フェルメール 33

 

ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)

1632年に生まれたオランダを代表する絵画の巨匠

1632年10月31日? - 1675年12月15日?
 

『手紙を書く婦人と召使』
オランダ語: Schrijvende vrouw met dienstbode
英語: Lady Writing a Letter with her Maid
作者    ヨハネス・フェルメール
製作年    1670年 - 1671年頃
種類    キャンバスに油彩
寸法    72.2 cm × 59.5 cm (28.4 in × 23.4 in)
所蔵    アイルランド国立美術館、ダブリン 
ダブリンの実業家が旧蔵。1987年に現美術館に寄贈。

 

来歴:フェルメールの作品には手紙をモチーフにしたものが多く、本作品もその中の1つである。女主人と女中を描いた作品は他に『恋文』と『婦人と召使』があるが、これら2作品が女中が女主人に手紙(おそらくは男性の愛人からのもの)を渡す場面を描いているのに対し、本作品では女性が手紙を書き、女中はその手紙が書き終わるのを待っているという構図である。女中は窓の外を見やっている。テーブルの前の床には印章と封蝋(手紙に封をするためのもの)が転がっている。背後の壁の絵は『モーセの発見』をテーマにしたもので、『天文学者』の背景にも描かれている。この絵は、アイルランドの首都ダブリンの近郊のブレシントンの実業家が所蔵していた時に2度盗難に遭っている。1度目は1974年4月26日に武装した犯人らにより強奪され、約1週間後の同年5月4日に発見された。犯人の1人はIRA支持者で指名手配中であったイギリスの上流階級出身の女性であった。判決は懲役9年。この事件の直後の修復で絵画上に「封蝋」が描かれていたことが発見された。12年後の1986年5月21日には同じ家からまたも盗まれ、この際はすぐには発見されなかったが、1993年、捜査当局は絵がベルギーにあってIRAに敵対する組織に密売されようとしていることを突き止め、ベルギー、イギリス、アイルランドの警察が合同で囮捜査を開始。同年9月1日、ベルギーのアントウェルペンで無事に絵を回収、犯人はアイルランドでも指折りの犯罪者マーチン・カーヒルであった。彼は逮捕されることはなかったが、後にIRAにより殺害された(映画『ザ・ジェネラル』に描かれている)。

 

フェルメールの作品

 

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