マイコン太郎は独立してから34年間、マイコンで食っているわけですが、実は標準品の売り上げでは食っていません。標準品と言うのは下記サイトにある製品で、
これらはあくまでも
・こんなものを扱っています。
・最新マイコンもやってます。
・まだやってます。
というお知らせがメインで、ご飯はOEMや特注品で食べています。
>OEM(Original Equipment Manufacturing/Manufacturer)は、委託者のブランドで製品を製造すること、またはその受託メーカーを指す「相手先ブランド製造」
OEM、特注の場合は、依頼先の会社さんとの間で秘密保持契約等を結んだりして、仕事の内容に関して公言、他言しないのが普通です。ですので、表に出せる情報は極めて少なくなります。
例えばレーザー測定器会社に就職すると、開発職の人は一生、レーザー測定器の改良、改善に携わったりするわけですが、はっきり言って私にはつまらなかったんです。原理は1年もしないで理解できるし、改良改善といってもコアの部分は完成されているので、ヒューマンインターフェイスとか、パソコンとのインターフェイスとか、まあ余り刺激的でない仕事をやらされたりします。転職した温度調節器の会社も同じで、残っていれば一生、温度調節器をやるだけなんです。時代に合った安いマイコンに今までのノウハウをリプレスメントするような仕事で2年で辞めました。
ところがOEM、特注品の場合は違います。初めて使うデバイス、マイコン、回路図すべてが新鮮で飽きない。最悪、能力不足を含めて完成出来ない可能性もある。このひりひり感が良いんですね。
実はマイコン太郎も34年間の間に、何件か、出来なかった特注開発案件があります。完成しない、完成したけど仕様を満たせない、開発費用だけは既に受領済み、、、様々な敗北の歴史があります。幸いにしてお客さまが優しかったので、今、生きていることが出来ます(笑) ← 私が笑う所ではない気もする(その節はすいませんでした)。
OEMの場合、なんだかんだで完成して、お客様が売り出して、数年後に軌道に乗れば売れだしたりして、弊社にも新規オーダーが来て出荷する、それが複数あると経営が安定してご飯が食べれる、という状況になるわけです。
医療器関係で輸出しているのはその国の認可とか取る場合がありますから、例えばFDA(アメリカ食品医薬品局)の認証を取るとなると、取れても開発から10年経過後、とかになる場合があって、今度は製造のための部材確保が困難になってくる場合があります。部品1個の変更も申請と許可が必要な契約だったりして、作り上げるのも一つの能力を必要とします。初めの設計の時点からセカンドソースが無い部品は使わないとか、当然のことのように考慮が必要です。
マイコンは普通、他社で同じものが無い(昔は3048とか3051とか互換CPUがあった)ので、より慎重な見極めが必要で、それはその会社の過去の製造中止のやり方を見て未来を予想することになります。弊社がルネサスを推す理由はその辺の確かさ、製造中止の場合は概ね1年以上前から情報が出て、とりまとめ製造をしてくれる、というスタイルが評価できるからもあります。今は、
- 長期供給プログラム (PLP): 一部の主要製品(RXファミリなど)では、製品発表から15年以上の長期にわたる安定供給を保証しています。
という表示もあります。例えばRL78の場合、産業・家電向けに2030年代後半まで供給予定のものが多数あります。それでももう、10年無い訳ですが。
特注のサイトをリニューアルしました。
