いちばん助けてって思ってたのは
本当は12年も前のアタシだったんだって思った。
パパもママも弟も大好き。
でも、あの時の怖さは今でも忘れられない。
アタシと弟は5さい差。
可愛くってね、周りからみても仲いい家族だと思う。
今でもそうだと思う…。
普通に、今だって家族好きだし。
ただひとつだけ引っかかってるコトがあるの。
弟は生まれてすぐに入院した。
入院した日、アタシは弟のいる病室に近寄らなかった。
なんか怖かった。
でもおばさんに連れられて1度だけ病室の前まで行った。
小さな窓から見えたパパの顔。
でもなんか遠い人のようで怖かった。
理由は分からないけど、
おはさんの手を思いっきり引っ張ったコト。
今でもその時に見た
自分の目の前に広がるものをはっきり覚えてる。
弟が入院してる間は
小さかったアタシは病室に入れなかった。
たまに婦長さんがナースステーションのところから会わせてもらった。
言葉にするのは難しいけど、
5歳児ながら親に甘えないように我慢してたつもりだった。
強くなろうとしてたのかな?
お姉ちゃんだから我慢しなくちゃって良い子にしてたのかな?
でもいつからか。
親から愛されていないんじゃないかって思ったコトもあった。
怒るコトでしか親に自分の気持ちを言えなくなった。
『本当に、アタシのコト好き?』
って聞きたかっただけだった。
ただギュって抱きしめられたかっただけだった。
成長すればするほど
親に自分の本当の気持ちを言えなくなった。
学校でも自分を作れるようになった。
本当の自分を心の奥に仕舞い込んで
10歳の頃から現実ばっかり考えていた自分がいた。
ただ、ギュってされたかった。
ちゃんと想ってるよって。
でもケンカして謝ると泣いてるアタシをギュっと抱きしめて言ってくれた。
『ちゃんと愛されてるよ。』って。
でもね。今でも時々とっても寂しいときがある、
誰かにギュってふっと抱きしめられたい時があるの…。
何年たっても。
アタシにとってあの怖い感触は体から離れないんだってコト。
いつか、もしいつか。
アタシにも子供が出来たら時間が許す限り、
行動で愛を伝えられる人になりたいな…。
今はそう思ってる。
だから大切な人には
いちばん輝いていて欲しいの…。