【想定ルートは…】


この想定では、わずかな差でバスチームが勝つことになっていますが、当然ながら、両チームがこの通りに動く保証はありません。


そこで、いくつか迷いやすそうなところをピックアップして、各チームの選択が違っていたらどうなったかを確認してみました。



【大きな影響のない選択】

まず、2つの簡単で検討をしてみましたが、これらは大きな影響がありませんでした。

■鉄道チームが黄桜の里から横手へ直行したら?

■バスチームが代行バスの時刻を知らなかったら?



■鉄道チームが黄桜の里から横手へ直行したら?

前回の記事でも紹介した通り、道の駅黄桜の里は、前郷駅から20km、羽後本荘駅から25km、横手駅から28kmの位置にあります。


前回の記事では、前郷駅に戻る想定としましたが、由利高原鉄道、羽越本線、奥羽本線と乗り継ぎ、大幅に迂回することになる上に、どちらにしても長距離の徒歩が避けられません。


直接次のチェックポイントである秋田ふるさと村へ向かうのも視野に入りそうです。その場合はどうなったでしょうか?


秋田ふるさと村は横手駅よりもやや近く、27kmで到着します。

ただ、黄桜の里に着くまでに7500円使っているため、この時点で残されているタクシー代は先着ボーナスを含めても3500円です。これでは7km少々しか進めません。

20km弱は徒歩で進む必要が出てくることになり、5時間近くかかるでしょう。

また、体力回復を考えると中盤にタクシーを持ってきたいところですが、黄桜の里は標高の高い位置にあり、序盤に上りがきて、その後は下りとなるため、タクシーの使い所も難しいです。

どう使ったとしても、途中に休憩を挟まずに歩き続けるのは現実的ではないように思います。

となると、到着時刻は2時間ほど早くなりますが、結局、第3チェックポイントの先着ボーナスは獲得できません。就寝が2時間早められる代わりに徒歩距離が7kmほど増えるため、大勢に影響は及ばさなそうです。


■バスチームが代行バスの時刻を知らなかったら…

バスチームが最後の陸羽西線代行バスを目指して升形駅を目指す場面について検討します。


当初の行程では、タクシーを途中で降りて歩き、タクシー代を少しだけ残して古口駅からゴールまでの間でもタクシーに乗ることとしていました。


しかし、この行動は、代行バスの時刻表がわかっていないと取れないと思われます。時刻表がわからなければ、とにかく先を急ぐという頭になり、升形駅までできる限りタクシーで進もうと考えると想定されます。


そうなると、バスチームは古口駅からゴールまで歩くしかなくなり、3分差で鉄道チームに負けるという想定になりました。


ただし、鉄道チームも最後に10kmの歩きがあります。この所要時間130分はGoogleマップによるものですが、前日からの疲れもある中、計算通りに歩けるとも思えません。

現実にはペースが落ちたり、途中で休んだりすると思われるので、かなり僅差でバスチームが勝つことになるのではないでしょうか。


といったわけで、ここまで、行程にそれほど大きな影響を及ぼさない選択について、まとめて検証をしてみました。



【初手タクシーは選べるのか?】

次に、バスチームが最初からタクシーという選択ができるのか?という疑問が出ます。

もし最初に歩きを選択した場合はどうなるでしょうか。



バス停は近くにはないので、聞き込みをしてから歩き出す必要があります。

その後に8:45頃に歩き始めたとして、2.8kmの距離を19分で歩き切ることは難しいでしょう。


テラタ前というバス停から潟上市役所に行けますが、9:01発の江川・二田線、9:04発の塩口・蒲沼線の後、10:15発まで空いてしまいます。

これ自体は1時間の違いでしかないのですが、これによって上谷地、秋田駅で長い待ち時間が発生します。

このせいで、横手行きの最終便を使って黄桜の里に向かうことになります。ミッションをこなすために最終便を途中下車してしまうため、バスチームは1日目のうちに横手にたどり着くことが困難になります。


これによって、第3チェックポイントの先着ボーナスが鉄道チームに移ります。

また、10時台の湯沢営業所行きにありつこうと、横手駅前から秋田ふるさと村までタクシーに乗ることが想定されます。

こうなると、第4チェックポイントから升形駅へ向かうタクシー代が不足するため、陸羽西線の代行バスを逃してしまいます。

バスに乗れていたはずのところが歩きになってしまい、ゴールは18:00近くになると思われます。

この場合は、鉄道チームが悠々勝利を収めることとなります。



ここまでを検討すると、バスチームが最善を尽くすと鉄道チームが勝つのは難しいものの、バスチームには難しい選択が多いので、均衡が取れているという見方ができるお題になったかなと思います。


以上、バスvs鉄道の架空ルート案、第2弾でした。