ホルモン注射でラブ注入?残り5000日カウントダウン開始 | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(画像と記事は全く関連ありません)

 

 先日の更年期ドックの結果を聞きに吉祥寺のクリニックに足を運んだ。

 出てきたのは女医さんだった。

 このクリニックでバイトしてカネを貯めて、いずれは「国境なき医師団」に行きそうな溌剌とした感じの先生である。

 

 挨拶が済むなり先生は検査結果を見せてくれた。テストステロン値は7.1

 

(これだ 前立腺ガンの予兆もないとのこと)

 

 説明によると「遊離テストステロン」検査は、

 正常値 11.9pg/ml 以上

 境界値 8.5~11.8pg/ml

  低値   8.4pg/ml 以下  

ということらしい。

 

「先生、ということは」

「基準値よりは下、ということです」

「じゃあ保険でホルモン注射打てるんですね」

「打てます」

「やった~。保険適用でラブ注入!」

「・・・(古いな~)。男性ホルモン不足で起きる症状はご存知のとおりいろいろありますが、ゆるふわさんがその中で今一番苦しんでいる症状はなんですか」

「う~ん、ハゲかなあ、それとも晩メシのあとに眠くなることが一番かなあ」

 

「ゆるふわさん」

 先生は襟を正し(そんな感じ)、言い聞かせるように説明を続けた。

「ホルモン注射は男性ホルモン不足のせいで苦しんでいる方のためのものです。日常生活で特につらいことがないのでしたら、副作用もありますから私としてはお勧めしません」

 ほら、とさらに見せてくれたデータによると、私の年齢で7.1というのは決してひどい値ではないらしい。

 

(66歳9か月だとちょうど中央値くらいか)

 

「つまり年齢なりに老化した、ということですね」

「そうです」

「う~ん、でも1万5000円払ったからなあ。記念に1本くらいはなあ」

「このまま様子を見て、なんらかの苦しい症状が出たらそれから打ってもいいですし」

「でもまた1万5000円取るんでしょ」

「安心してください、いただきません」

 

 そういうことなら、ということでクリニックを後にした。またしても「損こいた~」感がヒシヒシとこみ上げてきて、歩いて帰ることに。

 

 それにしても一昨年法令上の高齢者となった時には「まだまだこれから」、と思っていたのだが、肉体の方もちゃんと高齢者になっていたわけだ。

 

 これからは一日一日を大切に生きていかねばなるまい。

 まずは80歳になるまでの5000日をめいっぱいがんばろう。

 悔いのないように食いたいものを食い、行きたいところに行こう。

 

 「キンテツ裏」を通ると以前立ち寄ったお好み天ぷらの店が開いていた。

 5000日カウントダウンの初日だから今日はハレの日だ。本当ならカツ丼セットを食いたいところだが妥協して天丼セットを食うことにした。

 

(キンテツ裏「うな天」ここはやはり「天重ざるそばセット」でしょ)

 

 さっそく店に入って天重ざるそばセットを注文した。

「天重の穴子は海老かキスに換えることもできますけど」

「う~ん、穴子は捨てがたいなあ」

「海老、キスの追加トッピングもできますよ」

「じゃあ両方追加で。今日はハレの日だからサ」

 カウンター越しに目が合った大将が、量が多いからどっちか1個にした方がいいです、というので泣く泣く海老はあきらめた。

 

(天重ざるそばセット キストッピング 野菜サラダなんてなくていいのに)

 

 天重はキス、穴子、イカ、ナス、オクラの満艦飾だが、その下にひっそりとカボチャとサツマイモが隠れていた。ったく、余計な猥雑物を入れるから量が多くなるのである。

 イヤなものをまず先に片づけるタイプの私はサラダとカボチャ、サツマイモを平らげた。まるでウサギの気分である。

 ちなみにイヤなものを残す、という選択肢は私の脳裏には、ない。

 

(天かすじゃなくてサックスの「ご自由にどうぞ」に出くわしたい)

 

 これからの5000日=昼メシだけで5000回。

 この際全部ハレの日にしちゃおうか。 

 

(本当ならこのロードマップにリニア新幹線が加わるはずだったのに)