先日ウォーキングをしていると、掲示板のポスターに目が留まった。「杉並区プレミアム付商品券」の申し込み開始のお知らせである。
(杉並区のマスコット「なみすけ」、その妹「ナミー」と「なみきおじさん」(血縁関係不明)が登場している 周知媒体に何故この連中が必要なのだろう)
これまでバラまき商品券では二度痛い目(というほどでもないが)に会ってきた。
最初は北杜市の「ほくとトクトク商品券第二弾」。
昨年秋に販売価格5000円で1万円分の買い物ができる商品券を郵便局で買える、と聞きつけてあわてて飛んで行ったのだが、
「北杜市に住民票がある方だけを対象に事前に引換券を郵送してありますよ。よそもんはきちょし」
と、けんもホロロ。
(これだ! 固定資産税も市町村民税(均等割)も払ってるんだから少しはよこせっての)
二度目は三鷹市の「三鷹むらさき商品券」である。
(「みののん」・・・。「なみすけ」よりはマシか)
おトク率は北杜市に劣るものの、抽選で最大5枚まで買えるのでおトク額は7500円と北杜市を上回る。受益者としては率より額が重要だからこっちの方がバラまき度が高い。
囲碁の後の恒例の飲み会の時のこと、さっそく商品券をゲットした囲碁トモのAさんが、
「むらさき商品券あるから使える店に行こうよ」
というので一同喜んでお供させていただいたのだが、Aさんは自分の分だけ商品券で済ませてあとは知らん顔。なんだ、おごってくれるんじゃなかったのかい~。
そんな苦い思いをした私にもようやくバラまきの恩恵を享受する日がやってきた。
「杉並区プレミアム付商品券」の申し込みが今日(1月12日)から始まるのである。
おトク率は三鷹市と同じく5000円で6500円分の買い物ができるというものだが、なんと一人
8セットまでOK、つまり12000円相当のばらまきという大盤振る舞いである。
「待てば海路の日和あり」。杉並区民でよかった、とシミジミ。
しかもうれしいことに商品券のデザインは極めてシンプルである。
(三鷹市よりさらにお上品な感じ)
「なみすけ」がウロウロするデザインでないところが好感が持てる。
私は「なみすけ」が嫌いである。あれを見るといつも「妖怪ハンターシリーズ(諸星大二郎)」の「海竜祭の夜」を思い出してしまう。
(瀬戸内海の小島に古くから伝わる「海竜」の祭礼 その正体はこの地で入水した安徳天皇の化身だったのだ 1982年「ヤングジャンプ」初出)
理由は定かではないが、男性の多くは顔だけが強調されたデザインに恐怖を感じるのだという(憶測だが男性の脳は1点を凝視するので顔だけが強調されているとヘビに睨まれたカエル状態になるのではないか)。
そのデンでいうと「なみすけ」のデザイナーは女性だったのかもしれない。
それはともかく、午前10時の受付開始とともに特設WEBサイトにアクセスして家内と二人分の申し込みを済ませた。
(最初輻輳したが10時02分にはつながった)
ちょっと不安なのはこの商品券、杉並区民でなくても申し込み可能なこと。
商品券の発行数は8万セット。
これに対し杉並区民は57万とんで786人いる(2023年1月1日現在数)から、ただでさえ競争が激しいところに区民以外からの申し込みも殺到するだろう。
「申し込みが多い場合は区民を優先します」とはあるが、天下の愚策バラまきをやる以上北杜市のように公平を徹底してもらいたいものだ。