尾張貫流槍術の商標登録における争点は、以下の2点と思われる。
(1)「尾張貫流槍術」は真の継承者のみに認められた商標であり、他者は「尾張貫流槍術」という名称を用いて指導することはできない。本当にそうなのか。
(2)そもそも下村幸裕氏は唯一かつ真の継承者であるのか。
この(1)及び(2)について、疑義が生じたため記載する。
(1)について
「尾張貫流槍術」という名称を用いて指導している道場が多数ある現状において、他の道場に「尾張貫流槍術」という名称を使わせない目的で商標を登録できるものなのだろうか。
(2)について
①加藤伊三男氏の意向は以下のとおり。
あと10年は生きるつもりであり、現状春風館の後継者となり得る人物はいない。将来、後継者足り得る人物が現れた場合は私が指名する。
流儀を広める手段としては、複数の有望な人物に道場名を与えて暖簾分けし、それぞれのやり方で流儀を広める方法を採用する。
その意図は、一つの道場で伝承を続けていても将来の発展は見込めないからである。複数の指導者が互いに切磋琢磨することで多様性のある発展を促し、将来に流儀を残すことに繋がる。
②「加藤宏氏の司式による流儀継承式」は、はたして有効なものなのか。流儀継承式が加藤伊三男氏の入院中に、“古い人たち”が勝手に決めたもの(音声記録「加藤伊三男が考える尾張貫流槍術のこれから」参照)であるならば、継承式が正当なものであるか議論の余地があるだろう。
また、流儀継承式において、情報共有が一部の者に限られて進められたこと、参列者には事前の説明がなく正当な継承であるか判断材料のないまま行われたこと等の情報提供がされたことが下のリンク先に記載されている。
そもそも師が存命中にも関わらず、死去後のことを秘密裏に決めてしまうことは、師に対する裏切り行為ではないのだろうか。
流儀継承式の参加者は、加藤伊三男氏の意向を知ったうえで下村幸裕氏を14代継承者として認めたのだろうか。そうであるならば、これも加藤伊三男氏に対する裏切り行為ではないのだろうか。
削除されてしまったが、Xには「流儀継承式には道場名を与えられ暖簾分けした各道場の館長が参加していない」との書き込みがあった。このことから、加藤伊三男氏の意向を知る人は参加しておらず、意向を知らない人及び賛同者のみを集めた可能性も否定できない。
①②をふまえると、下村幸裕氏を「唯一かつ真の継承者」とする根拠は薄弱ではないのか。
(1)、(2)についてどのように評価されるのか、商標登録申請の経過を見守りたいと思います。
※なお、本記事は疑義について述べるのみである。個別に回答はしない。メール等は、コメント欄に転記する。意見があればコメント欄に記載して欲しい。闊達な意見交換がなされることで、この問題の周知を期待するものである。
