すぎたひび。
すれ違ってきた人達の顔や
交わされた沢山の言葉が
走馬灯のように頭を駆け巡る。
私は過去にとらわれているんだろうか。
自分の中で濾過できていなかったのか。
置いていくべきか。
溶かしてしまうか。
ふと、
そんな瞬間が訪れる事があります。
置いていこう。
大事なものならまた会える。
この両手には
そんなには抱えられない。
だから
今は置いておこう。
隙間が出来れば新しい風が入る。
きっとそれも大切なもの。
置いていくもの。
新しい風。
今は感覚を研ぎ澄ますんだ。
風は、きっと近くにある。