十五日目の夜 駅に降り立った。この時間からあの駅に向かえば、会社帰りの彼女と出くわす可能性もある。あの駅のホームで偶然を装うか……一瞬だけそんな気になる。いつかの約束の通りいきなり右手を引いて誰もいない場所に向かおうか。そして、星屑が降り注ぐその場所で夜通し愛し合おうかそんな話をした……実現するなんて一度も思ってなかったけどねえ、キミはあの約束を、ホントには信じていなかったよね?そうだよね…… ?イラスト by ふわふわ。り