついてこられず、プチパニックになりながら
父『は???ん??なに??出発していいの??』と、車をゆるりゆるりと動かし出す。
“出発してもいいよ“とか“出発しちゃダメ“という指示語を出さなかった。というか まだルート検索中で 案内も表示されていなかったので、私の中で次の行動をどうするかの答えが出ていなかった。
今になって思えば『まだ検索中だから結果が出るまで待とうよ』という答えは出ていたのだから、そう言えば良かった。(自分のコミュニケーション能力の無さが身に染みる(;゚∇゚))
無言の車内。
誰も何も返事をしないそんな空気感に、父は父なりに空気を読んで運転を再開させた。
そしてSAの出口から高速に合流する時にナビが叩き出した答えが↓↓↓
ナビ『ルート検索。目的地までの到着時刻は、13時 2分です!案内を開始します!』
増えとるー!。゚(゚^Д^゚)゚。
牧場と温泉旅館の距離は5分程度しか離れていないのに、目的地を温泉旅館から牧場に変更したら到着時刻が1時間増えた~Σ(´∀`;)コントのようだ( ̄▽ ̄;)
高速に戻ってしまった父は、またもや荒れ狂う。゚(゚^Д^゚)゚。
父『何でだ!!クッソが!!!このクソナビめー!!((ヾ(≧皿≦メ)ノ))』そら、怒るわなwでももう走行中はナビの入力操作ができません(;゚∇゚)
その後 父のクソクソ車に揺られた家族は またもやナビに翻弄される。
ナビ『○キロメートル先、高速 出口。』
父『はぁ?!!!こんなところで降ろされるのか?!!!んな訳ねーだろが!!!』
私『もうナビ無視すれば?』
ブーコラ文句を言いつつも降りる父。
高速を降りて一般道に入る信号手前でまたもやナビが案内を続けます。
ナビ『右折です。』
父『ここは左折だろー!!!怒』
ずーっとナビにブチギレ怒鳴りながら文句を言い続ける父に、私もうんざりして疲れる。
カサンドラ母は『もう、ほんとウルサイ((ヾ(≧皿≦メ)ノ))ストレス!!せっかくの温泉旅行なのに!!お父さんの怒鳴り声やら汚い言葉はうんざり!!もう聞きたくない((ヾ(≧皿≦メ)ノ))ムカつく~!!』と、腹をたてる。
息子は『オジジのクソクソ念仏がまた始まった~( ・∀・)うるさ~い。』と言いながら静かに読書に没頭。
助手席の姉は、父の罵詈雑言など気にも留めずマイペースに音楽聞いたり、家族に普通に話しかけて会話を楽しんで笑ってる。
私と母はカサンドラタイプだけど、姉と息子は心を病まないタイプだな と感じた笑
そんなこんなで、無事w 牧場に到着。
牧場についてもナビの悪口を言い続ける父。
なんなら旅館でも思い出しちゃぁ~文句を言い、翌日の帰りの運転でも文句を言い続けていた。
帰り道。
父『今日はナビ、入力しないで!!!怒』
姉『オッケー(^^)d運転よろしくね!』
父『ナビなんかに頼るから、おかしな所に連れていかれて遠回りさせられるんだよ(ノ`Д´)ノクッソが~!!』
姉『うんうん( ^ω^ )お父さんの頭の中のナビで好きな道を選んで帰ってね!忘れ物なぁい?』
父『忘れ物、大丈夫。しっかし、ほんと(怒)このクソナビ、わっけわかんねーんだよ( ゚皿゚)こんなナビ、使わなきゃ良かった((ヾ(≧皿≦メ)ノ))こんなの使わなきゃ、もっと早く近道で時間もガソリンも無駄にしなくて済んだのによおヽ( `Д´)ノほんと、イカれてるぜ(怒)』
姉『うん。怒りたくなる気持ちわかるよ。ま、分かると言っても私ならそこまで怒らないけどね(゚∀゚)ワハハハ!たくさん運転して大変だったね!』
父『ほんとだよ(怒)無駄に運転させられたぜ((ヾ(≧皿≦メ)ノ))だいたい、変なところで高速を降ろすわ、左折の道を右折させるわ、クソだぞ本当に(怒)』
姉『大変だったね。でも““このナビ何かオカシイな““と思いながらも、そのナビを信じて運転したのはお父さんだよ。降りるわけないと思った高速の出口を降りる選択をしたのも お父さんだし、左折なんじゃないかと思いながらも ナビの指示の方を信じて選んだのもお父さんだよ。全部自分の選択肢の決断に従って運転したんでしょ?』
父『・・・・(-ω-;)だから、帰り道はナビなんかに頼らず俺の帰りたい道で帰るんだ!!』
姉『うん!いいんじゃない?ナビを信じると決めたのもお父さん。ナビは信じないって決めたのもお父さんだよ。自分の選択の責任は、自分のものだよ。ナビを信じるって決めて選択に採用したのはお父さんなんだから、ナビの被害者かのような言い方は無責任だと思うな。それ、被害妄想だと認識したら良いかも(^^)d』
との姉の言葉により父はぐうの音も出なくなり、帰り道は大人しく運転して帰れました♪
ということで、父のナビへの怒りは納まったのでした。
父はバカではないので、道筋たてて合理的に理性的に話しかければ 理解してくれるので良かったです。
他にも姉が帰省中に家族の空気の風通しをしてくれた出来事はいくつかあり、私も忘れたくないので書けたら書きたいと思います。