10年前のノートから (1) | south coast diaries

10年前のノートから (1)

「部屋、青いかな。」


「もう青くないよ。もう遅すぎる。」


もう遅すぎる。彼が私に見せたがってた、夜明けの部屋の青さを見せるには


もう遅すぎる。外の空が明るくなりまぶしい光に変わったように、


彼の心も私とつながっていた青から抜け出してしまった。


それでもあの時、私は彼の横にすわっていたし、彼の指は


私の指とからまっていて、私はそれだけで嬉しかった。