十六日目の夕方世の中にはいろんな人がいる泣いて縋る人泣かずに怒る人泣く間もなくどこかに消える人泣かせたことを恨む人泣き続ける人泣いたことを忘れる人いるよ、様々だよ。だけど、泣かない人はやはり哀しい泣けずに忘れられぬ人は哀しい差し伸べられた手を憎む人は哀しい二度と口はきかないと頑なでもいい自分だけでなんとかするのもご立派だが、幸せの後ろ姿が見えぬ時それはなんのための誰のためのこと?その姿を見てあなたの傍の子はどう思うのかね。そのことが哀しい。