開催中のセンバツ高校野球に出場した私立開星高校(島根)に勤務する33歳の男性教員が、カメラを設置するために同校の女子トイレに侵入したとして22日、建造物侵入の疑いで島根県警松江署に逮捕された。調べに対し、「カメラを付けるためではなかった。様子を見るために入った」などと容疑を一部否認している。同校は22日の1回戦で向陽(和歌山)に敗退。同校関係者には踏んだりけったりの一日となった。

 晴れの甲子園初戦当日に逮捕されたのは、同校教員・河合宣和容疑者(33)。松江署によると、逮捕容疑は前日の21日午後2時20分ごろ、小型カメラを設置するため、同校の体育館1階にある女子トイレに侵入した疑い。同日は日曜日で学校が休みだったが、同容疑者は調べに対し、「女子トイレに入ったのは点検のため。何か変わったことがないか様子を見るためだった」などと供述。容疑を一部否認しているが、カメラは容疑者本人のものだという。

 同校によると、21日に同トイレの個室に入った女子生徒が、小型カメラがテープで床に張り付けてあるのを発見。保護者を通じて学校に届け出た。学校側がカメラを調べると、入っていたSDカードに河合容疑者の顔が映っていたため、呼び出して事情を聞いたところ、同容疑者は「とんでもないことをしてしまった」と話し、動揺した様子だったという。事態を重く見た副校長が、甲子園の応援のため松江市を離れていた校長に相談。警察に同容疑者を引き渡した。

 SDカードには盗撮映像はなく、これまでに盗撮被害の届け出はないが、同署では盗撮行為などについても取り調べている。21日は学校関係者が大挙して甲子園に向かったが、この日を狙っての犯行かについては不明という。

 同容疑者は2003年8月に同校に赴任し、国語を担当していた。サッカー部の顧問で、実技指導も行っていた。21日はサッカー部の練習に参加。その前後にカメラを設置したとみられる。副校長は「授業でも、部活動でもまじめな教員でした。まさかこんな事件を起こすとは…」と落胆し、「あってはならないこと。それなりの処分が下ることになる」と話した。

 同校は24日が終業式だが、23日に臨時の全校集会を開き、甲子園から戻った校長が、全校生徒に事実を報告する予定。教員逮捕と野球部初戦敗退、同じ日に残念な出来事が重なってしまった。

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