早く大人になりたかった。
早く一人前になりたかった。
早くそうならなくちゃ。
だって、そうしたら私。
人になれるって思ってた。
大切にしてもらえると思った。
愛されると思った。
でも、そう思えば思うほど
周りを巻き込んでた。
そして何より
自分を苦しめてた。
誰にも言えず。
誰にも見せず、見せられず。
笑顔の裏に隠して。
一生懸命に……隠して。
私を私が作り上げていく。
どんどん悪くなってく。
そんな自分が惨めで。
可哀想で。
何より苦しかった。
なのに苦しい。
そんな事、言えなかった。
崩れそうで。
自分が築き上げたものを
崩してしまいそうで。
辛かった…………。
壁を壊してくれた人が
目の前に現れた。
なのにその人は私の事を
守ってくれる訳ではなくて。
また、捨てられた。
そんな気がしてしまった。
期待して、破れて。
また。
どんどん黒くなって。
また壁を作ってしまった…。
一度、壁を作ってしまえば
何もかもいい。
自分も傷付かないから。
そう、思ってた。
でも……違ったのかな?
初めてだった。
『助けて。』と言えたのは。
なのに利用された気がして。
悲しくなった。
傷付くのは怖いよ?
心の中の天使が言うの。
でも、次の瞬間にね。
王子が来てくれる期待をする。
そんなのダメかな?
童話の中のシンデレラは
本当に存在する。
そう思ってしまっては
ダメなのかな……?
でも、魔法は解けないで。