夢はいつも12気筒
人生を変えてくれたクルマとの出会い
イベントで初めて私は本物のランボルギーニカウンタックを見た。確かモデルはLP500だった。今まではカウンタックなんて雲の上の存在だったからこそ驚きと感動が大きかった。真っかなボディーに大きい羽、そして1番忘れてはならないのが ガルウイングドア「シザースドア」オーナーがドアを開けた状態でバックするカウンタックリバースがカッコ良くて今でもあの時の興奮を忘れられない。オーナーがカウンタックを所定の位置に駐車し展示のイベントが始まった。コックピットを覗いて見ると走る事しか考えていないような内装に驚いた。ランボルギーニと言えば誰もが一度や二度は聞いた事のある高級車だからだ、車が好きなら夢見る車に違いない。 そこからこの車についてよく調べようと思い車への熱が入った。雑誌やネットランボルギーニが掲載されているものならなんでも良い、とにかく誰よりもランボルギーニについて詳しくなりたいと思い日々を過ごした。翌年またクラシックカーのイベントが開催された。そこで私はある一人の人と出会うその人こそが私の人生を大きく変えてくれた人だった。イベント会場に爆音が響いた。300メートルほど離れていただろうか。まるで暴れ牛が唸っているかのようなサウンドだった。搬入口のところで綺麗なヒール&トーさっきまで暴れ回っていた闘牛がオーナーの言われるがままに言うことを聞いているように見えた。昨年見た車とは違い今回はシルバーの5000クアトロバリボーレだった。見た事の無いカウンタックに驚きを隠せず、即座にそのカウンタックの元へ行った。周りの目が気にならない程興奮して凝視していると。 「乗ってみる?」と聞かれた。そう、声をかけてくれたのはそのカウンタックのオーナーだった。こんなチャンスは二度とないと思い、根暗な私だが即答で、「はい!ぜひお願いします。」と答えた。いざ乗り込もう!としたその時にまた衝撃が走った。運転席手前にある分厚いサイドシルに驚いた、こんなに分厚いと乗り込むのが大変じゃ無いのか…スマートに乗りこなせるようになるにはかなりの慣れが必要だと。やはり一筋縄で行かないのがスーパーカーなんだと実感した。改めて運転席に乗り込んで1番に目に入ったのが特徴的なメーター周りだった。まるで戦闘機のコックピットのような運転席7連の各メーター類、運転席からは本当に必要な情報だけが見れるアナログな今の車には絶対無いメーターに感動した。またさらに刺激を受けたのがシフトゲートの丸見えのセンターコンソール。シフトノブに何も巻かれて無いからこそ、何速に入っているかが丸見えなのが自分の何かロマンを擽らせた。かなりの時間運転席に座り、目を輝かせていた私にカウンタックのオーナーも喜んでくれていた。私は何か奇跡の起こらない限り、カウンタックに座れるなんて思いもしなかった。カウンタックから降りた私はオーナーと雑談することができた。スーパーカーブームの事や最初に所有したLP400の話など時間が経つのがあっという間だった。ただこの後起こることが私の人生を大きく変える事になるなんてこの時は一切知り得ない。
