1話では、日本語表示がいかにメモリと時間を浪費するかをお話ししました。 第2話では、その解決の土台となる「ハードウェア」にスポットを当てます。

信頼のルネサス「RX230」× 定番の「ILI9341」

今回のボードが採用しているのは、ルネサス エレクトロニクス社のRX230です。 超低消費電力でありながら、産業機器に必要な周辺機能を網羅した「質実剛健」なマイコン。これに組み合わせるのが、2.8インチのフルカラーTFT液晶です。

ここで重要なのは、液晶のコントロールICに**「ILI9341」**を採用している点です。

なぜ、あえて「どこでも買える定番」なのか?

最先端の液晶ICは他にもありますが、私たちがILI9341にこだわったのには理由があります。

1. 

圧倒的な入手性(調達リスクの回避) 秋月電子通商の「MSP2807」や、Amazon等で流通しているKKHMF製など、このICを載せたモジュールは世界中で流通しています。万が一、特定のサプライヤーから供給が止まっても、代替品がすぐに見つかる。これは量産を考える上で最大の安心材料です。

2. 

枯れた技術という信頼 新しいICはバグやドキュメントの不備に泣かされることがありますが、ILI9341は情報が豊富です。この「安定した土台」の上に、弊社独自の高速描画・フォント制御を乗せることで、最高水準の安定性を実現しました。

3. 

SPI接続の限界に挑む SPIは遅い」と思われがちですが、本製品では6.5MHzのクロックを最適に制御。実用的なリフレッシュレートを確保しつつ、配線数を最小限に抑えています。

 

2段重ねの「スタック構造」が生むメリット

製品写真をご覧いただくとわかる通り、RX230ボードと液晶は2段重ねになっています。

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基板面積の最小化: 装置の前面パネルにそのまま組み込めるコンパクトさ。

配線の短縮: 高速信号のノイズ耐性を高め、安定した描画を実現。

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メンテナンス性: 液晶が破損しても、上の層だけを交換すれば復旧可能です。

 

「枯れたハード」×「磨き上げたソフト」の融合

「どこにでもあるハードウェア」を使いながら、「どこにもない表現力」を引き出す。これがBeRiverの設計思想です。

次回は、いよいよ本製品の核心である**「SDカードを排除し、内蔵ROMだけで漢字を表示する魔法(設計思想)」**について解説します。

 

https://beriver.co.jp/RX230_LCD.html

 

https://www.youtube.com/watch?v=OJpwdZ0Hc1E
https://www.youtube.com/watch?v=KV62mYcnDxM
https://www.youtube.com/watch?v=3CuG_DaCR30
https://www.youtube.com/watch?v=D5WdA6a_UUE

 

液晶表示の裏にRX230CPUボードがあります。