(薄雲の間から顔を出す赤岳)
ブログ友の nobu さんをお誘いして野辺山へ行った。
界隈随一の景観を誇る「清里アーリーバードゴルフクラブ(3月末まで冬季クローズ中)」に特別に入れていただき、八ヶ岳のスペクタクルを撮影、ついでに「最高地点」でカツカレーまたは蕎麦を食っちゃおう、場合によっては両方食っちゃおうという大型(?)企画である。
当日の朝ゴルフ場からやや離れた場所にある事務所に駐在しているAさんから電話があった。なんでも昨晩から雪が降り始め、今でもうっすら積もっているよし。
「コースまでの登り道スタッドレスじゃないと危ないよ」
「安心してください。履いてます!」
運転手はnobuさん、車掌もnobuさん、クルマもnobuさんだが確かご本人のブログにスタッドレスの記事があったから大丈夫のはず。
アーリーバードはどうせ無人だから何時に行ってもいいのだが、「最高地点」入店を1130として1000に我が家に迎えにきていただくことにした。
元々ドライブインの「最高地点」は開店が1100。開店前から並んでいるヒマ人達(オマエが言うなって)が片付く1130頃入店するのが経験則上塩梅がよろしい。
コース入り口は鉄扉で閉鎖されていたが、あらかじめダイヤル鍵の開け方を教えてもらっている私には屁のようなもの。
雪道をnobuさんの慎重な運転で登っていく。ここでスリップしたりしたら一大事だ。
人っ子一人いないゴルフ場は沈黙が支配する異世界だった。
ところが、せっかく快晴の日を選んだのに八ヶ岳には無情の雲の中(涙)。
(こら~!責任者を出せ)
しばらくガマンしていると、やがて赤岳の山頂だけが顔を出した(冒頭の写真)。
(クラブハウス前パター練習場より 正面の蛇行している雪の部分はサンメドウズ清里スキー場)
全くついてないこと夥しい。
ホントは、↓こんなとこや、
↓こんなとこ
の景色もnobuさんに見てもらいたかったのだが断念した。
そんなわけで予定より30分早く「最高地点」へ。
案に相違してお客さんなんぞ一人もいやしない。
(冬だからいないさよ~)
さあ何を食うか。
・カツカレー単品
・カツカレーにミニ蕎麦のお供
・冷たい蕎麦(海老天とろろそば)単品
・海老天とろろそばにミニカレー丼のお供
の4択だが、八ヶ岳の景観がイマイチだったせいでゲシュタルト崩壊を起こした私には俄かに決断がつかない。
(八ヶ岳南麓カツカレーグランプリ堂々第2位のこいつを食わない手はないのだが)
カツカレーの最大の問題は、この夜カレーを食うこと(すでに仕込み済)。
とはいえインド人は毎食カレーを食ってるわけだしなあ。
でもオレは日本人だしなあ。
無限ループに陥った思考は踊る。
蕎麦にするなら冷たい蕎麦に限る。
あったかい蕎麦、あれはいけません。
蕎麦がふやけてただでさえショボい食い物がますます不味くなる。
蕎麦でいくなら海老天が欲しいので「海老天とろろそば」限定だ。以前海老天トッピングをお願いしたことがあるがNGだったっけ。
「天せいろ」という手もあるのだが、海老天以外はイモだカボチャだマイタケだと、見るだけでウンザリする連中が雁首そろえて勢ぞろいというシロモノ。
とはいえ海老天とろろも大いに問題があって、その名のとおりとろろが載っているので、これがなんともベタついて始末に悪い。
品書きを手に煩悶する私をよそにnobuさんはあっさり「肉そば(温)」を注文した。
「この陽気では温かい蕎麦一択です」
そうか。たしかにそうだよ。
権威に弱い私はそれまで積み上げた思考をあっさり放棄して「海老天とろろそば(温)」を注文した。
あったかい蕎麦というヤツはここ10年というもの「丘の公園清里ゴルフコース」の海老天玉そば(←追加料金無料)しか食ったことがない。
それより前になると現役時代に「ゆで太郎」でかき揚げ無料券をもらった時に食った覚えがある程度だからちょっと楽しみだ。
待つこと10分、海老天とろろそば(温)がやってきた。
(いい匂い)
まずはツユをひと口飲んで海老天をがぶり。
揚げたての海老天が旨い。あったかいツユと海老天はいいコンビ。
蕎麦をツルツルあとはカメカメ、とろろを端に寄せて一気にズズズっと片づけて、口直しにツユを飲んで海老天かじって蕎麦をツルツル、あとはカメカメ。
う~む。
「最高地点」の蕎麦はそれなりに旨いはずだが、主人渾身の手打ちそばもあったかくすると旨くもなんともない。
これじゃあ丘の公園の不味~い蕎麦と寸分変わらないじゃないの。いや、海老天が2本ついていて温玉もある彼奴の方が上かもしれない。
(お願いすると海老天別つけ(ツユに浸けこまない)もOK)
残念~。
ふと外を見ると、雲が晴れて八ヶ岳が全貌を現わしていた。
残念~。
(「まあそんな日もあるって」 食後に行ったカフェ「BOO」でフレンチブルちゃんが慰めてくれた その様子は↓こちらをご覧ください)












































































