若い頃、


彼氏に、


野球の応援に連れて行かれたんです。


わざわざ電車に乗り、


並んで待ち、


広い広い球場のまわりを、


グルグルグルグル歩き回って、


席にたどり着き、


高くてまずい弁当を買い、


硬い椅子に座り、


自分の応援チームになると、


立ち上がって、


応援歌を歌い、


また座り、


また立ち上がり、


また、座り…


ゴマのような、


選手を眺め、


2時間以上、


拘束されるのです。


帰りの電車は、


錯乱状態の、


ファンどもが、


危険な空気を出しています。




彼氏の首を、


ギィィィィィ


と、締めてやりたかったですよね。



金をもらうどころか、


払って帰るのです。



拷問ですよね。



あれを、


生きる糧に変える器官が、


私に無いだけでしょうか?


何が面白いのか?


思い出しただけでも、


腹が立ちます。