夜行バスでリスボンの空港まで


高校生4人を見送ってきました。



約1ヶ月にわたるこの高校生の留学


高校生にとってはもちろんですが


また自分自身もいい経験ができました。


松本量平オフィシャルブログ「Will」


当初の予定では1ヶ月間リオ・アベのユースチームでの


練習参加ということでOKをもらっていたのですが


いざフタを開けてみれば


当初2週間は練習に参加したものの


ある練習後、監督から僕が呼び出されて



「これ以上彼らを私たちの練習に参加させることはできない・・・」


「チームのことを考えての判断だ・・・」


「彼らに伝えてくれるか・・・」



そんな辛い宣告も受け


高校生たちに伝えると


驚きとショックの様子・・・


自分自身も急遽その後2週間のチーム探しに帆走することに・・・


結局、1つ下のカテゴリーで受け入れOKがもらえ


そこに落ち着きましたが


当初は 「ラテン事件」 と記事にも書き


最初言ってたことと違う・・・


何を考えているんだコイツら・・・


高校生の気持ちを考えろよ・・・


そうゆう考えが頭の中を巡りまくっていました。


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ただこうして時間を置いて考えると


リオ・アベ側の考えも理解できるようになってきました。



彼らは8月の中旬からリーグ戦が始まり


国内最高峰のリーグ戦に参加しています。


(日本でいうユース年代のプレミアリーグです)



実際、期間中にFCポルトやSCブラガなどと


サッカーというよりも格闘技に近いような


体を投げ出した戦いを繰り広げていました。


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私たち日本人の感覚と違うと思うのですが


ここで活躍すればポルトにスカウトしてもらえるかもしれない


ここで結果を残せばこれからの人生が変わるかもしれない


(それは監督も同じ境遇です)


そのように正に "人生” をかけて試合をしているのです。



それが1ヶ月保証されて練習できるから・・・


なんて甘い考えで来ている選手とはチームとの温度差があり


チームとしては迷惑になるのです。



実際、この期間中に何人ものテスト生が


リオ・アベユースの練習に参加していましたが


1日、2日で帰らされることはザラにありました。


それはユースだけでなく


ジュニアユースであれ


ジュニアであれ同じです


例え小学生とは言え、レベルが追いついてないとされると


チームを去らないといけない厳しい世界なのです。



日本のように1度入ったら3年間・・・


そんな保証はどこにもあありません。



でもそれがプロの世界であり


そんな競争に勝ち残れない選手でしか


最終的には生き残っていけないのではないのでしょうか。



高校生にとっては


1つ下のカテゴリーで練習するという


悔しい経験だったでしょうが


僕から言わせればこんな経験を出来るなんて


こっちに来なければ出来なかったこと。


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その悔しさをバネに後はやるかやらないかどちらかです


彼らにも話しましたが、この逆境に立ち向かうか逃げるかです


実際、彼らはこの逆境に負けずに


その後の練習に励んでくれました。



僕自身、お節介にもいろいろ4人に話をさせてもらいましたが


彼らはこの経験を生かして今後


さらに高みを目指してやっていってくれると思います。


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今まで以上に自分に厳しく頑張ってほしいものです。