八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(西荻窪「肉と蕎麦の店 晴レルヤ」シャトーブリアンとカイノミ)

 

 この日向かったのは西荻窪「晴レルヤ」。

 もともとご近所の飲みトモAさんと訪ねる予定だったのだが、都合が合わず私は今回2度目の訪問となった。

 

 人気店らしく予約がとれたのは2000~。

 それまでどこかでちょっと飲んでましょうということで、Aさんが見つけてくれた中央線高架下の「むさしの」という割烹で軽く乾杯した。

 

 

 居酒屋というよりはちょっと上品な店でツマミも豊富。

 

(この手の張り紙が壁に3つ、さらに手元には数ページのお品書きが)

 

 協議に協議を重ねた2人が選んだのは、新筍若竹煮とミニお造りセット。

 これなら晴レルヤとカブることはないだろう。

 

(出汁が利いていてすこぶる旨し)

 

(マグロ、金目鯛、生タコのミニお造り)

 

 生ビールを1杯、さらに日本酒1合を慌てて飲んでわずか30分で店を出た。

「晴レルヤ」は満席だった。

 

 Aさんにお好きな前菜を5品選んでいただいてまずは白ワイン(グラス売り)で改めて乾杯。Aさんと飲むのは1か月ぶりだろうか。

 

Aさんチョイスの5品 右上から:

牡蠣のコロッケ、出し巻玉子、あんぽ柿とマスカルポーネからすみ仕立て(美味)、アスパラ素揚げ、油淋鶏風の鶏

2人でも3人でも全員同じ5種類にするのが店のルール

 

 ワンオペとあって大将はこまねずみのように動き回っていて話しかける暇はない。なんせ注文もスマホでやるほどの徹底ぶり。

 

「ハレルヤ」とはヘブライ語で「神を讃えよ」を意味する。

 私が最初にこの言葉を覚えたのは黛ジュンの「恋のハレルヤ」だった。

 

(1967年 作詞なかにし礼、作曲鈴木邦彦 黛ジュンのデビュー曲)

 

 ハレルヤ~雨が降っても

 ハレルヤ~風が吹いても

 

 なんて小学3年生の悪ガキどもは唄っていたが、今回それが誤りだったことが初めて分かった(汗)。

 

 次にハレルヤに出くわしたのは中学1年か2年の頃。音楽の教師が何故か突然ジョンブラウンの歌詞を生徒たちに配って合唱させたのだった。

 

 ジョンブラウンは墓場に横たわり

 今では身体も朽ち果てた

 ジョンブラウンの身体は寝ていても

 心は進軍だ

 グローリグロリハレル~ヤ

 グローリグロリハレル~ヤ 

 

 あれはいったい何だったのだろう。おそらく教師はジョンブラウンの悲劇的な最期を何かで知って、その感動を子供たちと分かち合いたかったのだろう。

 

(奴隷解放運動の闘士ジョンブラウンは1859年反乱罪で絞首刑となった 今でもその墓はニューヨーク州ノースエルバにひっそりとたたずんでいるそうな)

 

(ワインは冷蔵庫から勝手に出してくるスタイル)

 

 いったいこの店の名前はどこに由来するのだろう。

 大将に聞くチャンスが中々ないのが残念だ。

 

 前菜が済めばいよいよ肉の時間である。

 我々が選んだのは最高級シャトーブリアン(25円/1g)とカイノミ(23円)。

 高いったってせいぜい100gで200円程度だから、老い先短い身としては一番いいのにした方がよい。

 大将に大っきいヤツ、大っきいヤツ、とせがんで(←大将が真空パックの肉をこれ?こっち?と見せてくれる)2人で200gちょっとを半分こ。昔ならこんなショボい分量では胃が納得しなかったが、今ではちょうどいい塩梅だ。

 

 シメは店の看板手打ち蕎麦である。 

 ここは蕎麦をつゆにつけずに味わってからでないと大将がつゆを出してくれないという妙なルールがある。

「最初からつゆにどっぷりつけて食いたいお客さん(私だ)も多いでしょ」

「逆に最後までつゆにつけないお客さんも多いです」

 そうなのか~。

 

 会計の時に屋号の由来を聞こうっと、と心の準備をしていると辺りにカレーの馥郁たる香りが漂ってきた。

 見ると隣のお客さんがカレーを注文しているではないか。

 

 

 実に旨そう。

 会計を済ませて大将に「蕎麦とカレー、どっちが得意なの」と尋ねると、

「カレーですね(きっぱり)」の由。

 

 そうだったのか。

 次回は蕎麦じゃなくてカレーにしてみよう。

 

 店を出てから屋号の由来を聞きそびれたことに気づいた(あ~あ)が、次回カレーを食いに来たときに聞けばいいや、ということで2人はとぼとぼと家路に着いた。

 

 ハレルヤ~ カレー食っても

 ハレルヤ~ 蕎麦のせいじゃない~

(杉並・久我山駅付近)

 

 朝神田川沿いを散歩していると、ソメイヨシノが開花していた。

 平年値(3月24日)よりも1週間ほど早く、昨年よりも同じく1週間早い開花だ。

 

(「桜前線」ってなんてステキな言葉だろう)

 

 あと数日東京にいるので満開は無理でも5分咲きの桜は楽しめそうだ。

 

 八ヶ岳南麓の開花予想はどうなっているのだろう。

 開花予想を調べてみると清春芸術村(標高700m)の開花予想日が4月2日、もう少し下の山高神代桜(ヒガンザクラ 標高572m)が3月25日となっている。

 清春芸術村とほぼ同時期に蕪(標高750m)の桜も開花するだろう。谷戸城址(標高862m)の開花は4月5日頃だろうか。

 

 桜の開花はお正月以上に新しい1年の到来を感じさせてくれる。

 あと何回桜を見れるのか分からないが、この1年を目いっぱい楽しんで生きていきたいものだ。

 

 

 (開花カウントダウン)

(氷見(ひみ)の旅館から富山湾を望む 晴天なら海の向こうに立山連峰が連なっているはず)

 

 愛犬そらが死んで1年経った。

 なにかの瞬間にふいにそらを思い出すことは少なくなってきたが、ユーチューブのショート動画なんかで飼い主を待ちわびる犬の様子、飼い主の帰宅にそれこそ欣喜雀躍して飛びかかる姿などを見るとそらの記憶が鮮明によみがえってきて涙が止まらなくなる。

 

 命日の日、次男の婚約者のご両親に挨拶するために富山に向かった。

 

(初めて乗る北陸新幹線)

 

 WBCベネズエラ戦を見ながらの旅(←auユーザーは期間中ネットフリックスがタダで観れる)はさぞ快適なはず、と期待していたのだがトンネルの多い北陸新幹線ではせっかくのJRWi-Fiも切れまくり。しかもお客さんの多くがWi-Fiを利用しているらしく、一度切れると中々つながらない。

 結局1回の表にベネズエラ・アクーニャJRの先頭打者ホームランをくらった直後に切断、次につながった時は1-2、そこですぐに中断して再度つながった時は5-2になっているという塩梅でちっとも楽しめなかった。まあ負け試合だったので見れなかったのがむしろ不幸中の幸いかもしれない。

 

 富山駅には前泊した次男が迎えにきれくれた。

 向かった先は駅からさほど遠くない割烹「五万石」。

 

 

(創業1971年 店名の由来は富山藩10万石の半分で「お客様にごまんごくいただく」との洒落とのこと)

 

 初めてお目にかかったご両親はいかにも温和なお2人でひと安心。

 

(品書きの上にあるのはお嫁さん手作りの「本日のしおり」 そらの命日でおセンチになっている私は彼女の気遣いがうれしくて不覚の涙をこぼしそうになった)

 

 挨拶が済めばさっそく酒が強いというお父上と酒盛り開始。

 歳も近くお互いサラリーマン人生を歩んできた戦友同士ということもあって、初対面とは思えないほど盛り上がった。

 

(富山といえば甘エビ 京料理、加賀料理の伝統を受け継いでいて昆布締めもしばしば見かける)

 

 ご両親と店でお別れし、4人は次男の運転で氷見へ。

 もともと氷見の料理旅館に泊まってカニを食おうと考えていたのだが、専門旅館のカニの値段にビビッてしまい、朝の海鮮バイキングが旨いという金沢のドーミーインに泊まって夜は近江市場をウロついて適当な店でカニの脚2、3本食えばいいやということに方針変更した経緯がある。

 ところが近江市場は月曜が休みということもあって、次男が氷見の比較的安い宿を見つけてくれてそこに4人で泊まることになった。

 

 

(「城山」富山湾に面した眺めのいい宿)

 

(カニはないものの料理の質も量もハンパではない)

 

(朝食のイカの造り(次男特注)朝採りとあって身のコリコリがすごい)

 

 前日の昼、夜とさんざん飲み食いしただけに朝は軽くでいいや、なんてうそぶく心もどこへやら、ごはんをガンガンお代わりして腹がはちきれそうになった。もっとも私の腹はいつもはちきれそうになっているので鍛錬の成果で思いのほか拡張性に富んでいるらしい。おそらくギャル曽根と同じような構造になっているのだろう。

 

 9時前にメシを食い終わり(若い2人は目覚めが遅いのでそれに合わせた)、腹の膨満のせいでクルマに乗るのも難儀になった一行(というか私だ)が向かったのは、地元の事情に明るいお嫁さんおススメの市場(名前知らない)である。

 

 地元客のための市場なのか観光客相手なのかよく分からないが、その値段の安いことにオッたまげた。腹が減っていたらどれだけ買うことになったのだろうか。

 

(お刺身バイキングどれでも3パックで1000円!)

 

(カワハギ(肝つき)、生ホタルイカ、真鯛を選んだのだがカワハギを3パック(または思いきって6パック)にすればよかった) 

 

(イカ大根、カレイのたまご煮つけが半額で190円(安!)賞味期間が1日長い通常の値段のカレイを買った)

 

 この他に昆布締め、ホタルイカの沖漬けっぽいヤツも買って、一行は新湊魚市場へ。

 ここでカニの競りを見物しがてら採りたて茹でたてのカニを食おうという若い2人が考えてくれたアトラクションである。

 

 まずは市場に隣接する食堂「カニ小屋」へ。 

 次男が予約してくれたのは「カニ1パイ」。

 ここには「カニ食い放題」というのもあるそうだが、こちらはカニのサイズがぐんと小さくてしかもカニの脚の先っぽまできちんと食べきらないとお代わりを認めてくれないというヤヤこしいルールがあるらしい。

 

 待つこと5分、大釜から湯気をあげたズワイガニがやってきた。

 

(これで3900円は安いでしょ)

 

 デカい。

 そして、旨い。

 4人とも無言になってひたすらカニを食いまくった。

 

 テーブルにはカニ以外なにもない。

「スミマセン、三杯酢とかマヨネーズは」

「そういうものはありません~」

「お茶か水はありますか」

「あすこで買ってください~」

 いっそさわやかなほどカニだけ・・・。

 

(20分ほどでカニは残骸に)

 

「おねえさんおいしいね」

「よかったね~。あ、お客さん先っぽに少し実が残ってるよ。これじゃ『食べ放題』にしなくてよかったよ」

 ・・・そんなに厳しいのか。

 

 これだけ食うとカニなんぞ見たくもない、となるのが人情だが、カニの競りは是非見物してみたい。

 競り市場に行くと全国津々浦々から押し寄せた「撮りカニ」(カニ競りを撮影するのが好きなマニア)で立錐の余地もないほど。カニ見物市場がこれほど熱いとは。

 

 水揚げされたズワイガニは大ぶりのものは10パイ単位で取引され、「カニ食べ放題」だの「カニの身ほぐし」だのに使われるであろう小ぶりのヤツはカゴにまとめて取引される。

 

 そうこうするうちに競りが始まった。

「ウンダラのカンダラ~、ウンダラカンダラウンダラカンダラ」

 全く意味不明な符丁のやりとりで次々と取引が成立していくのだが、シロウトにはさっぱり分からない。買い手の方もちょこっと手を挙げるだけなのだがあれでよく勘違いが起きないものだ。

 

(仲買人の中に板場の帽子をかぶった人が1人、女性も1人いた)

 

(手前の大型コーナーの一番端っこは訳アリ商品「足とれ」)

 

(板長(だろうと推測)は大ぶりのヤツを30パイほど、小ぶりを大量に買いつけた こりゃ旅館じゃなくてどこかの大規模料理店だろう)

 

 これにてご両親挨拶の儀と一連の行事はおしまい。

 最後は富山駅近くのスターバックスへ。ここは「日本で一番景観のよいスタバ」に選ばれたそうな。

 

(わざわざ買いに行ってくれた2人 いつまでも幸せに)

 

 ちなみに売上日本一はてっきり渋谷スクランブル交差点のスタバだと思っていたのだが、どうやら北海道・苫小牧店が安定の一位らしい。

 

 次男夫婦(予定)の計らいで楽しく過ごした2日間だった。

 次男は私以上にそらをかわいがり、そらもよくなついていた。

 彼はどんな気持ちでそらの命日を迎えたのだろう。

 

 2人のおかげで私はこの2日間そらのことを一度も思い出さなかった。

 こうやってそらは少しずつ想い出になっていくのだろう。 

(シャトレーゼヴィンテージゴルフ倶楽部練習場より甲斐駒ヶ岳を望む)

 

 この日向かったのは「シャトレーゼヴィンテージゴルフ倶楽部」(北杜市須玉町)。

 ゴルフ友Aさん、Bさん、Cさんと4人の予定だったが、先週再就職が決まったCさんは勤務日のため残念ながらキャンセルとなった。

 

 初めてのゴルフ場で緊張したせいか、やたら腹が減った。

 昼食休憩でレストランに入るなりまずはレモンサワーを注文。

 これだけで1ラウンド分の消費カロリーに匹敵する。以降食うたびに太っていくことになるわけだが、そんな理屈が通用する世界ではない。

 精をつけなきゃね、ということでカツカレー(+300円)を頼んでしまった。

 

 シャトレーゼ系統のゴルフ場の楽しみがスイーツバーである。綺羅星のごときスイーツ群を目のあたりにして平静を保てる人は少ないはず。

 

(全種類食うことも可)

 

 カツカレーの後に私が選んだのはミルフィーユ風のケーキ。

 

 

(量がすごい 味はまあまあ)

 

 カツカレーをガマンして普通のカレーにしたAさんはミルフィーユに加えてティラミス風のチョコケーキも平らげた(ギョギョ)。

 料金当たりの摂取カロリーとしてはこの方が合理的だが、栄養バランスという観点では私の方が勝っている。まあ目クソ鼻クソだけど。

 

 午後のスタート前のお約束がアイスクリームである。

 私が選んだのは初見の「大人のチョコバッキー」。

 

 

「大人の」と銘打っているだけあって、ヒツコくなくてデザートの後でもするりと胃の腑に入り込んだ。

 あまりの旨さに感動して風呂上りにも1本平らげたから、ここまでで本日の超過カロリーは1000kclくらいになっているはず(汗)

 

 戦いすんで日が暮れて(スコアは略)。

 今宵の反省会はいつもの「心粋」が臨時休業のため、趣向を変えて「魚ZENZOW」へ。

 

(だいぶ日が長くなって集合時刻の1800でもまだ明るい この日のアメダス大泉の日の入り時刻は1755だった)

 

 

(開店直後に一番乗り、と思ったらDさんがいた)

 

 集まったのはゴルフ組の3人に加えて、「ゴルフはしないが反省はかかさない」いつものDさん、Aさんのご近所のEさん、 「株式会社デュアルライフ」の黒田社長(←この人は何故かいつも実名で登場することになっている)の6人。

 

 生ビールで乾杯する間もあればこそ、皆さん腹が減っていたようで卓上はイカスミコロッケ、カキフライ、ゴボウ唐揚げと揚げ物のオンパレードとあいなった。

 

(身体に悪いからと頼んだ鴨のサラダ 野菜が屹立している)

 

(つくね焼きは1人1本 これは「心粋」の方がイケる)

 

 ああでもないこうでもないと食い散らかし、飲み散らかし、しゃべくり散らかしていると、サプライズで仕事を終えたCさんが顔を出してくれた。

 改めて全員で乾杯~。

 クルマのためノンアルコールでガマンしたCさん、新職場ではいきなし経理の責任者にされたそうで、年度末でさぞ大変なことだろう。

 

 Cさんが帰った後も宴は続き、シメのラーメンを食ってお開きに。

 

(Dさんの海鮮丼が実に旨そうだがこれってシメといえるのだろうか(笑))

 

 八ヶ岳に向かって全員で登り坂をトボトボと家路に着いた。 

 このウォーキングを加味してもこの日の超過カロリーは2000kclに達していることだろう。

 

 2025年12月時点の体重に戻るには日暮れてなお途は遠い。

 

 朝起きると外が明るい。なんと夜のうちに雪が積もっていた。

 6時の気温はマイナス2℃、まさに三寒四温だ。

 前日に土おこしを済ませていたのが僥倖だった。

 

(野焼きの跡も真っ白)

 

 三寒四温といえば株がひどいことになっている。

 昨日(3月9日)の日経平均終値は前日比▲2892円の史上2番目の大暴落。

 日経平均構成比が異様に高い我が東京エレクトロン(8035)も惨憺たる状況だ。

 

過去1年間の東京エレクトロン・日経平均価格推移

 

 この一週間というもの、いつ売ろうかとクヨクヨ悩み続けた。

 詳しく見ていくと、

2月25日前日比+1850円 終値46230円上場来高値を更新

2月26日前日比▲920円

2月27日前日比▲1300円 イラン攻撃前夜 

 

 25日に上場来高値を更新してエレクトロンは絶好調。

 そろそろ利益確定しとこうか、いやどこぞの証券会社の目標株価は60000円だしなあと欲をかいたのが誤りだった。

 

 だってしょうがないじゃない、

 私も弱いから~

 

(いつもお世話んなってます)

 

3月2日前日比▲480円

3月3日前日比▲930円

3月4日前日比▲1910円

 

 あれよあれよという間に株価は2600円下がってしまった。

 「利食い百人力」という。

 今からでも売った方がいいのだろうか。

 

 困っちゃうナ、株価が下がってて~

 どうしよう、まだまだ上がるかしら

 

3月5日前日比+1030円

3月6日前日比+70円

 

 どうやら嵐は過ぎ去ったらしい。

 あわてて売らなくてよかったよ。右往左往せずにど~んと構えてこそ王道を歩む投資家たるものの度量だろう。

 

 株に勝つより自分に勝てと~

 言われた言葉が胸に沁む~

 

(ゆるふわ日記初登場です ど~もスミマセン)

 

3月9日前日比▲2870円 終値38920円

 

 ああ~。

 何故先週に売らなかったのか。産業の血液といわれる原油の輸入が止る国難の前に株価が上がるわけないじゃないの。

 2月中に売っておけば単位当たり60万円の損が発生しなかった(泣)。

 

 ダメなダメな、ホントにダメな、

 いつまで経ってもダメな私ね~

 

 もう株なんてやめよう。

 だいたい老い先短いのに少しでも儲けようというその心根が間違っている。

 そう思ったところ引け後に日経平均先物が2000円近い上昇となった。

 これを受けた10日の株価は爆上げ。まさにお祭り状態だ。

 

 さア~祭りだ祭りだ祭りだ

 豊年祭り~

 

(お祭りに取り残された「ゴルフドウ」が哀れ)

 

 祭りが終わってみれば東京エレクトロンは前日比+1110円の40030円。前日の大幅下落を3分の1程度埋めた格好となった。前日に売らないでよかったよ。

 

 祭りのあとのさびしさは

 売った男にくれてやろ

 もう売るまいもう売るのはよそう

 今宵の酒に酔いしれて~

 

 これからどうなるのだろう。

 株も三寒四温で再び春が戻ってくればよいのだが。 

 

(赤岳も怒ってはる 3月10日1400頃撮影)

 

 晴天かつ微風のこの日2026年の庭仕事に着手した。

 まずは芝生の野焼きから。

 なんせ昨年一度たりとも芝刈りをしなかった(汗)ので、芝がよく伸びていて火の回りがすこぶるよい。

 

(焼け跡から家内のメガネ発見 昨年秋に鬱蒼と生い茂る芝生に落としたらしいのだがなんとも哀れな状態に)

 

 続いて菜園部分の野焼きにとりかかった。

 まずはトマトのテントハウスを撤去するところから。例年バラして再度組み立てていたのだが、メンドウなのでエイヤと支柱を土から引っこ抜いてだましだまし菜園の外におん出した。

 

(なんで今までこのやり方を思いつかなかったのか)

 

 続いてこれ以上延焼してほしくない境界線にたっぷり放水した。

 

(南東からの風なので南東の隅に着火)

 

 ここはお隣さんに近い場所なので留守を狙ってやりたかったのだが、すわ一大事とばかり在宅中のご主人が飛んできた。

「野焼きはね、危ないから、消防署の立ち合いが必要なんだよ」

「畑の野焼きはそうかもしれませんが庭の枯れ草を焼くのもそうなんですか?」

「・・・」

 

 ご主人もちょっと自信がなさそうなそぶりである。

 さもあろう、庭でこの程度の野焼きをするのは合法のはずだ。

 北杜市の消防事務を所管する「峡北広域行政事務組合(北杜市、韮崎市を広域統括する地方公共団体)」の「火災予防条例(昭和57年条例第33号)」には、たき火に関しては以下のように定められている。

 

第25条たき火

可燃性の物品その他の可燃物の近くにおいてはたき火をしてはならない。

2 たき火をする場合においては、消火準備その他火災予防上必要な措置を講じなければならない。

 つまり、可燃物の近くでなくて、かつ消火準備をしていればたき火は問題なし、ということである。

 

 では隣家のご主人がおっしゃる「消防署の立ち合い」とは何だろう。

 おそらくこれは消防署の事前届け出を要する行為を指しているものと思われる。

 

第45条(火災と紛らわしい煙などを発するおそれのある行為等の届け出)

 次の各号に掲げる行為をしようとする者は、あらかじめ、その旨を消防署長に届け出なければならない。

(1)火災と紛らわしい煙または火災を発するおそれのある行為

(第2号以下は省略)

 

 例年2月中に畑のあちこちで行われている大規模な野焼きはおそらくこれに該当するのに違いない。それとて本来消防署長に届け出ればそれで十分なのだが、届け出を受けた場合には地元の消防団が立ち合うのが地域の慣習となっているのだろう。

 

 じゃあ消防団の立ち合いを求めますから、それでいいんでしょ、なんて大人げないやりとりをお隣さんとしても栓方ない。すぐ終わりますのでど~もスミマセンと頭を下げているうちに、野焼きは完了した。

 

(雑草の種は焼けちゃうし草木灰が恰好の肥料になるしといいことずくめ)

 

 野焼きが終わったところでいよいよ土起こしだ。

 まずはたい肥30kg、化成肥料、苦土石灰を一面に撒いてから電動耕運機「菜援くん」で土起こしに取り掛かった。

 

(1年ぶりの再会)

 

 菜援君を衝動買いしてからもう8年になる。

 なんせ毎年春に使ったあとは何の手入れもせずにほったらかしだから無事に動くか心配だったが、ウウウウ~ンと軽快なモーター音とともに今年も元気に動き始めた。 

 

(高儀「菜援くん」はAmazonで今でも販売中)

 

 耕運範囲はせいぜい5m×5mなので作業はいたって簡単。

 途中3回ほど動かなくなった(2度は雑草の根が歯車にからまって、1度はオーバーヒートで)が無事作業は完了した。

 

(前に進もうとする菜援くんを無理やり後ろに引きずって耕運するのが唯一のコツ)

 

 トマトハウスをもとにもどせば本日の作業はおしまい。

 明日はサンショウ、キウイ、ブルーベリー、バラの施肥と剪定をすることにした。

 

(トーマスの灰を忘れてたので作業後にぶちまけた) 

(春山の風情が漂い始めた八ヶ岳 端っこに横岳が見えることを今日初めて知った  いつものニチレイアイス付近で撮影)

 

「熊肉もらったからね。取っとくから取りおいで。鹿肉もあるよ」

 東京の我が家にKBM(清里「高原バーバー」のマスター)から連絡があったのが2月半ばのこと。八ヶ岳南麓に戻るなりさっそく貰いに行った。

 

 ジビエの狩猟期間は全国的に11月15日~2月15日と定められているが、シカとイノシシはあまりに数が多いためここんとこ毎年3月15日まで延長されているので、もっぱらシカ猟中心のKBMはあと1か月ほど山の中をうろつきまわることになる。

 

 一方クマは個体数が少ない(ホントか)こともあって、2月15日で終了。

 クマ猟に関しては山梨県では期間中わずか40頭に捕獲数が制限されており、ハンターは事前と事後に県に申請、報告をすることが義務付けられている。さらに罠を使った猟は全て御法度といろんな制約があるのでKBMにとってもお宝の肉らしい。

「くれた人がスライスしてくれたからね。焼いて食うのが旨いよ」

 

 ああ、ありがたや、ジビエ友(=ジビエを私にくれる友)。

 このご恩は3月15日まで決して忘れません。

 

 問題は鹿肉をどうするか。

 以前ステーキ、鹿肉カレーを試したが硬くてイマイチ。

 そういえば先だってサックス友のAさん宅で鹿肉ローストを頂いたのだが、柔らかくてすこぶる旨かった。たしか奥様が圧力鍋で作ったとおっしゃっていたので、圧力鍋を使ったシチューにチャレンジすることにした。

 

(ホントはこういうのこさえてみたいんだけどな 勝沼のフレンチレストラン「He'risson d'unjour」のHPより)

  

(勝沼ゴルフそば 今度行ってみようっと)

 

「鹿シチュー 圧力鍋」でググってみると数多くのレシピがヒットした。

 最大公約数をとって、

・ 圧力鍋でタマネギを炒め、鹿肉を表面に焦げ目がつくまで炒める

・ 水600mlを加えて30分加熱、そのまま翌日まで放置する

・ 翌日ジャガイモ、ニンジンなどを入れてさらに10分加圧する

・ 鍋が冷めてから水を1000ml程度にして「ビーフシチューの素」を投入する

・ このまま20分ほど煮込む

てな塩梅でこさえてみることにした。

 なおビーフシチューの素は綿半で見つけた「ステラおばさんのナンたれ」を使った。ソースから逐一こさえるほど私もヒマではない(そうかなあ)。

 

 

(違うだろ~、このハゲ!ステラおばさんはクッキーだろ(←この人参政党から政界復帰しちゃったよ とりあえずおめでとうございます))

 

 さあこいつを誰に食わせようか。

 迷わず浮かんだのが好奇心旺盛のゴルフ友のAさんと「八ヶ岳南麓の安パイ」ことBさん。案の定お2人とも二つ返事で食いついた。

 

 晴れの日を選んでデッキで謝肉祭が始まった。

 まずはお宝の熊肉から。

 

(肉というより脂の塊約500g)

 

 10年モノ能登産珪藻土七輪に肉を乗せるとあ~ら不思議、ジュワワ~という異音とともに辺り一面が白煙に包まれ、あれよあれよという間に肉は殆ど融けてしまった。

 慌てて焦げ焦げの肉をサンチェの要領でサニーレタスにくるんで食ってみたが、旨いことは旨いのだがいかんせん味わうほどの量ではない(汗)。

 

 勢い一同の期待は鹿肉シチューに向かったが、朝方に試食した感じでは決して旨いものではない(汗×2)。

 

 ままよ、と2人に出してみると、バカ舌なのか、物珍しさが先に立ったのか(おそらく両方だろう)、

「旨い」

「旨いですね~」

と意外な反応が返ってきた。

 

(ウェルシアの冷凍ブロッコリーを添えて)

 

 どれどれ、と私も食ってみたところ朝方よりは味が沁みたのか結構イケる。

「お代わりありますけど」

「もらいます」

「もらいます」

「ゴホン(急に高ビーになる)。では各自鍋から勝手に取ってください。ただし肉:ジャガイモ:ニンジンは1:1:1でお願いします。肉だけ拾わないように」

  

 お代わりもして皆さんそれなりに満足してくれたようだ。

 とはいえタンパク質不足は覆うべくもなく、焼津産の高級ツナピコだの小魚アーモンドなども繰り出して宴は周囲がすっかり冷え込むまで続いた。

 

 シカ猟の終了まであと一週間。

 KBMもゴルフに戻ってくる。

 八ヶ岳南麓にもいよいよ春がやってきた。

 

(付記)

「クレアおばさん」は江崎グリコが1999年にこさえた架空のキャラクター。

 ヨーロッパの村(どこかは不明)で暮らすおばさんには夫アッシュとの間に2人の子供がいるという妙に凝った設定になっている。

 一方「ステラおばさん」は米国ペンシルバニア生まれの実在の人物(1908~1988)。

 地域で有名だった彼女のクッキーを1982年に幼馴染が日本でブランド化した。

 

(デザインはほぼ本人そのまんま)

(高根総合グラウンドの向かい)

 

「最近新しい蕎麦屋がオープンしたようです」

 八ヶ岳南麓に放っている草の者(笑)からご注進があった。

 場所は我が家から「たかねの湯」、「スコヤコーヒー」に行く道すがらという大層便利な場所なのでさっそく行ってみることにした。

 

 この日の相方はAさんご夫妻。

 お2人はこれまで何度もクルーズ旅行を楽しんでいらっしゃるので、どんなもんかお話を伺いがてら蕎麦をたぐっちゃおうという安直といえば安直な企画である。

 

 小ざっぱりした店内にはテーブル席が3つ4つとカウンターが並んでいた。

 ここは基本1130~と1230~の2部予約制で、空いていれば予約なしでも入れてくれるというスタイルらしい。

 

 品書きを見るとメニューは殆どなくて天ぷらもり(1700円)、天ぷらかけ(同左)、もり、かけの4種類。

 天丼セットがないのはいささか画竜点睛を欠いているうらみがあるが、よく見ると品書きの横っちょに小さな文字で、

「天ぷらは天丼(+300円)に出来ます」とあるではないか。

 あ~よかった。

 

「その後クルーズの計画は固まってきましたか」

「ジャパネットの『ベリッシマ10日間九州~台湾』というのに申し込みました」

 

 エエ、と期せずして2人からどよめきの声があがった。クルーズ初心者にとっていきなり10日間の旅はいささかヘビーらしい。

 クルーズ通の2人によると、

・ベリッシマは中の上クラス、メシはあまり期待しない方がよい

・ジャパネットが丸ごとチャーターしているのでお客さんはほぼ100%日本人のはずだが、一定割合で外国人が乗ってないと華やかさにかけるうらみがある

とのこと。

 

 メシの良しあしはともかくとして、日本人100%だと船内の雰囲気がゴージャスさにかけるのはよ~く理解できる。

 私だって日本人だけなら四六時中ジャージーで過ごしてラジオ体操もレストランもそれですましちゃうだろう。

 

 さあどうしたものかと悩んでいると天丼セットがやってきた。

 

(天丼の具は海老天、かしわ天、ピーマン、かき揚げ)

 

 旨い。

 蕎麦は鄙には稀な更級系細打ちである。

 私は蕎麦というシロモノにそれほど思い入れはないが、これは八ヶ岳南麓では最上位の蕎麦ではないだろうか。

 お2人も旨いね、おいしいわと満足してくれた様子。

 ちなみにこちらのお店、オープンは昨年11月のよし。ちっとも知らなかった。

 

 ジャパネットに申し込んだものの、10日間にわたって四六時中飲んで食ってばかりいたら健康を害することは間違いない。

 

 お2人のアドバイスを渡りに船とばかり、ジャパネットはキャンセルすることにして、もう少し旅程の短いクルーズを物色することにした。 

(久しぶりの小淵沢「井筒屋」)

 

 1か月ぶりの八ヶ岳南麓。

 さっそく「パノラマの湯」でひと風呂浴びて体重を測るとなんと2キロも太っていた。道理でここんとこ血圧が上昇したわけだ。

 

 このままではクルーズ旅行で四六時中食いまくる前に死んでしまう。

 よし、今日から節食に励もう。

 そう思ったところに長男からLINEがきた。偶々八ヶ岳にいるのでひと晩泊めてほしいとのこと。

 

 メシはどうするのか尋ねるとせっかくだからどこかへ飲みに行こうと言う。

「どこか」といってもこの界隈では事実上「心粋」一択だから電話してみると土曜の夜にもかかわらずOKとのこと。

 

 店に着くなり挨拶もそこそこに定番の「鉄板焼餃子」から。

 各人一人前(5個)にしたいところだがガマン、ガマン。長男も旨い旨いと喜んでくれたのでまずは親の面目を施すことができた。

 

(心粋の常連さんの店でこさえてもらっている心粋特製の由)

 

 焼鳥を頼みハイボールをグビグビやりだすと節食の決意はどこへやら、酒がツマミを呼ぶのか、はたまたツマミが酒を誘うのか、いつもの鯨飲馬食状態に戻ってしまった。

 

(長男が頼んだ揚げ物 なんだか分からないが旨かった)

 

(大将が「おでんの大根揚げたの食べてみます?」というので食ったがこれはハズレ)

 

 ふと隣のお客さんの食い物を盗み見すると(←これ得意技)、肉塊にネギがたっぷり載った旨そうなものが鎮座していた。それはなんですかと質すと(同上)「レバーのネギゴマ油」まるシロモノとのこと。

 

「大将、あれ初めて見るんだけどさ~、いつから始めたの」

「開店の時からありますよ」

 

 そうだったのか。

 いつものメンバーと違うとなんだか違う店に来たようだ。

 

(これは定番メニューになりそう)

 

 すっかりいい心持ちになって、トボトボ帰った翌日は昼前に目が覚めた。

「今日昼メシ食ってくの」

「夕べ『井筒屋』予約したじゃん」

 

 そういえばそうだったか。

「それにしてもよく飲んだな~。置いといたボトル空になったんじゃないか」

「そんなのすぐ空になって、その後もう1本空けて新しいボトルを入れたよ」

「ギョギョ・・・」

「キャップを開けないと新品と間違えられてしまわれちゃう、とか大騒ぎして最後に封だけ切ったの覚えてないの」

 

 小さいヤツ、長男の目が冷たい。

 う~む。

 鰻はヤツに出させてもよかったのだが、ケチで小さいヤツと思われるのも業腹だ。食い過ぎ飲み過ぎで鰻の気分ではないが、親の威厳というものを見せねばなるまい。

 

 長男の運転で一路「井筒屋」へ。

 こんなに食えるんかいと思った横で長男は「大盛りでお願いします」。

 若いってすばらしい。

 

(井筒屋謹製「熟成重箱」5500円なり(泣)しかも吸い物が「熟成肝吸い」(715円)にアップグレードされていた(泣×2)) 

 

 食い始めると「鰻は別腹」とはよく言ったもので、あれよあれよという間に鰻は全て我が腹中へ。長男はいくら大盛りとはいえグズグズと食ってまだ半分残っていた。

「早メシ早グソ芸のうち」という。

 メシを食うのが遅い男は出世しませんって(オマエはどうなんだの外野の声)。

 

「おやじメシ食うの早すぎるって」

「・・・」

「だから太るんだよ」

 

 そうだったのか。

(豪徳寺「招福猫児(まねぎねこ)」

 

 次男と彼女が無事婚約した。

 3月に予定している両家の顔合わせの前に祝儀を渡した方がよかろうということで、小田急線経堂にある2人の行きつけの店でメシを食うことにした。

 

 ついでに隣駅にある招き猫で有名な「豪徳寺」を覗いてみることにした。今ではインバウンド観光客に人気のスポットになっているらしい。

  

 

(こういうのつい買っちゃうんだろうなあ)

 

 豪徳寺駅から私たちの後ろに3人の観光客がくっついてきた。どうやら私の後にくっついていけば無事たどり着けると踏んだらしい。

 彼らの信頼を裏切るわけにはいかない。グーグルマップでこっそり道順を確認しながら住宅街を抜けていったのだが、やがてどうした塩梅か、方向がはっきりしなくなって迷ってしまった(汗)。

 そっと後ろを振り返ってみると、連中はちょっと手前の路地を曲がっていった。ああ、そっちへ行けばいいわけね(汗×2)。

 

(豪徳寺三門 彦根藩第二代当主井伊直孝が寛永年間(1630年頃)当寺を井伊家江戸菩提寺と定める 最盛期の寺域は現世田谷区の半分を占めていたそうな 桜田門外の変で暗殺された大老井伊直弼の墓も此処にある)

 

 招き猫の縁起はいくつかあるが、そのひとつが豪徳寺発祥説だ。曰く、

 井伊直孝公が界隈を散策していたところ、寺の猫がおいでおいでをした。

 猫の招きに従って寺で一服すると突如雷雨となった。

 難を逃れた直孝公はこれを慶事として豪徳寺を井伊家菩提寺に定めたという。

 

 豪徳寺の招き猫は武家由来ということもあって全員右手を挙げていて、かつ小判を持っていない。

 

(これだけ集まるとちょっと不気味な感じ)

 

(彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」は豪徳寺の招き猫をモチーフにしているそうな)

 

 境内を埋め尽くす見渡す限りの招き猫を想像していたのだが、それほどではない。全世界から訪れる観光客も拍子抜けすることだろう。

 ここ豪徳寺招き猫、嵯峨野の竹林、札幌時計台をして、「日本三大がっかり名所」と称する所以である(ホントか)。

 

 わずか15分ほどで見物は終わり経堂へ。

 集合時間まで1時間ちょっとあるので、行き当たりばったりで駅前の居酒屋「凧(はた)」へ飛び込んだ。

 

 まだ早い時間にもかかわらず先客が何組か。どうやら人気店らしい。

 

(おばんざい盛り合わせ 晩メシまでの時間つぶしにちょうどよいツマミ)

 

(ツブ貝と玉こんにゃくの煮物 旨し)

 

(動物性たんぱくに欠けるのでヒラメ刺し追加 これもすこぶる旨し)

 

 旨い肴でハイボールをチビチビやっていると、次第にエンジンがかかってきた。

 仏教の訓えでは「今日すべきことを明日すること」を「懈怠」といって仏道修行において2番目に悪いこととされている。

 では一番悪いことは何か。それは「懶惰(らんだ)」といって「明日すべきことを今日やること」。

 

 あとでまた飲み食いするから今はガマン、なんてのはまさに懶惰ではないか。

 今この瞬間にすべきことに全力を傾けよう。そう決意してニシンの塩焼きなんぞも頼んでみた。

 

(これは食いでがあります)

 

 グビグビ飲んでガツガツ食っても時間はなかなか進まない。

 酒を飲むといつも不思議に思うのだが、最初は時間がなかなか経たなくてしまいの方ではやたら時計が早く進むのは何故だろう。 

 

(商店街の時計がよく見えるのでここなら安心)

 

 腹が膨れたところでようやく待ち合わせの時間が迫ってきた。

 向かったのは「洋食バル ウルトラ」。

 1830と早めの時間だが、すでに店内は満席だった。

 

 

 挨拶もそこそこにまずは2人にお祝いを渡した。

 これで万が一失くしても私のせいではないのでひと安心。

 食い物は若い2人に好きなものを頼んでもらった。

 

(なんかのサラダ)

 

(鶏レバーのパテ こいつはワイン泥棒だぞ)

 

(アボカドとなんかのタルタル こりゃワイン強盗でしょ)

 

(タイかヒラメのカルパッチョ ちょっと「凧」とカブったが旨い)

 

(海老フライは私のリクエスト)

 

(刑事さん、白身魚フライも私がやりました)

 

 これおいしいから食べてみてよ、と次男が追加してくれたのはなんかのグラタン(覚えとけっての)。

 さすがに私の底なしの腹もはちきれそうだ。

 

(ワイン泥棒のうえにバケット泥棒という手くせの悪さよ)

 

 もうオレたちは食えないからシメを食うなら勝手に食いな、と突き放す暇もあればこそ、若い2人はそそくさとシメを注文した。

 

(次男のシメ ナンとかライス大盛り)

 

(彼女のシメはオムライス ここの名物らしい)

 

 若い2人はうらやましいほどの食欲だ。

 これから先の人生もこの食欲があれば大丈夫。いつまでも幸せに。

 

 味見と称してナンとかライスとオムライスをちょっぴり分けてもらった。

 まさに「幸せのかけら」。

 開運招腹のおめでたい一夜はやさしく更けていった。