82)辻紀子『峠の樅の木と3台のパイプオルガン‐辻宏 パイプオルガン物語序章‐』いのちのことば社、2010。
岐阜県にある白川町という小さな山間の町にあったパイプオルガン工房の物語。このお話は、オルガン大工だった辻宏さんの妻、紀子さんによって書かれた実話である。彼は日本から初めてパイプオルガンを海外へ輸出した。素敵な音色を多くの人と共有したいという職人としての思いと、日本、海外問わず人々とのつながりを大切にするところがとても印象的だ。私の故郷も白川町の近くである。四季折々の山、川の美しさが楽しめるあの場所で、オルガンを通して人々を幸せにし、繋げていった辻さんを誇りに思う。
ありさ