針生検を受けたのは、22年2月24日(木)。

結果説明の予約は、2週間後の3月10日(木)でした。

ですが、生検の日から約1週間後の3月3日(木)の夕方、「明日結果が届くので、これないか」とクリニックから電話がありました。

この時点で、嫌な予感がしました。

念のための検査と思っていたので、検査を受けたことで安心しきっていたのです。

 

仕事の休みを調整し直すのも面倒だし、

「2、3日早く結果を聞く意味があるのか?」と聞いてみたのですが、「出来れば早く」と歯切れの悪い回答。

ただ、結果はまだ届いていない、結果が届くのは明日(3月4日(金))とも強調していました。

 

正直、急ぐ意味って一つですよね…

電話をしながら、鼓動が早くなってきました。

クリニックでの告知を待たず、告知を受けたようなものです。

 

まさか、、、

一番ドキドキしたのはこのときだったかもしれません。

とはいえ、夕方聞いて翌日の朝に行くのは会議の予定などもあり厳しく(少しでも後にしたい気持ちもあったかも?)、週明けの3月7日の午後に予約を入れました。

 

ここから検索魔となりました。

仕事も手に付きません。

 

私は、都内で一人暮らしです。

親姉妹はいますが、独身子無しの俗に言う「おひとりさま」。

一緒に住んでいないし、無駄に心配かけたくないと思い、針生検を受けたことも親姉妹には言っていません。

仕事を休む関係で、お取引先のお姉様にだけ、検査を受けたことを話していました。

コロナ禍でリモートだったため、中抜けも目立たずに出来たので、チームのみんなにも「病院」とだけつげて行っていました。

 

結果を聞く日は、日中の中抜けだったので、カレンダーで該当時間をブロックするのみで、誰にも言わずに病院へ向かいました。

 

診察室に入ると、先生は神妙な面持ちで紙を見せながら

「がんがみつかりました」と告知を受けました。

 

あー、やっぱり、、、と。

この時点で涙は出ず、親になんて言おう、悲しませちゃうな、と思いました。

 

しこりの大きさは、2.7cm、ステージ2。

サブタイプを調べるために追加で検査を依頼している、と説明を受けました。

クリニックでは治療が出来ないので、治療ができる病院を紹介します、

都内のがん専門病院や大学病院などが書かれた紙を見せていただき、「ここに書かれた病院はどれもおすすめできる病院です」と。

事前に病院などは調べていなかったので、迷いました。

 

なんとなく、専門病院のほうが良いかな、と思いました。

そして、どうせなら、研究などもも協力したい。

「他に持病があると総合的な病院のほうが安心だけど、持病もないので専門病院でも良いと思います」と先生からのアドバイスもいただきました。

 

都内で有名な大きな専門病院は2つ。

家から通いやすい方の病院の予約を取っていただきました。

 

予約料金はかかるものの、院長先生が病院の予約を取ってくれました。

ブログなどを拝見していると紹介状を渡されて、ご自身で予約を取ることは多いようなので、とても助かりました。

告知を受けた2日後、最短での予約を入れていただきました。

 

告知を受けた後も、比較的冷静に事務的に気になることを先生に聞いたりしてました。

クリニックを後にして、帰宅後も仕事は手につかず。。。

取り乱すことはなかったにしろ、テンションはだだ下がり。

何もしたくありませんでした。

 

親に言わなきゃな、と思いつつも、なんて言ってよいか分からず、結果治療方針が確定するまで話すことが出来ませんでした。

兄、姉の3人兄弟なので、一番下の私が大病だなんて、みんなに心配かけちゃうな、と言う勇気が出なかったんです。

仕事へのパフォーマンスの影響があったので、検査を受けたことを話していたお取引先のお姉様にのみ、「実は…」と告げました。

コロナ禍で特別誰にも会う予定がなかったので、友人や会社のチームメンバーにも言わずに検査のための病院通いをしました。

 

おひとりさまなので、子供のために長生きしたい!なども思いもなく

比較的、日々の生活にも満足していたので、死に対する恐怖心は湧いてきませんでした。

親より先に死んだら、悲しませるな、くらいで。

 

仕事人間だったけど、そのおかげか、それなりに余裕のある生活が出来ていました。

旅行したり、感激したり、美味しいもの食べたり、好きなことを好きなだけ出来ました。

コロナでリモートワークになったことがきっかけで、マンションを買って、快適な一人暮らしになりました。

 

満足〜と、

なんだかんだ、客観的な自分がいました。

 

そして、このときは、乳がんは手術して終わりだと思っていたんです。

 

あー、胸なくなっちゃうのかな、という漠然とした思いのみ。

悪い部分を取って終わり、と。

 

クリニックの先生も手術を受けるための病院、という紹介の仕方だったからかもしれません。

 

その後検索魔となり、抗がん剤治療ことやホルモン剤が10年続くことなどを知り、凹みました。

がんが見つかった、ということ以外まだ何もわかっていなかったので、治療が長期に渡るなんて辛い、と思ったのです。

 

乳がんってがんの中では生存率が高い方だけど、治療は長期になるタイプのがんですね。

今ならよくわかります。

 

そして、「検診を受けて下さい!」と言われていますが、その通りだと思いつつ、毎年検診を受けていても早期発見は出来ませんでした。

のう胞と間違いやすいようなので、なんとも言えませんが、検診から数ヶ月でここまで大きくなるなんて思っていなかったです。

 

ただし、今では、いろいろ納得しています。

トリプルネガティブなので、進行が早めなんですよね。

私は、ステージ2とはいえ、フルコース(抗がん剤、手術、放射線)の治療を受けました。

経験が多い分、アドバイスできることも増えたかなーと思っています!

 

次回、専門病院での検査に続きます。