クリニックでのがん告知から2日後、紹介状を持ってがん専門病院へ。
とても大きくてきれいな病院。
生涯で2人に1人はがんになると言われている現在ですが、病院は朝早くから混み合っており、こんなにたくさんの方が罹患しているんだ、と実感し、びっくりしました。
とはいえ、40代半ばの私は、若い方に感じました。
初診・セカンドオピニオンの受付は8時半からです。
8時半より前に病院に着きましたが、初診の受付は10人以上の方が先に待っていました。
診断申込書を記載し、番号が呼ばれるのを待ちます。
順番が来たら、紹介状をと申込書を提出し、手続きを進めます。
DVDなどのメディアは、別の受付で預けます。
その後、バイオバンクの説明を受け、協力のサインもしました。
大きい病院は、手続き場所も多岐に渡るので、初めてだと迷いますね…
手続きが終わるまでに1時間くらいかかった気がします。
一通りの手続きが終わると診察待ちです。
呼び出し機があるので、1回目の呼び出し(もうすぐ診察)があるまで、院内のどこでも待つことが出来ます。
説明を受けても、初めてだと勝手がわからず不安だったので、待合室でずっと待っていました。。。
予約時間を1時間過ぎても1回目の呼び出しもなかったので、忘れられているんじゃないかとソワソワしてました。
後からわかったことですが、担当いただいた先生は人気の先生なので、混み合っていたんですよね。
今では、予約時間からの1時間は普通ですし、不安もありません(笑)
診察に呼ばれたのは、確か11時頃です。
病院通いに慣れていなかったので、病院に来てから約2時間半、疲れました…
クリニックの先生からの診断書やマンモグラフィの画像を見ながら、診察。
そして、さすがだなーと思ったことが2点。
・マンモグラフィの画像を見て、即座にこれね、とおっしゃっていたこと。
・触診で脇の下リンパに触れて、怪しいのがあるね、と即座に気づいたこと。
(自分では気づかなかったし、クリニックでもリンパについては何も言われていなかったから)
リンパ転移の可能性は、ショック…
クリニックの先生は、MRIを撮ってから手術日程をきめていくだろうと、と仰っていたのですが、実際には道のりが長かったです。
・再度、超音波、マンモグラフィの検査
・術前基礎検査(心電図、肺活量)
・リンパのしこりの細胞診
・PET・MRI検査とその説明
・HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん)の説明とBRCA1/2遺伝子検査
→私は「45歳以下の発症」に当てはまりました。
■BRCA1/2遺伝子検査保険適用条件
※乳がん.jpからお借りしました。
すべての検査の予約をし、その結果と診断が16日後になりました。
外来の曜日が決まっているのと、遺伝子外来や細胞診も曜日が決まっているので、最短でも2週間以上です。
治療方針がわからないと今後の予定も立てられないので、もどかしい16日間でした。
先生に聞きそびれてしまったので、看護師さんに今後ついて質問したところ、検査結果によって治療方針が違う、と伺いました。
手術の場合は、混み合っているので平均2ヶ月待ち、先に抗がん剤治療を半年やる場合もある、と説明をうけました。
クリニックの先生から手術は平均1ヶ月位、と聞いていたので、「2ヶ月も!」とびっくり。
(クリニックの先生が悪いわけじゃないです…)
そして、抗がん剤6ヶ月!にも衝撃を受けました。
手術で1ヶ月位仕事をお休みするだけだと思ってた私には、Wの衝撃でした。
なるべく検査日をまとめてもらったものの、3日に分けての病院通いです。
マンモグラフィ(乳房トモシンセシス)は、乳房を挟んでカメラがぐるっと180度(?)動くタイプです。
挟まれた感覚はそんなに痛くなかったです。
健康診断のときの方が痛かった印象なので、クリニックしかり、最新のトモシンセシスは痛みがマシかも、と思いました。
PET・MRIは初めての経験。
PETの前にBRCA1/2遺伝子検査のための採血があったのですが、何も知らずに左手で採血したんです。
右乳がんなので、左から造影剤を入れるそうで、同じ血管が使えない、と!
微妙な位置に針を刺したので、なんとなくずっと痛い…
注射後、リクライニングのイスで、1時間安静です。
事前に説明を受けていたので、小説を持ってきていましたし、テレビもあったのですが、検査当日6時間前から飲食禁止で空腹だったこともあり、気づいたら爆睡。
あっという間の1時間でした。
全身撮影のために、仰向けでの撮影。
その後、乳房撮影のため、乳房がすっぽりはいる台の上にうつ伏せで撮影。
このとき、造影剤を投与しました。
MRIは、頭痛持ちのため何度も経験があったので、あのうるささは慣れたものです。
ヘッドフォンして音楽流してくれますが、意味ないくらいカンカンとうるさいですよね。
昔から変わらない気がしますが、今の技術でも音を抑えることって出来ないんだろうか…などと考えてました(笑)
脇リンパの細胞診は、細い針なので痛くなかったです。
検査期間中に、クリニックでの針生検の病理結果も届いたので、提出しました。
見たかったけど、しっかり封がされていたので、そのまま提出しました。
気になるよー;
一通りの検査を終えて、次回の診察を待ちます。
遺伝子検査が保険効いても約6万円と高いのですが、PET検査も約3万円なので一連の検査で10万円以上かかりました。
高額医療費控除についての説明も受けたのですが、年収によって最高額が違うことを初めて知りました。
父親が入院していたことがあるので、高額医療費控除は知っていたのです。
でも、一律8万くらいが最高額と思っていた無知な私…
よくよく考えれば、税金と同じく年収による金額差は理解できるのですが、正直がっかり…
手術以外は、高額医療費控除の恩恵を受けられそうにありません、、、
今まで1年に1度も病院にいかない生活でも、健康保険料は毎月○万円でした。
医療費より高いんじゃ?!と思ったりもしていました。
もで、高額医療費控除だけではなく、今回、健康保険の恩恵を実感しております。
がんと診断されてから3週間。
平然を装っているつもりでしたが、食欲がなく3〜4キロ痩せました。
必要最低限の事以外、仕事も捗らなかったです。
正直メンタル強い方だと思うのですが、何事もなく、とはいきませんよね…
続く…