体温 | ☆ローズマダー日誌☆

体温

たとえば

君が

何を見ているのか

分からなくても






繋いだ手が

まだ

体温を残していれば






大丈夫な気が

していたんだよ








でも

体温も嘘をつくんだ









体温は

正解ではなかったんだ










ずっと

それを知っていた

気がするんだ










君の

体温と呼吸に

私の

体温と呼吸が

とけてしまえれば

大丈夫だったのかもね










生ぬるい

優しい世界で

君を

信じていられれば

良かったのかも知れないね









それでも

私は狡いから

君と

溶け合ったフリをする











もう少し

もう少しだけ

時間を紡ぎたいの










だから

上手に

気付かないフリをしていて









もう少し だけ