化学療法(抗がん剤)に向けて準備したことです。

 

■仕事のこと

 

仕事は大きなプロジェクトのチームリーダーをしていたので、治療までの1週間はやることがいっぱいでした。

 

・業務引き継ぎ

・チームのみんなへの挨拶

・関係する他チームへの挨拶

・クライアントへの挨拶

・産業医の先生に報告

・休職の手続き

 

各方面へ休職の挨拶をしていると、いろいろと実感してきます。

お休みして治療に専念できることは良かったのですが、仕事を離れる寂しさも多くありました。

 

 

■癌封じ

 

御朱印巡りも趣味なので、神仏には馴染みがあります。

癌封じで有名な近場の神社を探し、治療前に神社にお参りにも行きました。


新橋の駅前にある烏森神社です。

 

 

かわいい御朱印があるので、何度もお参りに来たことがあるのですが、癌封じで有名とは知りませんでした。

 

祈祷付きの癌封じのお守りを拝受しました。

1年間、バッグに入れて持ち歩きました。

シールはスマホケースに貼ってあります。

 

 

■ヘルプマーク

 

抗がん剤で体調が悪くなるかもしれないので、駅でヘルプマークをもらってきました。

 

 

優先席に座っても気まずくないように、という意味もありましたが、労ってはもらえませんでしたね。

思い返すと、ほぼ意味なかったのです…。

治療中、電車に立って乗ることがかなり辛かったのですが、ヘルプマークを付けていても、半年間で2回しか席を譲ってもらえませんでした。

朝の満員電車では、優先席の前に立っても、みなさん下を向いて寝てしまいます。

働き盛りのご年齢の方ばかりでした。

前の人が席を立ったので座ろうとしたら、横に押しのけられて他の方に座られてしまったこともあります。

優先席なのに。

 

優先席の窓には、ヘルプマークの説明もありますが、知らないのか知っていてもわざとなのか。

車内アナウンスがあっても気にかける人はいません。

座りたい気持ちはわかるんですけどね、せめて優先席だけは、周りを見てほしいのに。

 

こういうのって、身近に体の不自由な方やご病気の方がいないと気づかないんだと思いました。

私も父親の体が不自由になって、お年寄りをとても気にかけるようになりました。

切ない現実です。

 

2回譲ってもらえたうちの1回は、体の不自由なご主人に付き添っている奥様でした。

まっさきに気づいてくれたんですよね。

60代?と思われたので、少し躊躇しましたが、辛い時期だったので、譲っていただきました。

近くに若い方座っていましたけど…。

 

 

■散髪

 

そして、腰近くまであった長い髪の毛をバッサリ。

美容院で、「本当にこんなに切って良いの?」と何度も聞かれました(笑)

 

著名人の方が事前に坊主にしたりなさるので、坊主にしてもいいかな、と思っていました。

でも、看護師さんにオススメしないと言われました。

抜けた髪がチクチクして、逆に扱いづらいらしいのです。

なるほどー。

 

学生時代ぶりのショートカット。

評判は上々(^-^)

 

 

■アピアランスセンターとウィッグ

 

院内にあるアピアランスセンターにも行きました。

早くウィッグを買わなきゃ、と思って相談に行ったのですが、治療後2週間くらいで抜けてくることが多いので、そんなに急がなくてもよい、と助言をいただきました。

 

いろいろなタイプのウィッグをお試ししました。

短めのショートがしっくりきました。

これから夏に向けて、ショートが良いなーと思っていたので、良かったです。

 

抗がん剤治療中、出来るだけ好きなことをすると良い、ともアドバイスいただきました。

今はコロナ禍で旅行が難しいですが、以前は治療中に海外のパワースポット巡りしていた人もいたよ!と。

休職するし、私も遠出したかった!

 

元気もらえた気がします。

 

治療開始までの1週間は忙しかったので、1回目の抗がん剤の後にウィッグを買いに行きました。

脱毛が始まっても、数日はウィッグなしで大丈夫でした。

 

副作用は治療のブログで書いていきますが、髪の毛って大量に抜けてもまだあるんだ!と思いました。

でも、これって経験した人にしかわからないと思うのですが、半端なく抜けるので結構なホラーでした…

なんだろう、私は悲しいというよりホラー。

 

 

心の準備もでき、いよいよ化学療法が始まります。

続く…