ネタバレ ホットギミックガールミーツボーイ 感想 | 玉と蝋石の雑種

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映画ゲーム海外ドラマ周りの話を備忘録的に書いています。



※今回の記事ですが、ネタバレな上に山戸結希監督ファンの方は100パーセント不快になる内容になのでもしそういうのが読みたくないという方はここでストップ!!!!



ここまでの方には申し訳ないのでお車代として僕が困った時に見て癒されるトムとジェリーのオーケストラコンサートの映像を貼っておきますね、楽しい気分になれます。











何をやってもうまくいかない日ってありますが、今日はまさにそんな感じの日で
まずは川崎駅での待ち合わせ場所を失敗(中央北改札と北改札の2つがあるのを知らずに北という情報だけで集まったのでずれてしまった)、
映画観終わりで昼ごはんを探すもイマイチ意見が合わず、散々ウロウロした結果適当なラーメン屋へ、
その後たぶん2度放送されないであろう2人が応援している神宿というアイドルのライブ放映を見るべく漫画喫茶に行くも僕の手違いで見れないことが判明し、
急遽ストレス発散のためにカラオケへ(ここだけ楽しかった)という流れで5年目にしてワーストデート更新してしまった気がします。



特に残念なのは負の意味で大きなウェイトを占めてしまったのが前売りまで買って楽しみにしていたホットギミックが自分たちには全然響かなかったこと。


直前までこの映画が商業的に上手くいってないということを知らなかったので、神奈川県でも公開館数の少なさとか朝早くと夜遅くしかない公開時間とかにいちいちショックを受けつつもきっと内容で見返してくれると期待していたのですが....うーん....






予告編はこちら

あらすじ
平凡な女子高生・成田初は、兄、妹、両親に囲まれたごく普通の家庭で暮らしていた。同じ社宅に住む幼なじみで昔から初の憧れの存在だった小田切梓。口は悪いが傷ついた初を励ましてくれる橘亮輝。初の兄で、ある秘密を持つ凌。初を取り巻く3人の男性との間で、彼女の心が揺れ動いていく。(映画.comより抜粋)


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前段として話しておきたいこととして、僕はエクスペンダブルズとかザ・シューター/極大射程とかが大好きでそもそもこんな感じの映画を観るべきじゃなかったかもしれないタイプの人間であり、まともな評論を見たいという方は他のサイトを見たほうがずっとためになると思います。これから先はほぼ悪口と愚痴で構成されていますがそれでも見たいという方はどうぞ

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この映画、堀未央奈演じる高校生の初が目を逸らしてきた性愛と向き合ったり、自分の身体の価値を自覚したり、自分の意思で選択することを始めたりする物語というのが基本ラインだったと思うのですが、それ以外の部分、特に女性蔑視に関わるところがどうしても気になってしまって物語に入り込めませんでした。



女性と知性の関係についての発言、演出に本当に嫌悪感があって、亮輝の通う高校の男子生徒が「あの高校の女はバカだから恋愛しかすることがない」だの「バカな女はバカバカ股を開くからいい」と言ったかと思えば凌のように賢くなりたいという初に凌はそのままでいい(バカでいればいい)と言う。物語の後半初は亮輝の塾に入って知性を身につけようとしているように見えたのに劇中では塾の外から亮輝を見ているだけで塾の中には入らない。勉強しているシーンといえば亮輝とのデートついでの勉強会やプレゼントされた単語帳を読む程度。


1番憤りを感じたのはラストシーン、最後の最後髪を切って今までより幼く見える(僕の印象ですが)初はとうとうバカでいいんだと自ら知性をかなぐり捨て亮輝とキス、そしてエンドロール(知性の放棄以外の意味があったかもしれないが僕はストレートに放棄と受け取ってしまった)。未だ世間で「女の子はバカな方がかわいい」と言われることに対して山戸監督のアンサーはその通りバカなままでもいいんだよ、ということなのでしょうか?

よりによって、2016年に歌詞が問題になったHKT48の関連グループである乃木坂46のメンバー、堀未央奈が今作の主演でまたしても知性を否定してしまうという皮肉は笑えないです。歌詞と今作のセリフがちょいちょい被っている...

なこみく&めるみお(HKT48)
アインシュタインよりディアナ・アグロン

歌詞


MV





横で観ていた彼女も年齢に比べて幼く見える容姿のせいか職場でバカな方がかわいい的なことを言われたことを思い出したようでしばらく映画は観たくない、なんてことを言われちゃいました。7/2放送のセブンルールにて山戸監督は観客のことをずっと「彼女」と呼んでいたし、毎日地獄と思ってる女の子のための映画だとも話していたので門外漢の25歳男性会社員の僕の感想は実のところはどうでもいいのですがターゲットにしている観客を少なくとも1人怒らせてしまっていました。




いやーまいった
数少ない女性監督であることに自覚的だと思っていた山戸監督の作品でまさかそんな所が引っかかると想定してなかったのでとてもショックでした。


また、きっとアイドル卒業後の進路として映画好きで女優を強く意識していであろう堀未央奈さんのキャリアが商業的にいきなり足を引っ張られる形になってしまった(まだ逆転の目があるのかもしれませんが)ということはとても残念です。ただ彼女の空っぽの少女という演技はとてもよかったです。よかっただけに残念。


パンフレットはこんな感じ
監督インタビューでは「ティーンムービーだから」「女の子向けだから」という妥協や侮りを変えたい、とありました。女性の知性に対する演出については言及されていませんでした。







原作コミックはこちら、山戸監督が脚本化するにあたりどこを改変したのか気になるので読んでみたいです。








全く関係ないけど
カラオケで歌ったらウケたので共有しておきます
今日(書き始めてから5時間くらい経っているのでもう昨日になってしまった)はなにをやってもあかんかったわ





8/13追記
観た直後なのでこんな感じの文章ですが、要は




こういうことですわな