Paris, 1969 | south coast diaries

Paris, 1969

両親のハネムーンはパリだったという。


父親は母親が怒っていたことしか覚えていない。


--だっておなか空いてたんだもの。

--パパは頑張ってエッフェル塔に連れて行ってやろうと思ってたんだ、

どっちが大切なんだ。そんなのひどいと思わない?


おしゃれなカフェとかで一杯エスプレソを飲みたかったのだろうけども

父親はそういう時間の使い方をするひとではなかった。

多分数日間しかないパリで見られる美術館と観光スポットを見せて

あげようと頑張ってたのだろうと思う。


今思えば、父親は28歳で母親は23歳だから、とてもかわいいと思う。

張り切ってるひとも、その横でプンプンしてるひとも。