定年退職まであと一週間、早急に「大泉リッチコンテンツ環境」を完成させなければならない(計画の詳細は → ここ)。
3月24日、かねて手配していたNTT東日本のフレッツ光部隊が威風堂々と作業車でやってきた。
(未舗装市道沿いに光ファイバーを我が家まで伸ばしている)
NTTの業績回復はめざましいが、それは徹底したコスト削減によるところが大きい。
この日も電柱へのファイバー架設+宅内工事+作業車運転で1名(しかも委託業者だ)、電柱工事時の誘導役1名(総合警備保障のバイト)の都合2名という最小チーム構成である。
一人三役のメインプレーヤーはどこそこみやぞんに似ていて、好感は持てるのだが信頼に足る人物なのか、確信が持てない。
(大丈夫っす。僕やりますから)
電柱から光ファイバーを伸ばしてきたみやぞん氏は、
「壁に穴開けます!どこがいいすか?」と竹下通りでピアスの穴開けをするあんちゃんのようにどこまでも明るい。
我が家にはCATV・ネット用の引き込み管路が二つあるのだが、ひとつは地元の業者がCATVで使用済、もうひとつは同じ業者のCATVインターネット用の同軸ケーブルが既にひかれていた(契約はしていない)。
「CATV経由のインターネットなんて使わないから、そのケーブル引っこ抜いちゃいな」と言ったのだが、
みやぞん氏はう~ん、はは~ん、と要領を得ない。おそらく業界のしきたりで先住権みたいなものがあるのだろう。結局ドリルで二階軒下の壁に穴を開け(泣)光ファイバを通すことになった。
みやぞん氏の穴開け作業を窓からじ~っと見ていると、みやぞん氏もバツが悪そうに、
「これ(コーキング剤)で穴塞ぎますから。雨漏りとかしませんから」と施主に媚びるのはいいのだが、地上高4m以上の軒下まで延ばしたハシゴの上で右手にドリル、左手でコーキング剤の容器を見せるものだから上体がフラフラして今にも転落しそうでハラハラした。やはり性格はいいがおツムは少しゆるいのかもしれない。
そうこうするうちに工事は無事完了し、みやぞん氏はテキパキと片付けて去っていった。
13時工事予定が電話してきて11時過ぎに工事開始、およそ1時間で次の工事に向かうのだから1日で相当の数をこなすことになる(おそらく1件1万円とかの委託費なのだろう)。これが旧電電公社時代なら午前中に1件、ゆ~っくりメシ食って午後に1件、16時には会社でシャワー浴びるわけだから業績も格段に回復するに決まっている。
BBexciteのインターネット設定作業もちゃっちゃか終わらせて高速インターネット環境は実現したのだが、無線LAN(ELECOM製)とBBexciteとの接続がどうしてもうまくいかない。
だいたいこの手のトラブルには、
NTTの説明書「詳しくはご契約のISP(BBexcite)にお問い合わせください」
BBの説明書「無線LANに関することはメーカーにお問い合わせください」
メーカの説明書「これで接続完了です!ご不明点は回線事業者、ISPにお問い合わせください」
という蟻地獄のようなトートロジーが用意されている。
ああ、こんなことならみやぞん氏に、
「お店には内緒でさ。ほら、これでなんか食いなよ」と2000円位握らして設定してもらえばよかった、と思ったが後の祭り、正確には祭りの後(吉田拓郎)である。
翌3月25日の夜になってもつながらない。何十回となく設定と削除を繰り返しているうちに、いつしか
無線LANが設定できないとせっかくのAmazon FIRE stickTVが使えない。せっぱつまった私は、
「BBexcite ELECOM つながらない」とか、
「無線LANルーター フレッツ光 接続」とか思いつくままに片っ端からググってみた。
そうすると、
INTERNET EXPLORERでインターネット接続を試みる(MSのEdgeとかじゃダメ)
「つながりません」と出ても無視してURL欄に「http://192.168・・・・」と復活の呪文を書き込む
というような記事があったので、何度かトライしているとあら不思議、
「設定完了しました!」と突如としてゴールにたどり着いた。
まさに奇蹟、これは二度と再現できない。
そんなわけでモデムや無線LANルーターはデスクのど真ん中に置きっぱなしとなった。
移動する際にいったん電源を切るとどうなるのか、悲惨な結果が恐ろしいのである。
(我が物顔でデスクを占拠する輩 奥がELECOMの無線LANルーター)