終の棲家をどうするか⑭ 住み慣れた家を売ることに | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

 

(「ポツンと一軒家」状態の我が家 生い茂る樹木の中に陋屋があるとは誰も思うまい)

 

 住み慣れた我が家を売ることにした。私が22歳の時に亡父が建てた家は既に42年を経過して老朽化が著しい。

 いったん全てを取り壊してこの土地に家を建てるという選択肢もないわけではないが、解体作業(庭石と巨木が仇となって400万円ほどかかるという)と二度の引っ越しがメンドウなのでかねてからの希望どおり杉並の西方に土地を求めることにしたのである。

 

 いったいこの土地はいくらで売れるのか。

 新たに求める土地や住宅にかけられる費用は売値に大きく影響を受けるので極めて重要だが、不動産も株と同じで、売ったり買ったりを繰り返すのが一番バカバカしい。取引のたびにマージンを抜かれ、

手数料を抜かれ、税金を抜かれる。

 なんだかんだ計算してみると、現在の土地の売価が新たに買う土地より1000万円以上高くないと持ち出しが大きいことになる。

 

5000万円で土地を売買したケース

(売りと買い、二度の取引で1000万円が消えていく)

 

 私の場合バカにならないのが「譲渡所得税」である。家中くまなく探してみたが42年前の土地売買契約書は亡父の遺品整理の際に捨ててしまったようだ(泣)。

 

 さてそれではどうするか。私が考えた対策は二つである。

 ひとつは、取引に仲介業者をかませないこと。

 不動産仲介ビジネスは手数料が高いうえに「両手仲介」、「囲い込み」とシロウト衆をいたぶる陥穽だらけだ。

 中途半端なサイズの我が家の土地には個人のお客さんは目もくれないだろうからそもそも仲介業者に客を紹介してもらう必要はなく、デベロッパーに直接声をかければよいのである。

 

 もうひとつは変な価格交渉などせず、複数のデベロッパーに入札方式で価格を決めさせること。

 プロの値付けはそんなに乖離するものではないはずだから、その中で一番高い札をつけた業者に売ればよい。「高く売りたい」などという幻想に浸らず、「買いたたかれなければよい」と腹をくくればよいのだ。

 

 そんなわけで、これまでなにがしかのおつきあいがあったA、B、Cの3社に声をかけた。

 私が提示した条件は、

・ 土地は現況渡し(解体費用も交渉次第でシロウトより抑えられるはず)

・ 引き渡しは代替の土地を見っけて家が建った後(2022年3月が目処)

・ 応札締め切りは6月11日(金)正午

である。

 

 果たしてどんなレスポンスがあるのだろう。不安と期待が高まってゆく。