階段の上り下りはNGか? | トリマーのち獣医ときどきトレーナー Kana の日記

トリマーのち獣医ときどきトレーナー Kana の日記

元トリマーで獣医でトレーナー変わった経歴だと言われるけれど、ペットを愛する人の手助けをしたいと思ったら自然とこうなりました。
念願のペットの為のトータルケアサロンを始め、日々奮闘中♪

私が普段、ペットオーナー様に質問されることをBlogでもご紹介します。

Q.【10ヶ月のトイプードルですが、今まで上れなかった自宅の階段を上れるようになってしまいました、どうしたらいいですかはてなマーク

A.わんちゃんと生活する上での家庭のルールを決めます。ルールは家庭によりますのでご家族でよく相談して決めて下さい。
階段の上り下りも、OKなのか、NGなのかは家、犬の状況にもよりますので一概には言えません。

段差を上り下りさせることの足、腰への負担はもちろんありますが、
診療して感じるのは、階段の上り下りでトラブルになるのは、失敗した時の事故です。

滑って落ちてしまったり、老齢に伴う筋力低下で本人の気持ちでは、いけるはずが失敗してしまったり…

このあたりのリスクを含めて日常生活をこの子と20年過ごす中、階段を自分で上り下りさせた方が快適に過ごせるのであればOKにしてもいいと思います。

一度決めたルールは途中で変えると、問題行動につながりますので、パピーの時期によく考えて決めることが大切です。

一度上れるようになってしまった場合は叱ったり、注意しても、やめるようにはなりませんので、やめさせる場合はゲートの設置が必要になると思います。

逆に、階段は上れるけど、降りれなくて困ってます。と相談されることもありますが、一段ずつ教えてあげると下りれるようになります。

犬の安全を守るためには、ある程度の行動制限が必要だと私は考えますが、愛犬との20年間の生活の質を考えて、一つずつルールを決めて下さい。


わんわんこの方はゲートを設置して階段の上り下りは禁止にしたそうです。


photo:01


我が家では、3階建てで家の中は全て自由に行き来できるようにしてたこともあり上り下りさせてました。
現在は段差のないマンション暮らしなので、事故の心配はありませんが、
11歳のRYUは高齢のため、腰痛が出てるので散歩中の階段を躊躇するようになっています。
階段の暮らしを続けていたら、腰への負担は大きかったと思います。
人もご老人にバリアフリーが必要なように、犬もバリアフリーが必要になるようです。

3歳のMeは股関節形成不全で元々後肢が弱く、負担のかかる動作で痛みがでるので、本人も好みませんし、階段は上り下りは教えなかったのでできません。
出来ないと本人が思ってるのでゲートなしでもMeの場合は階段NGのルールに自然となってるようです。

これはあくまでも一例です。
先にも述べましたが、家、家族、犬など状況によりますので、絶対コレ!!という決まりはありません。
家庭でのルール作りに迷った時は是非ご相談下さい。

クローバーお願いクローバー
ペットはそれぞれ個性があります。
初めての方の場合(私がその子の個性を把握してない場合)は、的確なアドバイスができませんので、対面でのアドバイスのみで対応してます。
電話、メールでのご質問にはお答えできませんのでご了承下さい。