終の棲家⑲合い見積もり必須 引っ越し料金は想像以上にマチマチ | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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(本文とはま~ったく関係ありません)

 

 終の棲家の引き渡し時期が未だにはっきりしない。カントクを問い詰めると、相変わらずモゴモゴするだけである。

 「3月になると引っ越し代がバカ高くなるんだからさ、万が一引き渡しが3月にずれ込んだ場合には超過料金の半分をオタクで負担してもらうから」と脅すつもりなのだが、じゃあ実際のところ2月と3月でどの位引っ越し代が違うものなのかさっぱり分からないからイマイチ迫力が出ない。

 

 そんなわけで引っ越し見積サイトにアクセスしてみたところ、その瞬間から来るわ来るわ、「芸術引っ越しセンター」だの「大阪で生まれた女やさかい引っ越しセンター」だの(長いな)といった有名どころから、

どこの馬の骨ともしれない有象無象までが一斉に押し寄せてきた。

 

 その中から大手有名どころA、B、C3社と比較対象用アテ馬の無名D社を選び、無料の訪問見積を依頼した。その際各社公平を期するための見積条件は以下とした。

・ 引っ越し日は2月28日(月)から3月7日(月)のどこか。確定は2月に入ってから。

・ 工務店の引き渡し日以降で「この日が安くできる」という日があればそれに従う。

・ 冷蔵庫、洗濯機等の家電、たんす類はなし。大物はソファ×2、ライティングデスク1といったところ。

・ 小物は自分たちで梱包する。

・ 使った段ボールの引き取りサービス希望。

・ 杉並区内の引っ越しだから安くしろ。一発回答で一番安いところに決める。

 

 料金について4社が異口同音に言うところによると、

・ 2月より3月がバカ高いのは事実だが、各月の月末も高くなる。

・ 一般に土日祝も高い。

・ 大安も高い(逆に仏滅は安くなる)。

ということらしい。

 特に来年3月は緊急事態宣言解除などの影響で、長いこと滞っていた引っ越し需要が爆発することは必至の状況で、料金が高くなるだけでなく業者の確保が危ぶまれる事態になりかねないとのこと。早く契約を取りたい一心で話を大袈裟にしている面もあるだろうが、ウソを並べ立てて煽っているわけでないことはよくわかる。

 

 彼らの検分では我が家の荷物は段ボール40箱分ということで、各社ともほぼ同じ見立てとなるあたりはさすがにプロである。

 

 肝心の料金だが、A社は198,000円(税込以下いずれも同じ)。

 3月2、3、4日いずれもこの料金でよい、とのこと(1日は大安なのでNG)。

 

 B社はA社とほぼ同じ条件で料金は158,000円であった。どちらも業界トップクラスなのだがこれほど料金に差が出るというのはどういうことなのだろう。

 

 続いてC社はなんと115,000円である。ただしこれには条件があって、3月3日限定でしかも引っ越し開始は15時以降。我が家から荷物を運び出し終えた頃には真っ暗になっているだろうからなんだか夜逃げのような雰囲気だが、安いに越したことはない。

 

 もうC社でいいやと思ったが、最後のアテ馬D社にもいちおう足を運んでもらった。

 やってきたのは作業服を着たおっちゃんである。他の3社はスーツをきちんと着こなしたイケメンの青年たちだったから、そのギャップに驚いた。さらに驚くべきことにこのおっちゃん、D社の社長なのである。

 社長はテキパキと家内を検分し、出してきた料金は124,000円。大手のC社より高いではないか。

 その代わり社長の提案には魅力的な条件がたくさんついてきた。

・ 3月2日から11日まで(土日除く)料金は同じでよい。確定は2月アタマまでにしてほしい。

・ いずれの日でも朝一番(8時)から作業を開始する。午後便とかだとこの時期大幅に作業が遅れる

 可能性が高い。

・ 2トン車2台に分けて計4人で作業する。4人いればソファが階段から搬出入出来ない場合でも(社長
 の見立てではまず不可能とのこと)現場で窓からの吊り下げ、吊り上げで対応できる。ただしその場合
 は作業料として下す、上げるそれぞれに1万円(税込)追加させていただく。

・ 段ボールの引き取りは無料でやる(他社は3000円)。引き取りは4月まで待ってほしい。 

 

 う~む。そういえばソファは家具屋が窓から吊り上げ搬入したのだったか。

 私は急に不安になってかくかくしかじかC社のイケメン営業に連絡した。

 「その場合はいったんソファは持ち帰り、改めてクレーン車で窓から入れることになります」

 「ごくり。別料金がかかりますか」

 「当然かかります。その時期だと25,000円ですね」

 「吊り下げと吊り上げ合わせてですか」

 「いえ、それぞれに25,000円です」

 

 アテ馬のD社が受注をかちとった瞬間であった。