今回の台風
長野市は大打撃でした。
長野市と言っても広いので
大打撃だったのは
千曲川沿いだけですが…






上の4枚は
豊野の穂保。
一番被害が大きかった場所。






こっちは
家の近くの様子。

ウチから数百メートル上流は
こんな感じで
ウチから下流の穂保では決壊していて。
穂保までは5キロくらい。

まさか自分の住んでいる地域が
被災地になるなんて
想像もしてなかった。


我が家は
千曲川防波堤まで徒歩1分の距離。
日曜日に日付が変わったあたりから
ゴゴゴゴゴ………って
聞いた事がない
低い音が聞こえて来て。

外に出たら
近所の人も外に出てきたから
一緒に防波堤まで行ってみた。

のんきに
「避難勧告出てるけど
雨も小降りになったし
この辺りは河川敷広いから
大丈夫ですよねー☺」
なんて話ながら。

防波堤に着く前から
ゴゴゴゴゴ………が
だんだん大きくなってきて
防波堤に登ったら


見えたのは
茶色い濁流。

「え………
なにこれ………」

この写真だと
川辺に居る様に見えるけど
この河川敷は
防波堤から200メートル強くらい
畑がずらーっと広がっていて
畑のその先には川に沿って
グライダーの飛行場がある。
その先に千曲川。

400メートル近く河川敷がある場所。
畑と防波堤の高低差は
10メートルくらいある。

そこが
足元まで泥水が迫っていた。

避難勧告はずっと出ていたけど
ロイ達が居るから
自宅で様子を見てて。

でもこれを見て
悠長な事言ってられない。
避難場所は中学校。

家に戻って
ダメ元で電話して聞いてみた。
「動物が居るんですが
動物も一緒に避難しても大丈夫ですか?」
「動物連れでも大丈夫です!
飼い主さんも一緒に居られる様に
図書館を解放しています!
気を付けて すぐに来てください!」と言ってもらえて

ありがたかった。
しかも体育館とは別に
図書館を解放してくれるなんて
感謝しかない。

その言葉を聞いて
ロイ達の荷物を
車に運ぼうと家を出たら
さっきとは別の近所の人が
川の方から歩いてきて
私に気付いて
「避難しますか?
雨が小降りになって
水嵩 少し下がったから
様子見ても大丈夫だと思う。
ウチは避難所には行かないよ。」って。
この人のお家もワンちゃんと暮らしてる。
なるべくなら
ストレスがかかる避難所には
連れて行きたくない気持ちは一緒。

「じゃあ
ウチも自宅でもう少し様子見ます。」
「犬連れて行くの大変だからね。
30分毎くらいに見に行くから
もしその時危なそうだったら
すぐ声かけますね!」って言ってもらえて
お願いします、って言って
お家に戻った。

朝まで眠れなくて
6時半くらいに見に行ったら
水位は下がっていたけど
一面泥水の濁流。

防波堤には
避難しなかった近所の人達が
集まり始めていた。

「こんなの初めてだ……」
みんな口々に呟いていた。


水位が下がっていた理由は
下流の穂保で
防波堤が大きく決壊したからだった。
穂保がある豊野は
買い物とかランチとか
ちょこちょこ行く所。

決壊した防波堤は
豊野にあるホームセンター行く時に
抜け道として通る道。
決壊した場所
どの辺りかも見てすぐに分かった。

ニュースを見てすぐにどこか分かる場所が
見たことのない姿になっていた。




足元まで濁流が迫っていた写真の
12時間後の同じ場所の写真。


これでもまだ
半分は水に埋まってる状態。


あちこち通行止めで
避難勧告の地域に囲まれてる現状。
近くのコンビニは
ほとんど何も無い。




スーパーの棚も同じく
スカスカしてるよ。



でも
どうにか乗り切らなきゃ。
ウチの良かった所は
家は無傷だ。
車も無事だ。
家族も誰もケガしてない。

本当に良かったんだけど
なんか
素直に喜べない言うか…
複雑です……