みちのく食い倒れ紀行① 祭畤(まつるべ)温泉「かみくら」へ | 八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

 

 待ちに待った東北旅行の日がやってきた。

 まずは吉祥寺アトレの惣菜店で弁当を買う。

 かつては駅弁といえば「牛肉どまん中」一本槍だったのだが、最近冷たいご飯+牛脂を想像しただけで胸がやけるようになってきた。

 もう若くないさと君に言い訳したね~、そんな気分。

 

(惣菜店「まつおか」)

 

(「本日のおすすめ」といいつつ毎日売ってる「カラスカレイ味噌漬け焼き」旨し)

 

 盛岡行きの新幹線に乗り込み、いよいよ東北旅行が始まった。

 

 モリオカというその響きが~ロシア語みたいだった~

 車中に流れる懐かしい曲がいやがうえにも旅情をかきたてる。

 

 

(飛び石連休の谷間でお客さんは多い) 

 

 列車の旅は楽しい。

 弁当を広げてビールを飲む。

 景色をながめてはまたひと口。

 本を読んでるうちにウトウト。

 目が覚めてぬるいビールをグビリ。

 窓の外は別世界。

 

(カラスカレイ味噌漬け焼きが入っているのが決め手の弁当 あとはナスの煮びたし、野菜の煮たの、あんかけ豆腐)

 

 新幹線を一ノ関駅で降り、駅前の「大槻三賢人(大槻玄沢ほか)像」に向かった。ここに今宵の宿「かみくら」の送迎バスが迎えに来る手はずになっている。

 

 銅像の脇にキングコング像が屹立していた。

 近寄ってよく見ると我がでかちんである。

 松島泊の前日に祭畤温泉に泊まる旨をでかちんに伝えたところ、「そういうことなら私も行きます」と仕事を投げうってやって来たのである。

 うれしいような、ちょっと残念なような。こうして私の「初めての一人宿」は画餅に帰したのであった。

 

(キングコングのポーズをとる巨漢でかちん氏

 大学ヨット部の新人の頃は「キングコング」(「ウッホ、ウホウホウッホッホ~、ウッホ、ウホウホウッホッホ~、大きな山をひとまたぎ」、ってやつ)の替え歌「キングサイズ」を踊り付きでいつも唄わせられたという)

 

(送迎バスに乗ったのは我々ともう1組 この日の宿泊客は別にクルマで来たお一人さまを入れて計5名)

 

 

(天井が高く風格のある大浴場 泉質はカルシウム硫酸泉)

 

 ひと風呂浴びていよいよ部屋食「黒毛和牛と季節のお料理コース」である。 

 

(このほかに鮎と和牛が出る)

 

 う~む。もうひとつパッとしない。

 写真奥の先付はともかくとして、手前の前菜(アマゴ南蛮ほか6品)は全て冷凍モノ。シーズンオフとあってお客はわずか5名、にもかかわらず館内は廊下の隅々に至るまで暖房をいれるわけだから食材費を切り詰めないと経営が成り立たないのだろう。

 

(鮎の塩焼きも当然ながら冷凍モノ)

 

 和牛も大したことはなく、結局この日口にした一番旨いものはカラスカレイ(泣)。

 ちょっとあてが外れたが、でかちん氏との雪見酒は格別な一夜であった。

 

 

(朝食は大広間 ボッチメシだったらずいぶん味気なかったことだろう)

 

 朝食を済ませて宿のバスで平泉へ向かった。

 いよいよミイラとの対面である。

 

(出発前 なにくれと世話を焼いてくれたやさしい仲居さん、直前の一人追加でいろいろ手を煩わせた女将さんと メシ以外はとてもいい宿だった)