駅に降り立った。
この時間からあの駅に向かえば、会社帰りの彼女と出くわす可能性もある。
あの駅のホームで偶然を装うか……
一瞬だけそんな気になる。

いつかの約束の通り
いきなり右手を引いて
誰もいない場所に向かおうか。

そして、星屑が降り注ぐその場所で
夜通し愛し合おうか

そんな話をした……
実現するなんて一度も思ってなかったけど

ねえ、キミはあの約束を、ホントには信じていなかったよね?

そうだよね…… ?